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2018/02/24

アメリカの連邦議員達の在職年数について(上院議員編)

本来ならばこっちの方が先に興味を持った事でしたが、上院議員編です。

下院は比較的早く在職30年の議員が出てきました。しかし、上院は任期こそ6年と下院に比べて長いですが、人口比に関わらず州の代表2人ずつ選出という事で定員は100人と4分の1弱しかない事もあってか、5期30年以上在職した人が出てくるのにはそれなりに時間がかかりました。歴代在職年月数最多議員の移り変わりは以下の通りです。(年月は記録保持期間)

ジョン・ラングレン&ジェームズ・ガン・・・・12年(~1802年6月)→セオドア・フォースター・・・・12年9ヶ月(1802年6月~1811年12月)→ジョセフ・アンダーソン・・・・16年(1811年12月~20年12月)→ジョン・ガイヤール・・・・21年2ヶ月(1820年12月~41年2月)→ウィリアム・キング28年10か月(1841年2月~50年6月)→トマス・ベントン(初の5期議員)・・・・29年7ヶ月(1850年6月~96年10月)→ジャスティン・モリル・・・・31年9ヶ月(1896年10月~1904年12月)→ウィリアム・アリソン(初の6期議員)・・・・35年5か月(1904年12月~52年8月)→ケネス・マッケラー・・・・35年10ヶ月(1952年8月~63年1月)→カール・ヘイデン(初の7期議員)・・・・41年10ヶ月(1963年1月~97年5月)→ストロム・サーモンド・・・・47年6ヶ月(1997年5月~2005年3月)→ロバート・バード(初の8期議員)・・・・51年5か月(2005年3月~)

初めて3期を超えて務めたのがガイヤールで、彼までがアメリカ独立戦争を経験した世代です。キングは駐仏公使就任の為一旦上院議員を4期務めた所で辞めて、1848年から5期目に入りましたが、途中で副大統領になったのでまた途中で辞任した。ところが、残念ながら既に結核を患っていて、間もなく鬼籍に入ってしまった。そんな内にベントンが初めて5期を務めた議員となったけど、彼以降期数を更新するたび長期間在職期間記録が保持される事ととなりました。ベントンは46年強、アリソンは48年弱、ヘイデンは34年強保持した。

ヘイデンの記録を更新したのはサーモンド氏で、この時点で既に95歳、日本の尾崎行雄原健三郎をも凌ぐ(中曽根康弘氏も小泉純一郎氏に引退に追い込まれなければ、尾崎の議員在職年数も更新できていただろう)高齢でしたが、2002年12月にはついに現職議員のまま100歳の誕生日を迎えた。まもなく退任、引退したけど、それから半年経たない2003年6月に天寿を全うしたのは、死因は心不全だったらしいけど、生きる張り合いを無くしてしまったのもあったのか。その数年後に、上院議員在職年数こそバード氏に更新されてしまったけど、100歳まで議員やった人、他に知らないと言うか、この最高齢記録は今後も更新される事はないでしょう。おそらく・・・・・・・・・・・・・

上院議員在職年月数トップ10は以下の面々です。

1位 ロバート・バード 51年5ヶ月(1959年1月~2010年6月)
2位 ダニエル・イノウエ 49年11ヶ月(1963年1月~2012年12月)
3位 ストロム・サーモンド 47年6ヶ月(1954年12月~56年4月、56年11月~2003年1月)
4位 
エドワード・ケネディ 46年7ヶ月(1962年11月~2009年8月)
5位 パトリック・リーヒ 43年1ヶ月(1975年1月~現職)
6位 カール・ヘイデン 41年10ヶ月(1927年3月~69年1月)
7位 ジョン・ステニス 41年2ヶ月(1947年11月~89年1月)
8位 オリン・ハッチ 41年1ヶ月(1977年1月~現職)
9位 テッド・スティーブンス 40年1ヶ月(1968年12月~2009年1月)
10位 サッド・コクラン 39年2ヶ月(1978年12月~現職)


イノウエ氏は最晩年には名誉職だとは言え、大統領継承第3位の上院仮議長にまで登りつめた等日系人のみならずアジア系では一番出世したと言えて、50年にあと少しという所で鬼籍に入ってしまったのが惜しかったけど、ケネディ氏は某スキャンダルが無ければ兄弟での大統領が誕生していた可能性もあっただけに、存命時点ではバード氏に次いで在職年月数3位でしたが、あまり名誉には感じていなかったかもしれない。もう一人の兄のロバートも暗殺されてしまったけど、ケネディ家の悲劇とは彼も決して無縁ではなかったと言うか、晩年にはまた、甥のジョンジュニア氏(父の葬儀の時に敬礼していたあの子供の事ね)が飛行機事故で死去、後を追う様に娘のカラ氏も早世、甥のロバートジュニア氏の奥さんも自殺とどうしてこうも不幸が立て続けに起こるのか・・・・・・・・・切断障害があるらしい息子のエドワードジュニア氏もコネチカット州知事選に出馬を表明して、姪(ジョンの娘、キャロライン氏)の息子のジャック・シュロスバーグ氏も現在はハーバード・ロースクールに在学中ながらも政界進出も噂されているらしいですが、果たして・・・・・・・・

ケネディ家に少々深入りしすぎたけど、彼ら10人の内5人は2000年代まで議員を務めて、3人は現職と上院は下院と比べて時代が下るにつれて在職年数が明確に伸びているのも特徴的と言えるかもしれません。そして、おそらくですが、上院・下院ひっくるめた連邦議会議員歴トップ10はこの面々でしょう。(赤表示は下院のみ、青表示は上院のみ、緑表示は両院議員経験者)

1位 ジョン・ディンゲル 59年10ヶ月
2位 ロバート・バード  57年6ヶ月(上院51年6ヶ月+下院6年)
3位 カール・ヘイデン  56年11ヶ月(上院41年10ヶ月+下院15年1ヶ月)
4位 ダニエル・イノウエ 53年4ヶ月(上院49年11ヶ月+下院3年5ヶ月)

5位 ジェイミー・ホワイテン 53年2ヶ月
6位 ジョン・コニャーズジュニア 52年11ヶ月
7位 エマニュエル・セラー 49年10ヶ月
8位 サム・レイバーン  48年8ヶ月

9位 ストロム・サーモンド 47年6ヶ月
10位 ライト・パットマン  47年


日本も在職50年の議員は戦前の閑院宮載仁親王と西園寺公望を含んでも7人(他にも鞍替え、または途中落選して数年ブランクがあった二階堂進や宮澤喜一とか惜しかった人も何人かはいる。来年2019年12月末に小沢一郎氏も8人目として到達する見込みだが、天皇を政治利用して勝手に習近平国家主席に会わせた事もあったし、表彰するのは別に良いけど、胸像とかは勘弁してほしい)しか存在せず、しかも殆ど下院に相当する衆議院での在籍(参議院議員のみで在職最長は山東昭子氏か)ですが、こうして見ると、連邦議員全体としては、下院議員編で触れたジョン・ランドルフ以降は・・・・・・・・・・

ランドルフ(上院2年も含めて26年2ヶ月在職)→(トーマス・)ニュートンジュニア→(ジョン・)ケットカム→(ジョセフ・)キャンノン→ヘイデン→バード→ディンゲル

の順に最長在職議員が移り変わっていった事になります。キャンノンは1908年~58年の半世紀に渡って記録を保持し、ヘイデンは、彼も90過ぎまで現役だったけど、2010年1月にバード氏に更新されるまでやはり半世紀強記録を保持、バード氏は間もなく現職のまま鬼籍に入ったけど、今度はディンゲル氏が2013年7月に更新して現在に至っているわけですね。サーモンド氏も上院のみ経験者では唯一のトップ10入りしていると言うか、それ以前はサウスカロライナ州知事を1期やっていて、上院議員初当選時は既に50過ぎていたから、30代で国政進出していれば間違いなく彼がヘイデンの記録を更新して現在も最長記録を保持していたでしょうが、1975年に初当選して、2023年初めまでの任期が保証されているリーヒ氏とかが新たにトップ10入りする可能性もあります。まあ尾崎行雄の62年8ヶ月にはやや及ばなかったながらも、ディンゲル氏の議員在職年数もまた、今後そうそう破られる事はないでしょうね。当選回数では尾崎をも凌いでいるけど、まさに空前絶後でしょう。

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