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2016/11/17

ケニー・ロフトンのジーター&イチローディスりの背景にあるMLB韋駄天達への評価

http://full-count.jp/2016/10/18/post48657/

通算2428安打&945四球のロフトン氏、有資格1年目で得票率が足りずに対象外に

 今季史上30人目のメジャー通算3000本安打を達成したマーリンズのイチロー外野手は、将来的なメジャー殿堂入りが確実視されている。そんな中、メジャー殿堂入りの権利を喪失した往年の名手が、殿堂入り候補のイチローや元ヤンキースのデレク・ジーター内野手らに“八つ当たり”している。地元紙「シカゴ・トリビューン」電子版が報じている。

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メジャー通算3000安打を達成し、観客に応えるマーリンズ・イチロー【写真:Getty Images】

“恨み節”を漏らしているのは、現在プレーオフで熱戦を繰り広げているインディアンスOBでもあるケニー・ロフトン元外野手。1991年にアストロズでデビューして以来送った17年の現役生活では、通算打率.299、出塁率.372、2428安打、622盗塁、945四球という輝かしい成績を残した。さらに、1992年から96年まで5年連続で盗塁王に輝き、1993年から1996年までゴールドグラブ賞を4回獲得、1994年から1999年は6年連続でオールスターに選出されている。

 輝かしいキャリアを送ったロフトン氏だが、全米野球記者協会の会員が行う殿堂選手を決める投票では、有資格1年目だった2013年に3.2パーセントしか得票できず、選考対象から外されてしまった。翌年も選考対象となるためには、最低でも5パーセントの得票が必要となるからだ。

“殿堂選手”という栄誉を手にできなかったロフトン氏は、その原因は3000安打に到達できなかったことにあると見ているようだ。「もしも殿堂入りに3000本安打が必要だと知っていれば、四球で出塁する努力をしなかっただろう」と、自分のプレースタイルを後悔しているという。

「もしも、こうなる(殿堂選手の選考から漏れる)ことが分かっていれば、自分は試合で非常に自己中心的なプレーをすべきだった。もっと盗塁をしていたし、四球で出塁しようと悩む必要はなかった。毎回スイングしにいっただろうね」

“恨み節”全開、「ジーターは四球を選ばなかった。イチローは速いけれど、盗塁をしようとしていない」

 そう“恨み節”全開だったというロフトン氏は、「ジーターは四球を選ばなかった。イチローは速いけれど、盗塁をしようとしていない。私は何としてでも出塁しようとした」と、3000本安打の偉業を達成した2人のレジェンドに矛先を向けている。

 

 実際の成績を見てみると、ジーターは20年間のキャリアで3465安打に加え、ロフトン氏を上回る1082四球を記録。一方、イチローはメジャー16年間で3030安打、626四球、508盗塁に達している。

 1990年代後半に訪れたインディアンス黄金期には、マニー・ラミレス、ジム・トーミ、カルロス・バイエガ、アルバート・ベルら主軸の前に出塁し、彼らの長打で生還していた。中でも、ベルは1995年から2季連続で打点王に輝いたが、「私が出塁しなければ、打点は挙げられなかった。ソロホームランだけでは135打点を挙げられない」と主張。自身がいかにチームプレーヤーだったかについて訴えている。

 ロフトン氏が「自己中心的なプレー」をしていれば3000安打に達していたのか? 今となっては、その答えは分からないままだ。殿堂入り投票の選考対象から外れてしまったことが不運だが、素晴らしい功績を残したことは事実。栄誉を手にできなくても、その勇姿はファンの記憶に刻まれているはずだ。

1か月前の記事ですが、最近目にして興味を持ったので今更ながら・・・・・・・・

実際は引用記事でも一部指摘されていた通り、ジーターは確かに四死球率8.6%は彼の10.2%よりは低いけど、出塁率と打率の差は0.067と、0.073のロフトンと大きな差はないし、イチローは日米通算の盗塁数で柴田勲らと比較して上回っているとどや顔で書いていたある記事には、「柴田は盗塁は殆どサインで、自分の意志でなんか走れなかった事も知らんのか?ご本人も最近のインタビューでそう話していたぞ?」だったけど、MLB限定でも500以上盗塁している。ディスるにしても逆でしょですが、彼ら2人はジム・トーミ、アルバート・プホルス、マリアーノ・リベラ、ミゲル・カブレラと共に殿堂入りできるか否かは議論の余地はない。反社会的言動とか取らない限りはもう確実。ジーターは守備は見た目の華やかさほどは上手くなく、イチローは10年連続200本安打はセイバーの主な指標ではずば抜けて高いほどではなく、表面上の数字ほどの価値があるかと言うと、正直ちょっと「?」(しかし、皆勤賞レベルに過ぎないな一部アンチの意見も過小評価過ぎるというものですが)MLB時代は「打撃面では」過大評価である事を差し引いてもです。(オルティーズはどうかな・・・・・・DH専門にしても引退した年でキャリアハイに近い数字は薬物使用とかちょっと疑ってしまうけど)


BABIP  .326、.350、.340

wOBA .352、.360、.330

wRC(キャリア平均) 76.6、93.9、81.3

wRAA(キャリア平均) 9.6、17.3、3.6

wRC+ 109、119、105

fWAR 3.67、3.59、3.88


これはその主なセイバーメトリクスの、左からそれぞれロフトン、ジーター、イチローの数値です。彼はまだ現役だけど、wRCやfWAR等イチローもそれほどは高くはないと言ったけど、ロフトンを上回っている項目もあります。守備でもロフトンは守備範囲の広さ故に捕殺数が多く、ゴールドグラブ賞4回の受賞歴を誇るけど、イチローだって10年連続受賞はこれも記録的な数字で、同じ10年連続でもシーズン200本安打よりも外野・右翼手としてのゴールドグラブ賞受賞の方が誇るべき記録ではないかとも思います。

何故ロフトン氏は殿堂資格を得て1年目で早くもそれを失ってしまったのか?そういうセイバーも含んだ主な打撃・走塁面での成績ピークは1992~99年までと長くはなく、しかも1995年、1997年、1999年と25試合以上欠場した年が3回もあったのが一つ。もう一つはジーター&イチロー両氏をディスった事からも、人間性にやや問題があったのかなあですが、2000年以降はまた、そういうのが日常茶飯事にしても移籍を繰り返したのがマイナス要因となってしまったのかなあです。最後の2007年だって、決して引退すべきな成績ではなかったのですね。しかし、40歳という高齢だったのもネックだったのでしょうが、そういう移籍を繰り返していた事も敬遠されて、どこも契約したがる球団が現れなかったからなのか。

しかし、それにしても得票率低すぎただろで、別に今さら特にインディアンス時代における出塁等の貢献度の高さをどや顔で強調しなくても、ロフトン氏もまたMLB史上理想的なリードオフマンの一人だった事も私には分かります。ジーター&イチロー両氏から見たら迷惑な話ですが、今回のこの件で私が改めて認識したのは、MLBで野球殿堂入りするにはただ成績を積み重ねるだけでは微妙で、通算成績は多少物足りなくても、野球にあまり詳しくない人にもパッと見て強い印象を残す様な活躍も一定期間以上見せなければ十分でないという事ですね。

その最たる例がサンディ・コーファックスで、「間違いなくその時代を代表したエースではあるし、一流だけど、『史上最強の左腕』とまで評価するのは・・・・・・・せめて最後の5年間レベルの成績をあと3年(から5年)は続けていたら、まあ頷けなくもないけどね。」というのがコーファックス氏に対する基本的な認識で、成績が落ちた状態であの後も数年現役続けていたら、果たして・・・・・・・ですが、ラルフ・カイナーもそうでしょうね。7年連続本塁打王も左翼フェンスまでの距離を9メートルも縮めてまでして達成できた記録でしたからね。それにしても、投手もコーファックス氏とかは別にして殿堂入り選定に厳しいと指摘する声もあるようですが、ロフトン氏とか何人かの韋駄天プレーヤー達も過小評価されているなあでもあります。

ルイス・アパリシオは打率も出塁率だけでなく、上記各セイバー項目もキャリア後期の投高打低時代であった事を考慮してもロフトン氏らと比べてもっと低く、それでも走塁と守備だけでも殿堂入りに値するレジェンドではあったのですが、1年目からの9年連続盗塁王と当時遊撃手最多だった9回のゴールドグラブ賞が決め手になったのでしょう。それでも、殿堂入りは引退11年後の1984年で、何度かは落選した様ですが、その他の面々を見ても・・・・・・・・

ビリー・ハミルトンは実働僅か14年で900回以上盗塁して、おそらく後にルー・ブロックに破られるまで、少なくとも80年以上、通算914盗塁はMLB記録だった筈ですが、殿堂入りはアメリカ野球殿堂自体出来たからも25年も経った1961年の事で、既にこの世の人ではありませんでした。ティム・レインズはロフトン氏同様長いキャリアの中でも特に好成績をおさめた年は80年代のキャリア前半期にほぼ集中しているけど、盗塁成功率も84.6%は歴代13位の高さで、ストで打ち切りになったとは言え、1994年の100%等90年代以降も成功率ベスト10に入った年が数回以上あり、出塁率もロフトン氏らよりも高かった。2008年に初めて資格を得た時の得票率は24.3%でしたが、今年は69.8%まで上がった。確か最近までは有資格15年以内で得票率75%以上にならなければ対象外となっていたのが、10年以内に変更された様ですが、来年がラストチャンスですね。まあ、資格を一旦失ってもベテランズ委員会で選出される可能性もありますが、来年こそは米加両国での野球殿堂入りをですね。レインズ氏には。

アーリー・ラッサムも、セントルイスカーディナルスがまだブラウンズ(現在のオリオールズも1954年の移転前はセントルイスブラウンズと名乗っていて、1944年にはカーディナルスとの全試合セントルイスでのワールドシリーズが実現されたが、紛らわしい)と名乗っていた、アメリカンアソシエーション時代~ナショナルリーグ時代の19世紀にプレイしていて、1885年~88年のリーグ4連覇(カーディナルスも大昔から強豪だったんですね。1950年代・70年代・90年代等ややパッとしなかった時期もあったけど)にも大きく貢献、盗塁と得点以外の通算成績はやや物足りないながらも、1885年前の3年間はその盗塁数は記録されておらず、現在でも歴代7位な742盗塁よりももっと走っていた可能性は大いにある。後のブロックやビンス・コールマン、ウィリー・マギーらカーディナルスのチームカラーも確立した、MLBの元祖韋駄天だったのに未だ殿堂入りを果たせていません。トム・ブラウンも成績はラッサムとやや似ています。

ダミー・ホイもラッサムらとほぼ現役時期が被ってもいたけど、聴覚障害を乗り越えての2000本安打、600弱盗塁、出塁率.387は立派な数字です。518盗塁のパッツィー・ドノヴァンは生涯打率3割&1300打点も光るけど、外野・右翼手としての守備も一流で、守備機会・捕殺・併殺は現在もいずれも歴代トップ10以内に入る。監督としては684勝879敗と大きく負け越して、「名選手は名監督にあらず」の一例にもなってしまったけど・・・・・・・・・ハリー・スト―ベイも、盗塁数が記録されなかったシーズンが6年もあったから記録上では509盗塁だけど、実際は700盗塁ぐらいしていたのではないだろうか?

おそらくアパリシオ氏の登場以前の、MLB記録だった5年連続盗塁王に輝いたジョージ・ケーシーは脊髄に疾患を抱えていて、実働はボブ・ベスチャー共々わずか11年だったからしょうがなかったかなあですが、4年連続ナショナルリーグで盗塁王となったそのベスチャー氏の次に出てきた韋駄天が主にパイレーツでプレイしたマックス・キャリーで、1913年に初めて盗塁王となった後、1915~18年、1920年に返り咲いた後、1922~25年の2度の4年連続(他にはブロック氏が1966~69年、71~74年に達成している)を含む計10回もタイトルを取った。1921年も12個差だったとは言え、フランキー・フリッシュに次ぐリーグ2位の37盗塁だったからちょっと惜しかったですね。おそらくMLB記録としては後にリッキー・ヘンダーソンに更新されたけど、現在もこの盗塁王10回はナショナルリーグ記録な筈です。しかし、彼も殿堂入りしたのはハミルトン氏共々1961年の事でした。アスレチックス70年代ワールドシリーズ3連覇の中心選手の一人だったバート・キャンパネリスも盗塁王のタイトルを6回取っていて、日本でも西武ライオンズの守備・走塁コーチをやった事あったけど、打率・出塁率が低いのと、1972年のリーグ優勝決定戦でのトラブルがマイナス点となってしまっているのか。


こうして見ると、ロフトン氏やレインズ氏以外の「過小評価されていると思われている韋駄天達」は殆ど1920年代以前にプレーしていた面々ばっかですね。野球殿堂が出来た当時、既にMLBではベーブ・ルース&ルー・ゲーリッグのヤンキース3・4番コンビやルースの714号を抜く最有力候補かに思われたジミー・フォックス等ホームランを連発する豪快な野球が好まれ、機動力や小技中心のスモール野球が軽視されてしまって、その後も半ばそのまま忘れ去られてしまったのが根幹の要因だったのでしょう。その中でキャリー氏が1961年にベテランズ委員会の選出により殿堂入りできたのは、前年のヤンキースとのワールドシリーズでパイレーツがビル・マゼロスキーの、ワールドシリーズ史上初のサヨナラ本塁打による世界一を成し遂げた事等で、パイレーツ戦前の名選手の一人として省みられる様になったからでしょうか。(マゼロスキー氏も2001年に野球殿堂入りしている)

故・西本幸雄氏も、「日本プロ野球5本の指に入る名将だけど、名将は名将でも『悲劇の名将』な一面ばかり強調され過ぎてないかい?」な悪い疑問をしばしば呈して、しばしば聞かれる「●●の遺産」も、●●に入った初めての人が西本氏らしいけど、それなら彼も決してそういう前監督の遺産と無縁じゃなかったよね。それはあなた達、特定の監督の信者だか何だか知らないけど、日米通算(特にイチロー氏について。今まで積み重ねてきた事の証左としては決して否定しません)同様好きな人を都合よく過剰に持ち上げる(そして、気に食わない人を貶す)為に言ってるだけだよねでもありますが、別に西本氏に限った事では全然なく、人は舞台が大舞台だったら大舞台なほど良くも悪くもそこでの活躍ぶりとか強く印象に残るって事でもあるでしょうね。月並みながらですが。そういう意味では、ビル・バックナー氏も、あの1986年ワールドシリーズのエラーとかキャンパネリス氏の前述のトラブルよりも数段致命的だったのかなあと言うか、やっぱこの先薬物疑惑を抱えているバリー・ボンズ氏やロジャー・クレメンス氏(得票率は伸びても得票数はあまり変わっていないようだし)共々殿堂入りへの道は遠いのかなあでもありますね。薬物時代の名選手達の殿堂入り是非も難しい話ですけどね。まあラミレス氏やA-RODは明らかにアウトでしょうが。長々と話したけど、もっともっとこういう殿堂入り出来ていないまたはなかなか殿堂入り出来なかった名選手達の事も忘れないでですね。

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