ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その11
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既に2014年10月に、最近も陸軍総監(兼陸軍指揮司令官)に直接昇格した例も見られたほどの重要ポストだったのに、しばらく准将に留め置かれたままだったアルフォンス・マイス陸軍参謀長(兼陸軍指揮参謀長)でしたが、最近漸く少将に昇進した様です。
マイス少将は、陸軍航空学校の出身で、航空畑を歩いてきた様である。最近は航空作戦師団参謀長や第1航空機動旅団長、母校の陸軍航空学校校長を経て、陸軍参謀長に就任したのですが、氏も少将の中では若い方です。ドイツ連邦陸軍は2016年2月13日現在少将が42人いて、生年が不明な1人(海軍少将)を除き、誕生日も考慮しない単純計算ですが、41人の少将の平均年齢は59.0歳です。中将が25人で、59.6歳だから大して変わりありません。(なお、大将はブルンスム統連合軍司令官、欧州連合軍参謀長、連邦軍総監の3人)
どっちも自衛隊より高いでしょうね。自衛隊は幕僚長以外の将及び将補(共に中将、少将相当)共に定年60歳ですが、実際は将は58歳、将補は57歳で退官する例が多い様である。またその他他国軍の少将定年はロシア連邦軍が55歳、インド軍が58歳、中華民国国軍が57歳らしいですが、少将以上の将官は70人、2015年末時点でドイツ連邦軍の総兵力は17.7万人だから、1000人あたりで0.40人。准将は115人程度らしいので、全将官は1000人あたりで1.05人となりますね。総兵力24.8万人で将官260人強程度の自衛隊と将官の割合は同じですが、自衛隊は周知の通り准将に相当する階級はない(1佐1が准将待遇で、幕僚監部課長在任中に将補に昇進する例が良く見られるらしいが)し、しかも実態より1、2階級高いポストも珍しくはないので、やはり自衛隊は階級インフレ気味ですね。
それはともかく、現総監のイェルク・ボルマー中将は1957年生まれで、2009年頃に連邦軍の将官定年は62歳に引き上げられた様なので、実際は延長の例も珍しくないながらも2019年までの在任となりそう。そして副総監(兼陸軍指揮副司令官)のカルステン・ヤコブソン中将は1955年生まれだから、来年の2017年で定年ですが、陸軍総監から欧州連合軍参謀長に就任したウェルナー・フリエルス大将みたいに陸軍航空学校出身者が陸軍のトップになった例もあるらしいし、マイス少将の2017年の陸軍副総監昇格、さらに陸軍総監への就任はなるかですが。せめてインド軍(中将が60歳、少将が前述通り58歳、左官扱いだけど、准将が56歳定年で、大将は各軍参謀総長のみだけど、最長任期3年または62歳定年)並みにまた定年引き下げ無い限り、西ドイツ時代には珍しくなかった40代の少将(エーベルハルト・エイムラー大将の47歳等)はもう登場しないだろうなあでもありますが・・・・・・
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