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2015/07/25

ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その10

http://route-125.cocolog-nifty.com/blog/2015/06/9-8512.html

(過去エントリー「ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その9」)


この過去エントリーでは既に将官定年の62歳(2009年6月30日付で延長されたようです)を過ぎていた陸軍総監(兼任陸軍司令官)、ブルーノ・カスドルフ中将の後任は誰になるのか等ちょっと考察しましたが、予想通りイェルク・ボルマー中将の昇格となりました。今年7月16日付でです。1957年生まれのボルマー中将は今年で58歳となるので、最大あと4年は在任できそうです。2007年頃に准将、2010年に少将、そして2014年に副総監兼任陸軍副司令官就任に伴い中将となっています。(※かっては陸軍指揮司令部が存在し、司令官は陸軍総監とは別人の中将指定職だったが、指揮効率化の為か現在は廃止されており、新たに陸軍司令部が創立され、正副総監がその正副司令官を兼ねるようになった)副総監(兼任陸軍副司令官)は国際治安部隊の副司令官だったカルステン・ヤコブソン中将が就任したのですが、その他今年夏の将官人事はです。

空軍起動司令部が7月1日付で廃止され、代わりに空軍部隊司令部(?)が新設されたのですが、マルチン・シェレイス中将が引き続き就任、起動司令部は副司令官と参謀長が別々に空軍少将1人ずついたのですが、部隊司令部はロベルト・ローウェンスタイン少将が兼任の形で就任したので、空軍少将ポストがまた1つ減りました。救護業務軍も正副総監が共に交代となり、総監はミヒャエル・テンペル中将が副総監から昇格、副総監はウルリッヒ・プラヒャト少将が参謀長から昇格となりました。しかし、1954年生まれのテンペル中将は来年で定年となるので、すぐプラヒャト少将の更なる昇格となりそうです。欧州合同軍も、参謀長にフランツ・クサヴェル・プフグンブレ准将が就任しました。プフグンプレ准将は20歳で少尉、23歳で中尉、28歳で大尉、33歳で少佐、36歳で中佐、43歳で大佐、そして51歳で准将に昇進しており、1956年12月生まれですから現在は58歳です。

また夏だけでなく、今年秋(9月30日付)にも大きい将官人事を控えている様です。連邦軍副総監のペーター・シェルジグ中将が定年となる2017年を待たないで退役予定。後任には国際治安部隊の司令官であるマルクス・クネイプ中将が就任予定です。そして同副司令官であるディーター・ヴァルネッケ少将が戦略基盤軍総監に、国防省勤務のハインリヒ・ランゲ中将はやはり2017年の定年を待たないで退役予定、後任にはエバーハルド・ズーン少将が就任予定。

そしてまだ少し先の話ですが、戦略基盤軍総監のマンフレート・ネルソン中将が2016年4月に、イタリア空軍のミルコ・ズリアーニ中将の後任として変革連合軍の副司令官に就任予定です。しかし、ネルソン中将も1955年生まれですので、間もなく定年を迎えてしまいます。司令官はフランス空軍のジャン=ピエール・パロメロス大将で、パロメロス大将も1953年生まれの今年62歳で前職は空軍参謀総長でしたが、司令官も同時に交代となるのでしょう。そして連邦軍内では制服組ナンバー1な連邦軍総監のフォルカー・ヴィーカー大将も2017年夏に退任予定です。ヴィーカー大将は1954年生まれですので、1年定年延長となる形です。これまでの連邦軍総監、初代のアドルフ・ホイジンガ―大将は除外するとして、14人中就任者で多かった前職ポストはNATO勤務と陸軍軍団長が共に3人ですが、現在の連邦軍陸軍は陸軍司令部-師団(3個)-旅団-大隊・・・・・・が基本的な指揮体制で軍団はNATOのドイツ=オランダ軍団とかを別にすれば存在しないので最も可能性が高いのはNATO勤務者という事になります。ただし、軍事委員会のドイツ代表であるマルクス・ベントラー中将や秘書長のホルスト=ハインリヒ・ブラウブ中将はいずれも定年延長状態で、他は少将以下しかいません。陸軍総監は2人いますが、前述のヴォルマー中将は定年まであと4年あるので可能性はあるかもしれません。国際治安部隊等多国籍の上級部隊で指揮を執った経験も有利となるでしょう。しかし、最近はまた、ヴィーカー大将、そしてヴォルフガング・シュナイダーハン大将と国防省勤務(局長クラス)からの就任例が続けて見られます。そうなると、連邦軍で最も若い中将(54歳)でもあるベネディクト・ジマー中将が有力そうです。2017年時点でもまだ56歳です。その他海軍総監・連邦軍副総監からの就任例もありますが、空軍総監からの就任例はまだないようです。創設から60年が経とうとしているのに意外です。いずれにせよ、国内外情勢の変化にも柔軟に対応できる人の就任が望まれる所です。

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