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2015/08/16

ポルトガル陸軍には大佐の階級章が2つある?

http://www.operacional.pt/cerimonia-de-imposicao-do-distintivo-de-qualificacao-de-%C2%ABinstrutor-de-paraquedismo%C2%BB/

http://www.iesm.pt/s/index.php/pt/home/noticias-e-destaques-arquivo/85-latest-news?start=80

これ上のページはちょっと前の2012年の記事ですが、ポルトガル陸軍ってCoronel Tirocinadoという、NATOの階級符号は同じOF-5である普通のCoronel(大佐)とは階級章も別個な待遇(?)が見られるようですね。カルロス・ペレステレロ大佐は野戦服姿だからこれだけではハッキリわからないのですが、下のページのテンデイロ・レテイアス大佐は灰色の常勤服、袖にはフランス軍同様階級章を付けている様ですが、通常の大佐のそれ+一つ星の階級章が確認できます。

http://www.emfa.pt/www/biografia-1-5-general-jose-antonio-de-magalhaes-araujo-pinheiro

http://www.emfa.pt/www/biografia-94-58-tenente-general-joao-jose-carvalho-lopes-da-silva

http://www.emfa.pt/www/biografia-54-125-major-general-manuel-fernando-rafael-martins

これは陸軍特有で海軍や空軍には相当する待遇は無い様ですが、では准将の階級はどうしてるの?と言うと。どうやら主な空軍将領の経歴を見ても、ほとんどは大佐からいきなり少将に昇進している様です。海軍は18世紀前半は代将(他軍種の准将に相当)の上がいきなり元帥・大元帥(Almirante reinoとCapitao general)だった様ですが、その後少将~大将の間の3階級が揃ったと思ったら中将相当階級はTenente Generalで陸軍の階級呼称もごちゃ混ぜになっていた。しかしまもなく大元帥と元帥が廃止になって、Tenente Generalが廃止となって大将相当だったVice Almiranteが中将相当に格下げ、Almiranteが大将相当階級として新たに制定されたと思いきや。今度は19世紀末にAlmirante General(後スペイン海軍でも1997年より制定される)が大元帥、Almiranteがブラジル海軍同様元帥に格上げになったけど、その下がいきなり中将で大将と代将が無く、それまでChefe de Esquadraだった少将相当階級がContra Almiranteとして制定されたらしい。その後王政が廃止され共和制になると、今度はVice Almirante及びContra Almiranteがそれぞれ大将・中将相当階級に格上げされ、少将相当階級も無くなり、大佐の次はいきなり中将となった。

陸軍の将官階級は、1999年までは実は元帥以外は中将と少将しかなく、大将は国軍及び陸軍参謀総長に与えられる、階級と言うよりも待遇だったのですが、白い四つ星の、中将とは別個の階級章も存在してました。そう。我が国の自衛隊に似ていたのですが、海軍も全く歩調を合わせたのかと少なくとも最初から言うとそうではなく、共和制発足後の元帥・大将・中将に加え、本来なら代将相当なはずのComodoroが少将相当階級として制定された様です。

スペイン軍も海軍以外ならTeniente General、General de Division、General de Brigadaは元々それぞれ大将・中将・少将相当で、現在もアルゼンチン陸軍はそうなのですが、1982年のNATOに加盟したあたりから他加盟国との兼ね合いもあってか一ランクずる下げられ、別個の階級章は存在しなかった様ですが、やはり参謀総長のみ大将扱いとしたらしい。結局1997年にGeneral de ejercito(陸軍)、Almirante General(海軍)、General del Aire(空軍)を創設して、まあAlmirante Generalは上級大将と訳した方が適切でしょうが、戦後間もなくから既にNATOに加盟していたポルトガル軍も1999年に改めて准将(海軍では代将)の階級が制定され、それまで中将相当(参謀総長のみ大将待遇)だったGeneralは大将階級となり、Tenente Generalが改めて中将相当階級として制定されたらしい。まあそれは陸空軍の話で、海軍がどうだったかまでは詳しくは分からなかったですが、世界の軍隊が皆准将の階級があるのかというとそうでもなく、南米はベネズエラ軍以外は無い国が殆ど。(あってもチリ軍とかイギリス軍等の様に佐官扱いで、それ相応の能力はあるけど、将官ポストが空いてない人を遇する為の様な名誉階級である例が見られる。アルゼンチン陸軍の場合は上級大佐がそれに相当する)軍服が米軍風であるコロンビア軍も、近年中将相当の階級が廃止され、それまで少将・准将相当だった階級が一ランク引き上げられ、やはり准将相当の階級が無くなった(陸軍なら、師団長が中将か少将、旅団長が少将か大佐だけど、それぞれ少将・大佐の例の方が多い)様ですが、どうやらポルトガル軍も准将(代将)の階級は組織上そぐわなかった様で、現在はNATOとの最低限の連携も必要な建前、それ相応のNATO部隊を率いる指揮官にしか充てられない特別階級となっている様です。実際また、国家警察には中将と少将の将官階級しかない様です。で、Coronel Tirocidoは陸上自衛隊の一佐(一)みたいに副旅団長とか、准将が実際相当する役職に充てられている様です。実際前述のペレステイロ大佐もこの当時副旅団長でしたが、翌2013年に少将に昇進後、陸軍訓練部長・旅団長等を歴任している様です。

http://www.operacional.pt/major-general-carlos-perestrelo-comanda-a-brigada-de-reaccao-rapida/

日本も安保法制等これから米軍など他国軍との共同活動も増えていくと思われますが、准将創設の話聞かないですね。陸上総隊の話はかなり具体的な所まで進んでいる様ですが。過去ログでも、方面隊は5つから3つに整理して、「陸上総隊-方面隊-(師団、西部方面隊のみ)-旅団-連隊」の戦闘序列にして、多くの師団も旅団に格下げ、連隊も整理して現状は大隊規模に過ぎないのをそれ相応にした方が良いんじゃないのとも過去ログで話しましたが、そうしたら将補以上のポストが減るし、結局ポルトガル軍やタイ軍等同様定着しないかもしれないですね。

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