対戦2D格闘の金字塔ストリートファイターⅡシリーズその1.The World Warrior
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先月11月25日にウルトラストリートファイターⅣオメガバージョンの配信がスタートしたらしいけど、これといったブログネタがない(TO LOVEるダークネスの感想はまた後日)ので、折角だから振り返る意味でもⅡシリーズ5作品について改めて振り返ってみたいと。
今更説明不要なほど有名な1作目の「The World Warrior」ですが、このシリーズが世界で爆発的な大ヒットを記録したのはまず良い意味でその出身国らしい個性が伝わった8人のファイターたちの参戦あったからだったでしょう。実はCPU戦は当て投げとかクリア自体は後のシリーズよりも簡単でしたが、彼ら8人の中で誰か1人を選択して、他の7人を倒すと次はどうなるかと言うと、パワーでねじ伏せるバイソン、スピードで翻弄するバルログ、そして前作で帝王として君臨していたはずがリュウの昇竜拳で敗北するも、まさかの再登場を果たしたサガットと3人も新たなるプレイヤーの壁として待ち受けていました。いずれも違った実力者っぷりを見せていて、特にそのサガットが前作同様ラスボスと思いきやです。同じくタイで、そのサガットをも超える悪の秘密結社、シャドルーの総帥・ベガが最後の相手として立ちはだかった。彼ら4人を四天王(その中ではベガが一番身長チビでもある)と呼ぶのも周知の通りですが、やはり彼らが一番輝いていたのは、確かにこのWWだったでしょう。Ⅱシリーズが展開されていた頃は、各種漫画等でもベガと他の3人は一応普通の主従関係として描かれていた・・・・・と思いきや、後のZEROシリーズ以降はお互い利害関係のみで行動を共にしており、ベガに対する忠誠心は皆無なのがもはや公式となってますね。Ⅳシリーズの展開以降は、ボス格ではない一般キャラに格下げされているとは言え、その輝きもいくらかは取り戻している印象も受けますが、サガットはシャドルーとは完全に手を切っている感じですからね。
ベガその人も、リュウとは特に因縁とかはなく、表彰式にも律儀に出席したり、ガイル(と後にはキャミィやTホーク)のEDでも敗者らしい潔さを見せたりと、他のキャラも例えば勝利セリフでは皆やや高圧的な態度を見せているのですが、その中でも彼は後のシリーズとはほぼ別キャラ・・・・・と言うか、Xで豪鬼に乱入されて瞬獄殺でボコられたのは相手が悪かったと言い訳する事も出来たのでしょうが・・・・・・・・いかに、2000年以降声優を務められている若本規夫氏の演技が偉大(?)であるかも改めて認識させられますが、実はⅡシリーズに登場するベガって、モノホンのベガではない、クローンだったのかもしれませんね。そう考えれば、前述であげた態度以外にもシャドルーが実は表向きは自然保護団体として振舞っているが、世界異種格闘技大会も開いたり、勝利セリフで時には「お前も俺を倒す事が出来ないのか・・・・・・もう俺より強い奴はいないのか・・・・・」とミョーに哀愁のこもったセリフを残したり、部下達共々四天王の一員だったりした事も納得いくし、Ⅳシリーズで描かれた一度たどったかに見えた「末路」ともつながります。(リュウ、ケン、春麗、ガイル、キャミィによって倒されたという設定でしたが、この時彼らに相手したベガは正真正銘の本物だったのでしょう)
主人公であるはずのリュウ・ケンは残念ながらスクリューハメがあっても・・・・・なザンギエフに次ぐブービーの同数6位でした。ダイヤグラムでは。技の判定も強くなく、波動拳の動作もスーパーまではシリーズ中最も遅かった(出が14、硬直が39。Xではリュウの場合強がそれぞれ12・42で、ケンの場合中が14・40、強が14・41であった)のですが、特に竜巻旋風脚と昇竜拳が地上ヒットでは転ばなかった(なお、タイガーアッパーカートも同じ)のが痛かったでしょう。着地の硬直0のサマーソルトキックとは対照的でした。しかし、大会ではザンギエフ使いが優勝した例もあり、使いようによっては数字上は弱いキャラでも極限まで極める事が出来る可能性も既に示されていました。
SFC版はやはり容量の制約はどうしようもなく、サガットステージのヤシの木や一部ボーナスステージ、ピンチ時のBGMと削除された演出も目立った。そうかと思えば、投げる時の掛け声が「フン!!」や「エイッ!!」ではなく「ノン!!」になっていたり、必殺技の強弱でセリフの高低も変化したりと独特のオリジナリティも見られましたが、アーケード版では不可能だった同キャラ対戦も隠しコマンドで可能だったりと他のハードにはない好ポイントも決して皆無ではありませんでした。かくして、ストⅡ旋風は冷める事なく、SFC版も288万枚の大セールスとなったのです。洗練さとかは後発シリーズにはどうしても及ばなかったでしょうが、まあ対戦2D格闘を語る上では絶対欠かせない「記念すべき『新たなる原点』」だったのでしょうね。次回作以降についてはTO LOVEるドラブルダークネスの感想共々また次の機会という事で。
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