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2018/03/31

韓国の国務総理(首相)達とその閣僚経験

http://www.recordchina.co.jp/b586637-s0-c10.html

憲法改正で大統領の任期変更へ、韓国・文大統領の狙いは―米華字メディア

配信日時:2018年3月28日(水) 6時20分

 

         
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26日、米華字メディア・多維新聞網は、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、大統領の再任を認めない現行憲法の改正に挑むと伝えた。写真は文大統領。
2018年3月26日、米華字メディア・多維新聞網は、韓国文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、大統領の再任を認めない現行憲法の改正に挑むと伝えた。

記事は「文大統領が26日に憲法改定案に署名し、『一任期制』の打破へのチャレンジを始めた。現行の韓国憲法では大統領の任期は5年で再任できない。これを任期4年にして1度の再任を認めようとしているのだ。韓国の民間調査機関が22日に発表した世論調査では、59.6%が改憲案に賛成だ」と紹介した。

その上で「過去にも、朴槿恵(パク・クネ)前大統領が任期変更を提起し、やはり高い支持率を得た。再任が禁止された1987年以降、全ての大統領が汚職の罪を負うという結果になっており、『一任期制』はもはや現在の韓国の政治舞台には適さないようだ」としている。

そして、再任を認めるメリットについて「韓国の民主政治がある程度安定する。現状では、現職の大統領の任期切れが近くなると各政党や派閥は次期大統領争いに走る。政敵への攻撃が強まり、大統領が最大のターゲットになる。再任の可能性がなく、場合によっては味方にまで切り捨てられる大統領は徐々に政権運営の主導権を失ってしまう。再任を認めればこの状況を変えることができる」と説明した。

また「国の戦略的な計画を立てる上でもプラスになる」とも指摘。「政策や計画の多くは長い時間をかけて立て、実施する必要があるが、頻繁に大統領が代わっては進めようがない。北朝鮮問題がその好例で、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権では懐柔政策をとったが、その後の李明博(イ・ミョンバク)、朴槿恵政権では過剰な強硬姿勢を取ったため関係が急激に悪化した」と論じている。

記事は「一部の市民は憲法改正には反対している。文大統領の政治的な勇気と決断によって『一任期制』を過去のものにするには、さらに国会での審議、決定を経る必要がある」と伝えた。(翻訳・編集/川尻
文大統領を擁する与党、共に民主党は第一党だとは言え、全議席の4割程度しか取れてない少数与党だから、発議は難しそうですが、今回のこの改憲案は6月に予定されている地方統一選挙に向けた戦略だとも指摘されているらしいです。

この改正案によれば、大統領は国家元首でなくなり、単独での恩赦は出来ない様にする等強大な権限を縮小、首相に相当する国務総理は第一党から選出されるとかいくつもある様ですが、大統領じゃなければ誰が国家元首?まさか韓国国民がそうだと言うのではあるまいな?ですが、韓国の国務総理って歴代の面々見ると、代理就任者も多いけど、軍政期の4人も含めて独立後の70年間で述べ49人が就任している。これは代理就任者は除いた人数だけど、第三・第四共和政のフランス(89年間で述べ113人と平均で約10ヶ月と1年ももたなかった)ほどはひどくないけど、平均で1年そこそこと短命ですね。

日本の内閣総理大臣は、田中角栄は就任の条件として「党務では幹事長も含んで党三役を2回、閣僚では外務・大蔵・通産の内2つを含んで3回経験する」事だと言っていたらしく、大福三角は全員この条件を満たしているし、彼ら以降では櫻内義雄、安倍晋太郎、橋本龍太郎、三塚博とかが該当者らしいですが、韓国の国務総理の場合は就任前どれほどの閣僚経験があったのか調べてみました。(回数は入閣回数で代理者就任の時や同一総理の時でもポストが変わった時はカウントしなおしています)

【第一共和国】

李範ソク・・・・(国防長官を途中まで兼務)
張勉Ⅰ・・・・(駐米大使)
張沢相・・・・外交部長官1回、4ヶ月
白斗鎮Ⅰ・・・・企画財政部長官3回、2年10ヶ月
ビョン栄泰・・・・外交部長官5回、3年

まあ独立直後だったから最初は閣僚経験ゼロな人がいたのもしょうがなかったでしょう。朝鮮戦争末期に就任したからそれなり以上に経験がある人が就いたと思いきや、途中で一旦廃止されます。

【第二共和国】

許政・・・・交通部長官1年7ヶ月、社会部長官1年2ヶ月、無任所長官3ヶ月、計4回、3年
張勉Ⅱ・・・・(副統領)

が初めて複数の閣僚を経験した国務総理で、6年ぶりに復活した後の初の国務総理でもありましたが、李承晩失脚に伴う混乱を収拾した後は短期で身を引いたようです。その後が張勉でしたが、アメリカとのパイプはあっても、クーデターで失脚してしまったのは党の内紛も大きな要因だったけど、経験不足も祟ったからか。副統領としても李の暴走のストッパー役になっていたわけでもなかった様だし・・・・・・第二共和国は韓国の歴史上ではおそらく唯一の議院内閣制(大統領は象徴的存在だったけど、この第二共和国時はまた、大統領は議員との兼職OKだった様でもある)が採用されてましたが、結局能力を発揮する事は出来ませんでした。

【軍政期】

張都瑛・・・・(国家再建最高会議議長と国防部長官を兼任)
宋堯讃・・・・(一時期国防部長官を兼任)
朴正煕・・・・(無し)
金顕哲・・・・企画財政部長官10ヶ月と1年9ヶ月、復興部長官1年、経済企画部長官1ヶ月、計4回、3年8ヶ月

軍政だったから最初の3人は当然軍人出身で、閣僚はせいぜい就任後に国防部長官を兼務していた程度でしたが、張が短期で失脚してしまったのは、彼はエジプトのナギブに似ていたけど、ナギブほどクーデターに積極的に関わろうとせず、当初は日和見的な態度を取っていたのが響いたからか。軍政期最後の金のみが文官で、民政移管へのアピールとして軍部から起用されたのだろうけど、確かに閣僚経験も豊富で、退任後も80年代後半の民主化までは色々要職を歴任していたらしいから、まあ要領よく立ち回った方でしょう。

【第三・第四共和国】

チェ斗善・・・・(無し)
丁一権・・・・外交部長官2回、1年1ヶ月
白斗鎮Ⅱ・・・・総理経験者
金ジョンピルⅠ・・・・(副総理格のKCIA長官)
チェ圭夏・・・・外交部長官、1回、3年11ヶ月
申ヒョナク・・・・復興部長官1年1ヶ月、保健社会部長官3年、経済企画部長官1年、計4回、5年1ヶ月
南デ祐・・・・経済企画部長官4年3ヶ月、財政部長官4年11ヶ月、計5回、9年2ヶ月

最初の斗善は独立活動家歴があって、大統領となった朴正煕よりも年長でしたが、朴は日本との関わりが深く、実際死後に親日派認定されてしまったけど、政敵からの批判反らしの意味もあったのでしょう。実際閣僚経験は無く、半年足らずで退任となり、その後は朴同様軍人出身者もいたけど、特に外交と経済畑での経験が豊富な人を起用する実務重視の姿勢が伺えます。この時期は日本との国交樹立による経済援助やベトナム戦争参戦等で漢江の奇跡を成し遂げ、世界最貧国(1960年代前半時点で一人当たり国民所得はフィリピンと比べても3割そこそこしかなかった)から脱し、著しい経済成長を遂げた等国際的地位を高めていった(一方で強引な維新クーデターやベトナム戦争での蛮行等批判点も皆無ではなかったが・・・・・・)のですが、特には総理在任期間は断トツのトップで、退任後も朴が暗殺されるまで長く国会議長を務めた等軍人出身者では朴に次いでキャリアを極めたと言って良いし、南も朴暗殺直後の経済混乱の中での火消し役は十分務めたのでしょう。しかし、総理としてはおそらく丁の次に在任期間が長かった圭夏は残念ながら大統領としては短期ですぐ辞めさせられてしまって、総理までの経験は生かせませんでしたが、汚職とは無縁で、自身も長寿を全うしたし、この国ではそれが却って良かったのか?

【第五共和国】

劉彰順・・・・商工部長官7ヶ月、経済企画部長官2ヶ月、計2回、7ヶ月
金相ヒョプ・・・・教育部長官9ヶ月、1回
陳ウィジョン・・・・保険社会部長官、2回、9ヶ月
廬信永・・・・外交部長官1年9ヶ月、国家安全企画部長官2年8ヶ月、計8回、4年5ヶ月
金貞烈・・・・国防部長官2年10ヶ月、1回

第三・第四共和国時と比べるとやや物足りないけど、実務重視の姿勢には大きな変化は無いです。この期間、再び経済成長を続け、ソウル五輪も実現しています。

【第六共和国、盧泰愚・金泳三政権期】

李賢宰・・・・(無し、大学教員として活動)
姜英勲・・・・(無しだが、駐英・駐愛大使等外交経験はある。軍人出身。)
廬在鳳・・・・(無し、大学教員として活動)
チョン元植・・・・教育部長官2回、2年
玄勝ジョン・・・・(無し、軍人出身だが、大学学長等を経て就任)
黄寅性・・・・交通部長官1年、農林水産部長官2年3ヶ月、計3回、3年3ヶ月
李会昌・・・・(副総理格の監査院長)
李英徳・・・・副総理兼統一院長官4ヶ月、1回
李洪九・・・・統一部長官2年1ヶ月、8ヶ月、計5回、2年9ヶ月
李寿成・・・・(ソウル大学学長)
高建Ⅰ・・・・交通部長官6ヶ月、農林水産部長官1年2ヶ月、内務部長菅2ヶ月、計6回
1年10ヶ月

ところが、民主化されると閣僚経験ゼロの国務総理がまた目立つ様になってしまいました。盧泰愚政権期はまた、自身と同じ軍人出身の総理も見られる様になり、また大学教員経験者の起用も目立つ様になりましたが、その一方で李姓の総理が続いた金泳三政権期はそこそこ以上の閣僚経験者も起用される様にもなりました。最後のはwikiでは「経験豊富な達人」と書かれているけど、在任年数だけを見ればそこまで豊富には見えないです。また玄は、総理在任が重なってもいた宮澤喜一と同じ1919年生まれでもありました。

【第六共和国、金大中・廬武鉉政権期】

金ジョンピルⅡ・・・・総理経験者
朴泰俊・・・・(無し、韓国のカーネギー)
李漢東・・・・内務部長官7ヶ月、1回
金ソクス・・・・(無し)
高建Ⅱ・・・・総理経験者
李海ギョン・・・・教育部長官1年2ヶ月、2回
韓明淑・・・・女性部長官2年1ヶ月、環境部長官1年、計6回、3年1ヶ月
韓ドクス・・・・財政部長官1年4ヶ月、3回

韓国で初めて革新勢力が大統領を擁立していた時期でしたが、盧泰愚・金泳三の保守政権期と比べると再び実務が重視される様になり、総理経験者が2人再登板しています。特にジョンピルは最近も親戚として朴槿恵について批判的な証言をしたのも記憶に新しいですが四半世紀近くのブランクを経ての再登板で、おそらく最後の軍人出身の総理でもあるでしょう。また革新政権らしく明淑という初の女性総理も誕生しています。彼女は久々の3年以上閣僚を経験した総理でもあり、相当期待されていた事が伺えましたが、廬共々汚職がバレて、ソウル市長選挙でも落選し、ついに2015年に懲役2年の実刑判決が下ってしまいました。世界中で女性政治家のダメぶりも目立っている近年、韓国では朴槿恵がその代表例みたいになってしまって、彼女は去年夏に出所しましたが、革新勢力が政権奪還した中で再浮上はあるのか。

【第六共和国、李明博政権期以降】

韓昇ス・・・・外交通商部長官10ヶ月、財政企画部長官7ヶ月、1年4ヶ月、計4回、2年9ヶ月
チョン雲チャン・・・・(ソウル大学学長)
金ファン植・・・・(副総理格の監査院長)
チョンホン源・・・・(弁護士、検事出身)
李完九・・・・(道知事)
黄教安・・・・法務部長官2年3ヶ月、3回、検事出身
李洛淵・・・・(マスコミ出身、道知事)

どうも長期的傾向として韓国の国務総理は民主化以降は閣僚経験がそれなりに豊富な人と、特定の非政治分野では一定以上の名声はあるけど、政治での実務経験に乏しい人が半々出ている印象がある様で、韓姓の総理がまたでもありますが、李明博政権初期の昇スは前者の部類でした。民主化以降総理交代も比較的少なくなって、李政権期は3人しか出なかったけど、総理の政治実務経験の乏しさも拍車がかかっている歴代大統領の反日政策等の迷走とも無関係ではない様にも見えます。実際ファン植は李に迎合して度々反日的発言もしていた様だし、チョンは朴の代読総理と揶揄されていた上にセウォル号沈没事件の責任を取る形で一旦辞職を表明するも、後任候補の一人だった文昌克は親日発言(「南北分断は神の意思だ。」はやや言い過ぎで日本にも招いた責任もあると思うけど、それ以外はその通りだとも思う)が問題視されて、完九が就任したけど、こいつも反日発言していた上に土地投機等の疑惑が浮上、裁判では無罪を勝ち取ったものの、石橋湛山や羽田孜とかとも大差ない2ヶ月しか持たなかった。

確かに某所でも指摘されていた通り、同じ反日政策でも保守の方がエグい(しかし、李は韓日関係の重要性は客観的に理解していて、朴もお父さんはハッキリ日本統治を評価する発言していただけにそういう反日に走らざるを得ないのももはや一種の「宿命」なのか・・・・・・)と言うか、反日にも血道をあげていた内に朴槿恵がとうとう周知の通りな有様になってしまったけど、民主化以降初めて大統領が弾劾された異常事態の中でその権限を代行する事となった黄が検事としてでなく、政治実務でも久々の、それなりの経験がある総理だったのは韓国や韓国国民にとっていくらかの救いにもなったでしょう。一方であくまで代行に過ぎないのに正式な大統領としての待遇を要求していたとも報道されていましたが・・・・・・・・・・・

政治・社会的にますます迷走を深めていってしまったので、黄代行の後は再び革新勢力が政権奪還を果たしましたが、現任者の洛淵はマスコミ畑から政治家に転身して、道知事の経験はあっても閣僚経験は無いながらも知日派らしい。そもそも李承晩が初代大統領になってしまったのが日韓両国民の大きな不幸であり、特に所謂日帝36年までの歴史を客観的に受け容れるのは辛いだろうし、日本もいつまでも恨まれるのは正直困るながらも朝鮮併合を100パー正当化するつもりはない(第二次世界大戦という大失敗の原因の一つにも間違いなくなったのだし)ですが、その恨とかのエネルギーをこれから学歴や職歴に関係なく国民が皆幸福になり、生まれ変わってもまた韓国人になりたいと思える様な国にしていくエネルギーに変えてほしいと思うのです。憲法改正が実現しても適用されるのは2022年以降だからその時には既に退任しているであろう洛淵総理にそこまでの革命を成し遂げるのを期待するのは難しいでしょうが、権限が強化される可能性も出てきた国務総理の今後の政治的な役割も注目されるべきでしょう。

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