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2017/03/23

終身皇帝になりたい習近平の目指す「改革」やいかに

http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032200764&g=int

「習近平思想」党規約に明記か=中国主席の任期制限撤廃も-香港紙

 

 

 

 【香港時事】22日付の香港紙・明報は北京の消息筋の話として、今秋開催される中国共産党第19回党大会で、習近平国家主席(党総書記)の唱える「習近平思想」が党規約の行動指針に明記される見通しになったと報じた。来年には憲法改正に着手し、2期10年までと定められている国家主席の任期制限が撤廃される可能性もあるという。
 党規約や憲法の改正は、党中央指導部の「核心」とされた習主席の威信をさらに高める狙いがあるとみられる。
 習思想は「四つの全面」(ややゆとりのある社会建設、改革深化、法治、厳格な党統治)と「五位一体」(経済、政治、文化、社会、エコ文明の建設)を柱とする習氏の政治理念。既に党中央弁公庁が党大会に向けて準備作業に入ったとされる。(2017/03/22-14:54)

あれっ?最初は総書記を3期15年に延長、そしてつい先日、1982年まで存在した共産党主席(中国共産党中央委員会主席)を復活させるつもりとか言ってなかったっけ?

ヤフコメでは「毛沢東時代への回帰」だとか「21世紀の文革が起きる」とかのコメントが見られたけど、ある人のブログでは、そんな単純な回帰とかではなく、腐敗等に危機感を募らせている習近平が、社会主義国家の「党の指導性」に限界を感じて、党主席に習自身が就任するのは当然として、党副主席にはそれぞれ行政、立法のトップである国務院総理と全国人民代表大会委員長に兼任させる。(実際毛沢東時代には周恩来や朱徳等が任命されていた)共産党中央軍事委員会にも、主席は江沢民の世代から最高指導者が総書記や国家主席と兼任する事が慣例になっていたけど、党副主席には軍事委員会の副主席も兼任させて人民解放軍への文民統制も強化、党が国家を指導する体制から党と国家が対等となって「民主中国」に移行させていく大改革を構想しているのではないかとの意見が書かれていて、なるほどと思いましたね。

しかし、それならそれで、元々は江の腹心だった曽慶紅が政敵の李瑞環を引退させるために事実上定めた68歳定年(しかし、曽その人も・・・・・)も廃止するとも言われている様ですが、総理の李克強は習との対立も指摘されている様だし、今秋の党大会で政治局常務委員はともかくとして、総理に留任できるのか?ですが、今度は国家主席(大統領相当)の再選制限撤廃案ですか。党主席の復活案では、たとえば国共内戦末期に毛が通達した党委員会の工作方法の学習を指示した等以前からも毛沢東時代への回帰とか実際指摘されていたけど、あまりに露骨で、党長老からの強い反発も予想されるから別案を出したという事なのでしょうね。ましてや習の親父も文革で失脚していたしね。

まあ大統領の再選制限撤廃自体は、他国でも例がありますが、それだけじゃ意味ないですよね。国家主席自体は、権限はドイツの連邦大統領やイタリアの共和国大統領等同様儀礼的なものだから、金日成もそうだったけど、文革に伴う廃止前には存在したらしい最高国務会議(それこそ北朝鮮の中央人民委員会みたいに大きな権限を与えて、議長も当然習が兼任して)も復活させる等、国家元首ポストにも行政的な権力を付与して、さらに権力を独占するつもりなのでしょう・・・・・・と言うか、これも結局大躍進失敗以前の毛沢東時代と大して変わりないですよね。違いは本来党の指導者(=国家の実質的最高権力者なのだが)である書記長に相当するポスト(中国なら総書記)と別である党の最高指導者である党主席ポストがあるかないかぐらいで。それとも、やっぱマレンコフ・フルシチョフ時代のソ連(書記長→筆頭書記→第一書記)や現在の北朝鮮(総書記→委員長)みたいに党主席をそのまま復活させるのではなく、名称を適当に変更させた形で復活させるのか?いずれにせよ、経済成長率とかも正直信用できないけど、中国がヤバいのは間違いなく、10年単位で交代する皇帝ではなく、終身的な皇帝になりたい習の野望はイチかバチかの大きな賭けになりそうです。

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