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2017/12/16

イチローはホントに50歳までMLB現役でイケるのか

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171215-00010003-sportiva-base

イチローに批判的だった元マーリンズ社長を、大ファンに変えた3年間

12/15(金) 11:33配信    

    

 今年10月にフロリダ・マーリンズのCEOに就任したデレク・ジーターが、イチローの来季の契約延長オプションを破棄した決断に関して、元マーリンズ球団社長のデビッド・サムソン氏の反応は非常に興味深いものだった。

【写真】とんでもないボールを変な打ち方でヒットにするイチロー

「もう球団の一員ではないので、コメントは控えさせていただきます」

 サムソン氏は思ったことを包み隠さず、ズバズバ言うことで有名な人物だ。そのサムソン氏がコメントをしないというのは、球団買収の際に「公の場で批判はしない」という条件が含まれていた可能性がある。だが、やはり沈黙というのは長くは続かない。サムソン氏はイチローについて、次のように語り始めた。

「メジャーリーグは30球団あります。そして、イチローがいる球団は必ずよくなるはずです。私はイチローの本当の姿を知っていますし、彼がチームに対してどのように貢献するのかということもわかります」

 特にサムソン氏が強調したのが、30球団のどこに行ったとしてもチームに利益をもたらすという点だ。そこまでイチローを信頼し、高く評価しているサムソン氏だが、10年前は今と正反対だった。2007年のシーズン中、シアトル・マリナーズがイチローと5年90億円の契約を更新した際、当時すでにマーリンズの球団社長に就いていたサムソン氏は地元のラジオ番組でこう痛烈に批判した。

「みんなもご存知の通り、これは世界の終わりに違いない。この契約を聞いたとき、もう言葉を失いました。最初は間違いだろうと。トップバッター(1番打者)にあれだけのお金を支払うなんて……。その金額に値する選手はひとりもいないはずだ。それにイチローはチームを優勝に導いていない。これは野球界を蔑(さげす)む馬鹿げた契約だ。こんなことをやっていたらメジャーは潰れてしまう。どう考えても、経営のミスとしか思えない」

 そう辛辣(しんらつ)な言葉を並べていたサムソン氏だが、イチローと過ごした3年間が彼の見方を大きく変えたのだ。

「イチローは毎日、常にプレーする準備が整っていました。4打席だろうが、1打席だろうが、9イニングであろうが、3球であろうが……どんな状況であっても、準備する姿勢に変わりはありませんでした。このことは、野球界において非常に稀だと思います。与えられる役割に対して、多くの選手が準備をしているわけではありません。でもイチローは、キャンプ初日だろうが、開幕日だろうが、シーズン中の150試合目だろうが、いつも変わらず準備をしていました。彼にとっては、毎日がチャンピオンシップだったのです。イチローはマーリンズの選手たちに、いかなるときも準備することの大切さを教えてくれたのです」

今シーズン、イチローは4、5月こそ本調子ではなかったが、5月末以降は135打席で41本のヒットを放ち、打率.304、出塁率.369という好成績を残した。サムソン氏が言うように、この成績を真っ向から否定するチームなどあるはずがない。

 問題はイチローのパフォーマンスではなく、球界の選手寿命に対する固定観念である。そのことに対して、サムソン氏はこう力説する。

「チームにとって、確実に殿堂入りするスーパースターと契約を結ぶのは大変なことなのです。なぜなら、もしその選手が活躍しなければトレード、もしくは解雇しなければなりません。でも、それは簡単なことではありません。『スーパースターを解雇した球団』と思われたくないですから……。それはチームにとってものすごくマイナスとなってしまうわけです」

 そしてこう続けた。

「実際、オーナーたちは『もしうまくいかなかった場合にどうするか』と真剣に考えているはずです。でも、イチローという選手はどんなアスリートよりも自分自身のことを知っている。だから、オーナーたちは彼に任せておけばいいのです。とはいえ、いくら50歳までプレーする能力を持っていたとしても、それを認めさせるのは並大抵のことではありません。イチローが戦わなければいけないのは、そうした球界の常識なんです」

 そう言うと、サムソン氏はイチローからもらったというマーリンズカラーのオレンジとイエロー、そしてブルーが入ったランニングシューズに履き替えた。来年1月からアメリカ7つの州で開催される7つのマラソン大会に出場するため、自ら厳しいトレーニングを課しているのだ。

 軽量かつ精密につくられたイチローモデルのシューズを履きながら、イチローならどこのチームにいっても貢献できるとサムソン氏は信じている。

http://www.fangraphs.com/statss.aspx?playerid=1101&position=OF


http://route-125.cocolog-nifty.com/blog/2016/08/mlb3000a-rod-ee.html
(関連過去エントリー「イチローついにMLB3000本安打達成、そしてA-RODは・・・・・・)

サムソン氏が契約当時イチロー選手を批判したのも経営者の立場から見れば的外れではなかったし、その後見方を変えて彼を絶賛した事「自体」も否定するつもりはありません。しかし・・・・・・・あくまで彼がMLBでもその歴史の1ページを開いたほどのレジェンドであり、デレク・ジーター氏やアルバート・プホルス選手ら共々近い将来の殿堂入りは間違いない見解に変わりはない事を改めて強調した上でこれからまた、礼賛しているファンやマスコミにとっては耳が痛いであろうお話を、長くなりますがします。

上記関連過去エントリーでもMLB3000本安打に祝福のコメントを述べた一方、MLBでのイチロー選手は過大評価であると指摘しました。その理由の一つとして、セイバーメトリクス指標、BABIPやwSB等走塁が絡む指標は高いが、それ以外の多くは平均レベルに過ぎないからと述べたのですが、2017年シーズンが終わってもそれは変わりありません。例えば・・・・・(記録は基本的にMLB17年の平均です)

BABIP   .339(高い)
wSB      2.74(高い、オリックス時代では1995年5.8、97年5.0、96年4.6を記録し、NPB通算では歴代18位)

WAR     58.2(平均は3.42で9段階中上から4番目の好選手レベル。但し、2011年以降は僅か5.1しか上乗せできておらず平均では下から2番目の控えレベルな0.73)
wOBA   .329(平均だが、3000本安打クラブではワーストクラス)
wRC+ 104(平均)
wRC   66(平均)
wRAA   3(平均)
WPA     0.86(平均)
pLI        1.00(平均、シーズンによる大きな変動は無し)
phLI      1.07(平均?)


なのですが、他にも得点期待値のRE24(イチロー選手は10.76)やその増減を基にした勝利貢献のREW(イチロー選手は1.02)やクラッチ(イチロー選手は0.49)があります。クラッチは今年は1.44と平均を大きく上回るパフォーマンスを見せていたのですが、RE24とREWは高いのか、記録が統計される様になった1974年以前殆どプレーしていない面々は除きましたが、殿堂入り確実と言われている3000本安打または500本塁打を達成した他の(元)選手達のパフォーマンスを調べてみました。(左がRE24、右がREWで、記録が統計されなかったシーズンを含む面々は斜線表示しています)

ローズ
 18.08、1.89
ジーター 20.35、1.98
ヤストレムスキー 14.29、1.36
モリタ― 19.60、1.94
マレー 25.25、2.70
リプケン 7.62、0.78
ブレット 28.03、2.92
ヨーント 14.07、1.44
グウィン 27.53、2.92
Aロドリゲス 32.42、3.10
ウィンフィールド 21.63、2.36
ビジオ 18.90、1.96
ヘンダーソン 26.30、2.73
カルー 30.57、3.13
ベルトレー 12.45、1.20
ブロック 4.40、0.47
パルメイロ 25.54、2.42
ボッグス 25.89、2.53
ボンズ 61.15、6.28
グリフィーJR. 24.17、2.33
プホルス 44.66、4.60
トーミ 29.25、2.76
ソーサ 21.15、2.06
マグワイア 36.33、3.58
ジャクソン 24.49、2.63
Mラミレス 36.24、3.49
シュミット 38.13、4.02
オルティーズ 28.33、2.76
マッコビー 12.60、1.39
トーマス 38.84、3.75
シェフィールド 29.17、2.97

思ったより全然低かったのが意外なリプケン氏と残念ながらガンとの闘病を余儀なくされているらしいブロック氏を除いた全ての面々にこの2つでもイチロー選手は劣っている有様です。ブロック氏同様、選手生活晩年に漸く記録が統計される様になったマッコビー氏にすら負けています。もっと悲惨なのが勝利貢献度を表すWPAで、イチロー選手は平均以下よりの平均である0.86(平均以上である2.0以上も単年では2001、04、07、09年の4回しかない)なのですが、衰えが見られる様になった2011年以降の7年間限定では悪いにかなり近い平均以下である-0.93です。同じ他の面々の、キャリア最後の7年間に限定した記録(現役選手の場合は同じく2011年以降。ブロック氏は6年間)を見ると・・・・・・・・・・

ローズ 1.02
ジーター  0
ヤストレムスキー 1.01
モリタ― 2.36
マレー 0.32
リプケン ‐0.47
ブレット 1.62
ヨーント 1.50
グウィン 2.82
Aロドリゲス 1.37
ウィンフィールド 0.75
ビジオ 0.05
ヘンダーソン 0.40
カルー 1.57
ベルトレー 2.23
ブロック 0.09
パルメイロ 2.77
ボッグス 0.42
ボンズ 7.49
グリフィーJR. 1.04
プホルス 2.08
トーミ 1.71
ソーサ 2.27
マグワイア 4.92
ジャクソン 0.46
Mラミレス 2.60
シュミット 2.40
オルティーズ 2.82
マッコビー 1.49
トーマス 1.81
シェフィールド 2.22

「50歳までプレイしたいイチローが戦うべきなのは球界の常識」ともサムソン氏は言っていたけど、正直「はぁ?」でした。確かに長いMLBの歴史の中でも多くはないけど、遅咲きのホイト・ウィルヘルム氏や兄弟メジャーリーガーの片割れフィル・ニークロ氏、イチロー選手とはチームメートだった事もあったジェレミー・モイヤー氏、生年は1954年説(もしホントにそうならば最終出場は53歳の時)もあるフリオ・フランコ氏等50前後までプレイした選手は何人かはいる。他にも人種差別の壁でデビュー自体かなり遅く、客寄せパンダの面もあったのかもしれないけど、59歳までプレーしたサチェル・ペイジ氏やスロバキア系だったジャック・クイン氏もその例に漏れないのですよ。

クイン氏は最終出場は50歳6日(1933年7月7日)で、フィラデルフィアアスレチックス時代の1929年には46歳にしてヤンキース時代の1921年以来8年ぶりにワールドシリーズ出場を果たして、翌年も出場した。まあサムソン氏もイチローファンも日米マスコミもクイン氏の事なんか知らないし、興味も無いでしょうが・・・・・・・

2016年、2017年はそれでも平均以下だったけど、WPAは0.60、0.38といくらかは盛り返し、特に2017年はクラッチは前述通り1.44でそれまでのキャリア平均を約3倍上回って、代打最多安打記録には届かなかったけど、5月末以降は打数はキャリア最小ながらも打率3割は超えて、打率の割に比較的低い(通算打率.237のアダム・ダン氏よりも低い)出塁率も.369とやはり5月末以降限定ですが、キャリア平均を上回った。

しかし、サムソン氏を「イチローを実際間近に見る様になって、大本営発表もしているマスコミに洗脳されてしまった。」とまで評すると、先日言及した某左傾ライターが「地球温暖化を否定している連中は騙されている。」と主張した事を「偽善者でダメ左翼の典型例だ。」とか批判する資格が無くなるからそこまで断定的な主張はしませんが、過去の名選手達についても知っていれば出来る筈の無い過剰評価であると思います。

2011年以降の7年間のWPAも、同じくキャリア晩年の、3000本安打または500本塁打クラブ全員と比べて劣っています。(統計され始めた1974年以降殆どプレーしていない面々は除外しましたが)そんなイチロー選手、同じポジションの選手との競争争いが激しくなり、出番が限られる様になっても年齢にしては頑張られている努力を決して否定するわけではないし、「野球できなくなったら死ぬだけ」とかそんな悲しい事なんか言わないで、気の済むまでご自分のやりたい道を進んでくださいですが、こうした各種セイバーメトリクスも見ても、誰しも加齢すれば全盛期ほどのパフォーマンスは出来なくなるけど、彼はその中でも特に衰えが激しい面もあるのも分かるでしょう。

ヤフコメではおそらくファンだろうと言うか、「殿堂入りに程遠い選手なんかに無駄金払って、レジェンドなイチローと契約しない。」なんてコメもまた見られましたが、そういう「スタメンでこそ活躍できる」とか成績が芳しくない時は首脳陣の起用法(他にも田中投手とかジラルディバッシングも目に余る)とかのせいにして根拠に乏しい幻想を抱き、過大評価しているのはイチローファンの特有かつ最たる悪癖です。ホントに彼のMLBでの勝利貢献度もそんな凄い高いのならば、マーリンズとの再契約はダメ(厳密にはFA)でも今頃とっくに他の球団と契約できているでしょ、代理人も必死こいてマーリンズ以外の29球団と交渉なんかしてないでしょですが、残念ながらこうしたいくつのセイバーメトリクスデータを見ても、イチロー選手が50歳まで現役を続けられる可能性は低いと私は思います。

当時の三木武夫内閣に擬えたクリーンベースボールを掲げた長嶋茂雄政権1年目の1975年に巨人が球団史上初の最下位となった事について、手束仁氏はアンチ巨人快楽読本シリーズで昭和天皇になぞられて「長嶋茂雄の人間宣言」と強い皮肉を込めて評していましたが、私も今年2017年はマスコミやファンによる神格化が頂点に達したイチロー選手が人間宣言する年になるとシーズン序盤の不振を見て強く確信し、そしてその通りになりました。

どうも困った事にこの国では最近テレビのバラエティ番組でも独り善がりな現実逃避でしかない「日本スゲー」番組が粗製乱造される等自画自賛症候群という心の病を患っている人が増えている。それは歴史認識とかをめぐる確執等の所為で多くの日本人が嫌っている筈の韓国人にも悪い意味で通ずるものもある様に私には見えて、アメリカでもそうである様だけど、イチロー選手への過剰な礼賛もまたそうした日本人の自画自賛症候群の一種であるとも言えます。イチローが凄いから自分達日本人も凄いとか半ば勘違いしているのでしょう。だからこそ、あくまでアンチみたいに中傷したわけでもなければ、張本勲氏みたいに嫉妬したわけでもなくその実力を認めた上での発言だったのに、進退云々発言した豊浦彰太郎氏の事も、イチローファンは自分が否定された様な気分になってしまったからこそ親の仇みたいに口汚く罵倒したのでしょう。そう考えれば悪い意味で納得がいきます。そのくせICANがノーベル平和賞を受賞して、被爆者のサーロー節子氏も、それ自体は日本人は改めて重く受け止めるべきな演説しても日本政府とマスコミはあまり触れたがらなかった様だけどね。まあ安倍総理はトランプ大統領とのゴルフでもあんな体たらくだったし、しょうがないか。私の家族も「安倍さん、情けない。」とかなんて呆れてましたけどね。

また苦言もややクドクド述べてしまって、イチロー選手の現状は「いい加減目を覚ませ!!現実を見ろ!!」な野球の神様からの、ファンやマスコミへの警告だと思いますが、イチロー選手がそういう実現可能性の低い挑戦しているからこそ、今なされるべきは大本営発表的な礼賛を続ける事などではなく、彼の、特にMLB17年間のパフォーマンスを客観的に検証し、バイアスをかけない正当な評価をし、野球にあまり詳しくない人達にも周知させていく事だと思います。国政復帰がダメで、都政も停滞している小池百合子氏や立憲民主党に入党したがっているガソリーヌや蓮舫氏等世界の主要国の中でもダメぶりが目立つ女性政治家達(選挙制度改革の失敗とかがもっと根幹にあるのだろうけど)もそうだけど、スポーツ選手や棋士を過剰な礼賛して、「やれ今日は何々を食べた」とかも一々気にしたり、引退したばかりだけど、中高年のおじさんもアイドル扱いしたって自分達の知性・品性を貶めるだけで得るものなど全くありません。エンゼルス入団が決まった大谷選手も果たしてどこまでやれるのかですが、今の日本人はまず自分が自分で思っているほどもう凄くなんかないんだよという事を認識しないとますますダメになってしまう気がしてなりません。イチロー選手もそんな日本人が患っている心の病を体現する様な存在にもしては日本や日本人をますます不幸にするだけです。

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