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2020/02/09

アイルランド下院総選挙で初のシン・フェイン党出身の首相誕生もなるか(2月11日追記あり)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200209-00000070-kyodonews-int

アイルランド、主要3政党が接戦 下院総選挙、開票始まる


2/9(日) 18:21配信

共同通信



 【ダブリン共同】アイルランドで8日に投票が行われた下院(定数160)総選挙の開票が9日、始まった。公共放送RTEなどの出口調査によると、バラッカー首相が率いる第1党で中道右派の少数与党、統一アイルランド党など、主要3党による接戦となっている。

 いずれも過半数に届かずに連立協議に持ち込まれた場合、第2党で中道右派の共和党が9年ぶりの政権交代を果たす可能性もある。大勢判明は9日夜(日本時間10日未明)以降となる見通し。

 出口調査によると、政党別の得票率は、統一アイルランド党と共和党、第3党で左派のシン・フェイン党が、いずれも約22%で並んでいる。







前にも言及したけど、1997年までのアイルランド下院は日本の1993年以前の衆議院や参議院のいくつかの選挙区、地方議会等同様中選挙区単記非移譲式だったらしいです。それが、2002年の総選挙以降単記移譲式になって、これは比例代表制にかなり近い(と言うか、その一種か)けど、首相は1932年以降ずっと統一アイルランド党(統一)か共和党(共和)のどちらかから出ているらしいです。単独過半数を取った例は多くはなく、他の政党との連立政権も珍しくない様ですが、労働党が一番その相手になっている様ですね。1990・2000年代は進歩民主党がそうなっていた時期もあった様ですが、政策・思想が前述した二大政党と被っていてなかなか独自色を出せなかったからか党勢は伸び悩み、2007年の総選挙では2人しか当選できず結局それから間もなく解党してしまった様です。何だか日本の新自由クラブに似ていたかもですね。

と言うか、日本ももし1955年の保守合同がなかったら、このアイルランドみたいに保守と保守リベラル(もしくは中道)の二大政党制となって、民社党や公明党が何度かは連立政権の相手となっていたのだろう(リベラル色の強い三木・松村派や石橋派は自由党か民社党と合流するか新党を作っていたかも)けど、穏健な保守または保守リベラルがずっと多数派となっていたアイルランドでシン・フェインの様な革新(左派)政党が支持率で二大政党に並ぶなんて異例ですね。と言うかまた任期満了は来年なのに総選挙自体が前倒しでもあったのですが、統一は共和とも閣外協力を結んでいたのが、解消となったのも今回の総選挙が実施された理由の一つだったのでしょうか。左派だけで過半数を取れるとは考えづらく、シン・フェインと統一または共和との連立政権になりそうだけど、初の左派政党出身かつ女性首相誕生(シン・フェインの現党首は女性である)誕生もありそうですね。現時点ではまだ結果は出ていませんが、要注目であります。


【以下2月11日追記】

総選挙の結果が確定しましたが、共和も統一もそれぞれ38・35議席に減らし、シン・フェインが37議席と躍進したらしい。共和・統一はIRAの政治部門でもあるシン・フェインとの連立政権を拒否している様ですが、この2党だけでは過半数には達しないので両党と緑の党(と労働党)の大連立になるのでしょうか。実際緑も労働も今まで連立相手として与党経験した事もあるのですが、ドイツやスペインに続いて2大政党制が揺らいでしまった格好となってしまいましたね。いずれにせよ、アイルランドやその国民の為の政治がなされる事を願います。

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