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2015/09/23

アメリカ海軍作戦部長もついに「異例」の交代

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20150610/dms1506101550007-n1.htm

米海軍、新トップに“戦いの素人” 中国と対決できない「オバマ氏の暴挙」  (1/2ページ)

2015.06.10

 

 南シナ海の人工島をめぐって、中国が「米国が介入してきたら戦争だ」とわめいているとき、オバマ大統領は米海軍の最高指揮官に技術担当の海軍大将を任命した。海軍の新トップは、中国と戦うことなど全く考えていない。

 日本では、なぜか、「海軍作戦部長」と翻訳されている海軍総司令官に就任したジョン・リチャードソン海軍大将は海軍原子力推進局長で、海軍総司令官への昇進順位でいえば5番目だった。だから、今度の人事は大抜擢で、誰もが驚き、海軍関係者の間では懸念と不安が高まっている。

 米海軍を退役したばかりの元提督の友人は、こう言った。

 「オバマ大統領の今度の決定は、米海軍に魚雷攻撃をかけて沈没させてしまうようなものだ。海軍が中国と対決することはとてもできなくなる」

 オバマ大統領は2012年にも、太平洋防衛の最高指揮官である太平洋軍司令官に、中国に対する弱気で懸念されていたサミュエル・ロックリア海軍大将を任命した。ロックリア氏は、中国が米空母キラーとよばれるクルージングミサイルDF21を実戦配備しようとしたとき、いち早く西太平洋から米海軍を撤退させようとした超本人だ。

 私の知るかぎり米海軍の最高指揮官は長い間、第一線で活躍した提督ばかりだった。ブッシュ前大統領が任命したゲイリー・ラフヘッド海軍総司令官は長い間、駆逐艦の艦長として活躍し、私は仕事の上で何度も会ったことがある。戦う意志に溢れた海の男で「必要なら、米海軍はどこにでも乗り込んでいく」といつも言っていた。 その後任のジョナサン・グリナート海軍大将も優秀な潜水艦乗りで、私とのインタビューでも、「中国の潜水艦などは米国の技術をもってすれば敵ではない」と中国をのんでかかっていた。

 一方、リチャードソン新海軍総司令官は、原子力エンジンの開発や整備に関しては世界的に知られている。空母や潜水艦を含む米海軍艦艇の原子力エンジンが過去64年間、事故を起こしたことがないのは、彼の功績とされている。

 だが、南シナ海では今、中国が不法な軍事行動をとり、核戦力を使ってでもアメリカと対決しようとしている。そんな現状で、原子力エンジンだけを仕事にしてきた技術担当の提督を、海軍の総司令官にする人事は、オバマ大統領の暴挙としか言いようがない。

 米海軍は現在、原子力空母を3隻、攻撃型原子力潜水艦を10隻あまり建造中で、潜水艦や機雷の能力を急速に向上させている。だが、肝心の最高指揮官が“戦いの素人”とあっては、米海軍と協力してアジア西太平洋の安全を維持しなければならない日本には、まことに気がかりなことだ。

 ■日高義樹(ひだか・よしき) 1935年、名古屋市生まれ。東京大学英文科卒。59年NHKに入局し、ワシントン支局長、理事待遇アメリカ総局長を歴任。退職後、ハーバード大学客員教授・同大諮問委員を経て、現在はハドソン研究所首席研究員、全米商工会議所会長顧問。

今日で早いものでシルバーウィーク終わりですね。次は2026年に発生するらしいですが、もう良い歳したおじさんになってますな。私は。

それはそうと、昨日22日から28日まで、習近平中国国家主席が訪米予定との事で、オバマ大統領との首脳会談や国連総会出席等が予定されているという。中国にも2月中下旬の旧正月な冬休み(台湾や韓国にもある)の他、国慶節という10月1日前後1週間の秋休みがあるからその前の大仕事というやつなのでしょう。その直前の先週18日、かねてから指名されていた様で、アメリカ海軍ナンバー1である海軍作戦部長にジョン・リチャードソン大将が就任したという。引用記事ではなぜか海軍総司令官と呼称しているけど、英語でも「Chief of Naval Operations」と称されているから別に海軍作戦部長でも問題は無いです。それにリチャードソン大将を戦いの素人って・・・・・・・・・・・まあ確かに主要国の高級将校で実戦経験が無い人な方が少数派なのでしょうが・・・・・海兵隊だけはナンバー1はちゃんと海兵隊総司令官と呼称されているけど、海兵隊総司令官や陸空軍参謀総長、統合参謀本部正副議長共々、彼らに直接部隊に対する作戦指揮権限は無いです。主な権限は大統領やその他政府の高級幹部達に対する軍事的なアドバイスや各軍の軍令・計画・兵站等の指揮等です。だから湾岸戦争時に色々余計な事を喋ってしまったマイケル・デュ―ガン元空軍参謀総長も70日余りで更迭されてしまった(良く田母神俊雄元航空幕僚長と比較されるけど、越権行為の度合いについてはデュ―ガン氏の方が上であろう)のだし、実際指揮権を持つのは地域ごと・機能ごとに複数存在する統合軍の司令官で、彼らも大将クラスなのですが、この日高義樹氏はそういうのもご存じなのだろうか?

しかし、リチャードソン大将の抜擢が異例で、他からも疑問視する声も挙がっているのは確かな事実な様です。前職は原子力推進機関部長(引用記事では原子力推進局長)ですが、今までの歴任者はいずれも退任後は退役しています。任期は8年が通例なようで、初代のハイマン・リッコーヴァ―大将は33年在任しており、退任時には既に82歳となっていた。在任中の1973年に大将となって以降、大将ポストとして定着(ただし、リチャードソン大将の前任者だったカークランド・ドナルド大将は就任翌年の2005年に大将となった様です)した様ですが、過去エントリーでも述べた通り米軍の場合、士官の最高現役服役年数は40年という決まりがあります。統合参謀本部正副議長や陸空軍は参謀総長、海兵隊は総司令官、海軍は作戦部長、あと州兵総局長と統合参謀本部のメンバーになっちまえば関係は無い様ですが、その中で8年も務めるのだから当然少なくとも中将ポストまで最速ペースの昇進をしなければならない。米軍はまた特に将官と佐官以下の壁が厚く、2005年時には将官は870人ぐらいだったのが、ここ数年で100人増加しているらしいですが、大佐から准将になれるのはそれでも20人に1人ぐらいでしょう。リチャードソン大将も、1982年に海軍兵学校を卒業して士官となり、2012年に任官後32年以内に前職に就任しています。1959年か1960年生まれと思われるので、52歳あるいは53歳の若い海軍大将の登場でした。(余談ながら、黒人の女性でもあるけど、ミシェル・ハワード海軍作戦副部長とフィリップ・デビッドソン艦隊総軍司令官は60年代生まれの海軍大将らしいです)このまま在任していれば2020年まで現役を務めていたでしょう。「戦いの素人」とまでこき下ろすのはいくら何でも言いすぎでしょですが、過去の海軍作戦部長は大抵海軍作戦副部長か艦隊総軍司令官、太平洋艦隊司令官、あるいは各統合軍司令官のいずれを経てから就任しているだけに確かに畑違いな感もあるのも否めません。ただ、その他現役海軍大将面々を見てもです。太平洋軍(統合軍の1つ)司令官で、顔つきも純日本人にかなり近いけど、日系人でもあるハリー・ハリス・ジュニア大将は約4か月前に現職に就任したばかりですが、その他面々もまだ就任して1年少しな人達ばかり。戦略軍(やはり統合軍の1つ)司令官であるセシル・ハーネイ大将は2013年に就任したらしいですが、このポストからも海軍作戦部長に就任した例はまだ無い様です。その他軍種出身者も、ジェームス・カートライト海兵大将が統合参謀本部副議長に就任した例はあったらしいですが・・・・・・・

海軍作戦副部長はどうやら長くても3年務めるのが通年らしく、昨2014年でハワード大将にバトンタッチとなった様だから、艦隊総軍司令官か太平洋艦隊司令官(ハリス大将の前職でもある)にもう少し留任してもらって、このいずれからか、まあ後者は前述した様にハリス大将がさらに上級の部隊な太平洋軍司令官に就任したから、前者を務めていたウィリアム・ゴートネイ大将あたりが適任だったのではな気もします。ゴートネイ大将は実際艦隊総軍の傘下部隊や中東での作戦指揮等を担当する中央軍傘下部隊での指揮経験もあったのですが、結局誰も決定打に欠ける中、消去法的に選ばれてしまった感じだったのかもですね。となると、他の統合参謀本部のメンバーとリチャードソン大将はより連携を深め、実際作戦指揮権を有するこれら統合軍の司令官や海軍を中心とした各軍最上級部隊の司令官も司令官で、文民統制を厳守しながらも状況に応じた適時対応が求められるという事でもあるのでしょう。リチャードソン大将の海軍ナンバー1としてのリーダーシップは未知数ですが、果たして今回の起用が「良き先例」となる様発揮できるかです。

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