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2017/12/12

油井大三郎らによる高校歴史用語精選案は明治懐古、戦前美化の安倍政権へのカウンターアタックか

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171212-00000500-san-soci

人気の「坂本龍馬」たちが消えたナゾ 高校歴史用語精選案で広がる波紋

12/12(火) 9:08配信    

    

産経新聞

 国民的人気の高い「坂本龍馬」が消え、論争が続く「従軍慰安婦」が残る-。高校や大学の教員がまとめた高大連携歴史教育研究会(高大研、会長・油井大三郎東大名誉教授)の高校歴史用語精選案が波紋を広げている。高大研は精選案の内容についてアンケートを実施し、年度内に最終案をまとめる方針だが、個別の用語の選定基準は明らかにしていない。論争のある従軍慰安婦や南京大虐殺以外に、人名でも精選基準には疑問のある部分が多い。(社会部 花房壮、寺田理恵)

 精選案では、日本史と世界史でそれぞれ現行の半分以下となる約1600語を「教科書本文に載せ、入試でも知識として問われる基本用語」として選定。叙述や考察に必要な概念用語を多く盛り込む一方、人名や文化史用語を大幅に削減したのが特徴となっている。人名の選定で物議を醸したのは「坂本龍馬」「吉田松陰」「高杉晋作」「楠木正成」「上杉謙信」「武田信玄」「高野長英」など歴史小説や時代劇のヒーローとしてなじみの深い人名が数多くカットされたことだ。高大研側は精選案から外れた用語を教科書に載せることは否定していないが、個別の用語の選定基準については「アンケート調査に予断を与えかねない」として明らかにしていない。

 一方、論争を呼びそうな人名が多く選ばれていることも議論を呼びそうだ。例えば「厩戸王(うまやどのおう、聖徳太子)」は、文部科学省が今春告示した中学の新学習指導要領の記載をめぐり、「聖徳太子の抹殺だ」「約20年前に唱えられた聖徳太子虚構説の押し付け」などと批判を浴びた表記だ。その一方で、戦前に聖徳太子の功績について批判的研究を行った歴史学者の津田左右吉も選ばれている。

 小中学校教科書では、新規参入の中学教科書1点を除いて「聖徳太子」を主たる表記とした。ところが文科省は現行の「聖徳太子」を「没後の呼称であり、中学では史実を学ぶ」などとして、2月に公表した指導要領改定案で「厩戸王(聖徳太子)」に変更。これに対し、国会などで批判が相次ぎ、専門家からも「古代の主要資料には見られず、実名のように扱うのは不適切だ」などとの指摘があったことから、3月の告示で「聖徳太子」を復活させた経緯がある。精選案に入った「厩戸王(聖徳太子)」は再び議論を呼びそうだ。

 精選案で学習項目「国際協調の時代」「初期の占領政策」の2カ所に採用されているのが外交官・政治家の幣原喜重郎(しではら・きじゅうろう、1872~1951年)だ。幣原は、両大戦間の大正末期から昭和初期にかけ協調外交を推進した“幣原外交”で知られる。また、先の大戦後の昭和20年10月に首相に就任し、憲法改正にかかわった。現行の高校教科書では「幣原喜重郎内閣はGHQから憲法改正を指示され」などと記述されている。

 日本国憲法の成立過程をめぐっては議論がある。現行の日本国憲法は連合国軍総司令部(GHQ)によって草案が作成されたことから、「米国からの押し付け憲法」として改正を目指す理由の一つともなっている。だが、押し付けを否定する人や、戦争放棄などを規定した9条の発案者を日本人の幣原とする説を唱える人もいる。

 生徒が自ら考え議論する活動を重視した次期学習指導要領では、多面的・多角的な見方を養う授業を目指しており、議論のある用語を選ぶこと自体は必ずしも否定されるものではないが、特定の見方を押しつけられることのないよう留意すべきだ。

この油井大三郎氏の事は良く知らないけど、削除対象の歴史上の人物の面々だけ見ても、特に所謂長州史観を中心とした幕末~昭和前期の戦前日本に対して否定的な歴史観の持ち主である想像は容易ですね。武田晴信(信玄)と上杉輝虎(謙信)は一見そんな長州史観とは関係なさそうで、前者は寧ろその長州史観では悪な徳川時代では「神君家康公に黒星つけたからスゲー!!」な過大な程の高い評価を受けていたのだけど、戦前期は何故か勤王家として楠木正成共々評価されていたと言うから、宿命のライバルな輝虎もセットでその対象となったのでしょう。

しかし、坂本龍馬は確かに一緒に暗殺された中岡慎太郎後藤象二郎の功績を横取りしてしまっている面はあるし、吉田松陰も近年はテロリスト認定(それを言ったら伊藤博文もおそらく唯一の殺人経験がある総理大臣だが、学研の、故・田中正雄氏漫画担当の伝記ではそういう黒い面は全く描かれなかった。まあ昭和版の学研日本史伝記漫画の主人公って、天智天皇や源頼朝とかもそうだったし、伊藤の場合は田中氏が終戦直後、凄い長生きだったけど、107歳だった幼馴染の爺さんから聞いた話を基に執筆したらしいから猶更だろう)する声も根強い様である。

来年2018年は1月1日に遡って慶応から明治に改元されてから150年目ですが、慰安婦や南京大虐殺の明記共々総理(副総裁や文部科学大臣とかもそうだけど)が山口県出身という事で福井国体の政治利用や明治の日復活案等明治懐古を押し進め、戦前日本を美化し、国民のナショナリズムを煽る安倍政権に対する油井氏らのカウンターアタックなのでしょう。天皇陛下の生前退位が憲法改正へのカウンターアタックである様に。稲田朋美氏とか神武天皇の偉業って、マジで神武天皇が実在性の高い人物だと思ってるのか?だけど、彼女ら右傾政治家達のいう日本の伝統とか日本人の精神の独立とか、長州史観にも拠った己らの狭い価値観も押し付け、国民を騙し欺いているみたいで、私には一種の胡散臭さとか感じられません。

高野長英までも対象になったのも、徳川幕府に弾圧されただけでなく、その2018年元旦に彼も登場する風雲児たちが放送予定なのと決して無関係ではあるまいですが、特に日露戦争以降の戦前日本に対してどちらかと言えば否定的(明治維新で近代化を成功させた事等は普通に誇っていいと思います。その近代化に成功してから第二次世界大戦に負けるまでが大きな失敗が目立って、そのツケを払いきれていないくせにその失敗を忘れつつあるのだけど)な私から見てもこの精選案は首を傾げる様な内容であります。たとえ戦前日本に対して否定的であっても、その礎を作った人物まであたかも大した事なんかしていなかった様に扱って削除するのではなく、しっかり各々の人物の功罪とか広い視点で考えさせる様な教育がなされるべきです。

従軍慰安婦や、明日で丁度80年を迎えるけど、南京大虐殺を明記するのも反対はしませんが、例えば前者は「高級売春婦か性奴隷かその実態にも各説はあるが、強制性の有無は国または地域により異なり、旧オランダ領東インドでは実際スマラン事件が起きた」、後者は「それ自体の有無や被害者の人数、事件が起きた範囲等様々な視点から議論がある」(個人的には30万人説は信用していませんが、小規模でも殺戮自体はあったのではないかとの認識です)とかのなるべく中立性を保った注釈等も絶対不可欠だと思います。厩戸皇子(聖徳太子)も、私は彼の政治的業績は皆無で、それらは全て推古天皇と蘇我馬子がやった事ではないかと思っていますが、まあ前述の神武天皇の実在性共々100パー証明できるのかと言うと、「?」だし、「実在はしたが、政治的業績は無かった説または実在自体無かった説もあるが、確証はない。」と軽く触れる程度で良いんじゃないですか。

「特定の見方を押し付けられることのないよう留意すべきだ。」ってそれはあんたらが味方している彼らにも行ってくれよですが、安部一強状態となってしまっているのも左翼の人達が特に偽善的で、一般庶民の味方面しているけど、実はバカにし、見下していて、他人の異なる意見も柔軟に受け入れず、変化した社会情勢にも対応出来なかった(SEALDsの主なメンバーもそうだが、先日ある地球温暖化懐疑論への反論記事も目にしたけど、その記事の、40代前半の男性な某ライターもそんなダメな左翼の一人で、「温暖化していないと思っている人は騙されている」って、随分一方的な物言いだねでしたが、ちょっと調べたらネットでも評判のよくない人物である事が分かって「さもありなん」だった)のも大きな原因です。そうしたダメぶり故にも右傾化している。

倉山満氏も、三木武夫氏や鈴木善幸氏とか目の敵にしているのも道理でと言うか、確かに大日本帝国憲法の復活とかもマジで望んでいる彼にとっては55年体制以前の自民ハト派政治家達だって立派な左翼だよね~と悪い意味で納得したけど、2018年はマジで近隣諸国との確執にも囚われて明治懐古、戦前美化の下、ますます歪んだナショナリズムに走る年になりそうだ。でもこれではその近隣諸国らも笑えまいですが、油井氏らにも個人的な歴史観に囚われず、北朝鮮の核開発も良い様に利用してそんなきな臭い運動を進めている安倍政権の暴走を抑えるストッパー、日本の良心であってほしいです。

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