被爆者の思想や人間性がどうであれ、暴言は暴言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140608-00000038-mai-soci
<暴言>被爆者に「死に損ない」 長崎修学旅行で横浜の中3
毎日新聞 6月8日(日)20時5分配信
修学旅行で5月に長崎市を訪れた横浜市立中3年の生徒が、長崎原爆の爆心地近くを案内した被爆者の森口貢(みつぎ)さん(77)=長崎市=に「死に損ない」などの暴言を吐いていたことが分かった。森口さんは「私は死に損ないではない。一生懸命生きてきた。大変悲しい」と同中学に手紙で抗議。校長が電話で謝罪した。
森口さんは8歳の時に入市被爆し、被爆者らで作る「長崎の証言の会」の事務局長。森口さんによると、同中学3年の生徒119人が長崎を訪れ、同会は爆心地近くを案内するよう依頼を受けた。5月27日、平和公園で事前に生徒たちに会の趣旨などを説明したところ、騒いで話を聞かない生徒がいたため注意した。
その後、約10人の班に分かれ、森口さんがうち1班を爆心地から約700メートルの山里小へ案内したところ、班外の男子生徒数人が森口さんに「死に損ないのくそじじい」と罵声を浴びせた。別の生徒たちにも「手をたたけ」とはやし立て、森口さんの説明を邪魔した。引率の教師が注意したが止められなかった。
森口さんは「平和学習の前に、子供たちの人を思いやる気持ちを育てていただきたい」などと書いた手紙を同中学に送った。
学校によると、森口さんが説明していた際、私語を続けていた1人の男子生徒に「聞く気がないなら出て行け」などと何度も叱る場面があり、生徒は退席させられた。暴言を吐いた男子生徒らは「そうしたやり取りに腹が立った」と話している。校長は「自分たちの発した言葉が森口さんにとってどれほどつらく悲しい言葉だったのかを伝え、反省を促していきたい」と話している。【樋口岳大、斎川瞳】
私の職場では、この暴言と比べればまだ可愛いレベルに感じられる中程度の悪戯で、「もう次の年からはおたくの学校はウチに(修学旅行に)来ないでください。」と断られてしまった学校に在学していた経験がある人がいます。
そう言えば、たまたまNEWSの手越祐也くん主演だったドラマ版を見たことがきっかけで、現在畠中恵氏の「しゃばけ」シリーズというのを少しずつ読んでいるのですが、去年7月に出版された新しいシリーズである「たぶんねこ」ですね。作風的には大江戸妖ファンタジーもので、主人公の一太郎は長崎屋という商家の跡取り息子で祖母が妖で、父が婿養子なのですが、彼には栄吉という友人もいます。彼は菓子屋の倅ながらもその腕はイマイチで、他店に奉公に行っているのですが、ここの主人が、人間性は悪くないのだけど、人を見る目がないんです。「しゃばけ」シリーズは長編よりは短編集のシリーズが多いのですが、その中の「くたびれ砂糖」ではその主人が病に倒れてしまい、まだ菓子を作る腕が未熟が栄吉が後輩の奉公人トリオの面倒を余計見なければいけなくなったのですが、彼ら3人とも、そうした腕の未熟さ故に余計態度が悪かったのですね。実は主人の体調不良は彼ら3人の内のいずれかが原因だったのですが、その発覚後の態度等、この後輩奉公人トリオは今回森口氏に暴言を吐いたこの中学生達と重なり合うものもあるようにも思えます。と言うか、特に近年の、この栄吉に焦点を当てた話は各話の中でも微妙な話で、この「くたびれ砂糖」の話も消化不良でしたが・・・・・・・
まあ彼らは反省とかはしないでしょう。だって学校からして、対応ぶりからもそういうの見え見えですが、「面倒事なんて起きてほしくないのに森口の野郎余計な事言いやがって。」というのが校長の本心だろうし。でも、ただの暴言事件として形式的な謝罪などで終わらせるのではなく、これからますます少子化社会が進んで、将来の社会における役割も重要になっていくのですから、そうした日本の教育の問題点再確認及び改善等の新たな提起としていかなければならないとも強く思います。
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