ラオスだけでなく、ベトナムも政府・党幹部は高齢化が進むか
https://news.yahoo.co.jp/articles/133cebb8383ee2f87507192852432ec18afdfc1b
チョン書記長の続投説浮上、後任調整難航か ベトナム共産党大会25日開幕
5年に1度開かれるベトナム共産党の第13回党大会が25日、ハノイで開幕する。2月2日までの会期中に次期指導部を選出する見通し。党序列トップで最高指導者の書記長人事が焦点で、グエン・フー・チョン書記長(76)が留任し、異例の3期目に入るとの見通しが浮上している。
ベトナムは共産党による一党独裁体制で、党書記長、国家主席、政府首相、国会議長の「四柱」による集団指導体制が確立している。チョン氏は2011年から書記長を務め、18年のチャン・ダイ・クアン国家主席の死去に伴い、国家主席も兼務している。
党大会に先立ち、今後5年間の党人事を協議する中央委員会総会が16、17日に開かれた。結論は非公表だが、英BBCベトナム語版(電子版)は17日、シンガポール・東南アジア研究所のベトナム人研究者の情報として、チョン氏が党書記長に留任し、新国家主席にグエン・スアン・フック首相(66)が昇格する見通しなどを報じた。党規約は書記長の任期を2期10年までと定めており、チョン氏が留任すれば例外的な措置となる。チョン氏の後任について調整が難航し、党内の意見が割れたとの情報もある。
チョン氏は書記長就任後、党幹部の不正を摘発するなど、綱紀粛正に指導力を発揮してきた。15年にはベトナム戦争後、最高指導者として初の米国公式訪問を実現するなど、外交面での柔軟さも評価されている。
ベトナムは、新型コロナウイルス対策では入国規制や感染者、接触者の徹底隔離で累計感染者数を約1500人に抑え込んでいる。その結果、20年の国内総生産(GDP)成長率は2・91%で、経済も好調を維持している。
ベトナム政治に詳しい石塚二葉・アジア経済研究所研究員は「チョン氏は高齢で健康不安もある。四柱人事を巡る党内や国内世論が注目される」と話す。【バンコク高木香奈】
お隣のラオスでも党大会やったばかりで、1998年以降は国家主席と人民革命党書記長(2006年以前は議長)を兼任するのが慣例化していたのが、ブンニャン・ウォーラチットは国家主席には留任したらしいけど、次の2026年1月(おそらく)の党大会ではもう88歳になっているし、党書記長を譲られたトーンルン・シースリットももう75歳・・・・・・・・バイデン米大統領よりは若いけど、菅総理より年上ですね。ソ連もブレジネフ時代は高齢化していたし、中国も天安門が起きてもなかなか長老たちは引退しなかったけど、社会主義国の新指導者としては最も高齢ではないだろうか?社会主義国ではあくまで支配政党のトップ(書記長)が最高権力者ですが、ラオスの場合、文革以前の中国や北朝鮮同様国家主席も地位が高いだけの閑職ではないだけにキングメーカーなポジに収まるつもりなのでしょうね。
ベトナムでも、共産党書記長と国家主席、首相はそれぞれ別の人物が就く事になっていたのが、2018年以降チャン・クアン・ダイが在任中に亡くなって、共産党書記長のグエン・フー・チョンが兼任していたけど、ウォーラチットとは逆に国家主席は退任しても、任期切れな筈の書記長は留任すると見られているらしい。
党の最高幹部である中央委員会政治局員は19人いて、国家主席兼書記長、首相、国会議長、国防相、元ホーチミン市党委員会書記、国会常務副議長、副首相、公安相等がその該当メンバーで中には50代に入ったばかりの人もいますが、ベトナムはコロナ対策も上手くやっている方だとは言え、世界的に収束しているわけではないし、非常事態という事でチョン書記長の3選となる可能性が高いでしょうね。国民も、政府や党を批判するだけで懲役何年にもなってしまう等政治的な自由は無いながらもドイモイ政策等で経済的に豊かになっていて、昨年の経済成長率もプラスを維持しただけに大多数は共産党を支持しているみたいですからね。民主化となっても、ベトナム共産党は主要政党として生き残れるし、ホーチミンの業績も否定される事は無いでしょう。
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