「美味しんぼ」はこのまま打ち切りになってしまうのか?(※5/17投稿記事を一部加筆してます)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140516-00000582-san-soci
「美味しんぼ」一時休載へ 「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解
産経新聞 5月16日(金)23時30分配信
東京電力福島第1原発を訪問した主人公らが鼻血や倦怠(けんたい)感を訴える描写や、「今の福島に住んではいけない」などの表現で議論を呼んでいた漫画「美味しんぼ」を連載する小学館の「週刊ビッグコミックスピリッツ」最新号(19日発売)に、「ご批判、お怒りは真摯(しんし)に受け止め、表現のあり方について今一度見直していく」などとする編集部の見解が掲載されていることが16日、分かった。自治体や有識者による描写への賛否両論を並べた特集も掲載された。
【フォト】美味しんぼに描かれた原因不明の鼻血のシーン
併せて、美味しんぼを次号からしばらく休載することが明らかにされた。編集部によると、休載は以前から決まっていたという。
「『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見」と題した特集では、有識者13人の意見や福島県庁、同県双葉町、大阪府・大阪市から送られた抗議文が10ページにわたって展開された。
この中で、立命館大の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は、1シーベルト超の被曝(ひばく)をしなければ倦怠感は表れないが、漫画で第1原発を見学した際の被曝線量ははるかに低く、倦怠感が残ったり鼻血が出たりすることは考えにくいと指摘。「率直に申し上げれば、『美味しんぼ』で取り上げられた内容は、的が外れていると思います」「200万人の福島県民の将来への生きる力を削(そ)ぐようなことはしてほしくない」と訴えた。
福島県川内村の遠藤雄幸(ゆうこう)村長も「多くの読者がいる御社の雑誌の一言一言は重い。自主避難者支援は理解できますが、全ての被災者が同じように受け止めることができるかどうかは疑問だと思う」とした。
一方で、岡山大の津田敏秀教授(疫学、環境医学)は「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と擁護。「こんな穏当な漫画に福島県の放射線のことが描かれたからといって文句を言う人のほうが、むしろ放射線を特別視して不安をあおっているのではないでしょうか」とつづった。
同号には一連の問題描写が載っていた美味しんぼ「福島の真実」編の最終話も掲載。主人公らが福島県飯舘村から北海道に移住し畜産に挑む男性らを訪ねたり、福島の伝統料理を食べたりする内容で「偽善は言えない」「真実を語るしかない」との会話もあった。
http://www.iza.ne.jp/kiji/events/photos/140512/evt14051221370041-p1.html
(山岡士郎が鼻血を流した漫画中のシーン)
https://www.youtube.com/watch?v=C4ZxE6GIb1I
(子供の鼻血率調査 福岡は福島の8倍の鼻血率に)
放射線とか、原発とかの問題について国や福島県、政治家達の話を鵜呑みにするつもりはないし、小泉次男の反論にも「よくぞ言ってくれた!!」とか賞賛もするつもりはないです。(少なくとも、自民や東電には批判する権利はなかろう。東電もそうだけど、自民も信用できない。集団的自衛権とか他のお話もそうだから余計ですが)でも、擁護する人達ってなんか論点を自分達の都合の良い様にずらそうとしていません?
「因果関係がない証明を出せ!」って、そういう専門知識とかがない人にでも、誰にでも分かりやすく、事実を基にしたデータを示す事こそ研究者の人達の大切な仕事だと思うのですが、これではSTAP細胞騒動でのあの人達と同レベルでしょ。子供の逆ギレです。悪魔の証明という言葉もまあこの人の辞書にはないのでしょう。ナポレオンの不可能同様。少なくとも私は、鼻血だけではないそうした心身の異常等因果関係が全くないとまでは断定していませんが・・・・・・・・・・・かと言ってハッキリ事実であると100%断言できない事を、あたかも100%そうであるかのような描き方はちょっと問題なんじゃないですか?という事でしょ。ましてや今までも何度か問題とされた描写が見られたのですから、別に自分は右翼思想の持ち主ではなく、自虐史観にも自慰史観にも否定的ですが、余計読者は厳しい目で見ているんだよという事を全く忘れていたのです。
何だか必要以上に小難しく考えすぎなのでは?ですが、それこそ連載開始されて1・2年程度ではなく、もう30年以上も経っていて、残念ながら先日お亡くなりになられた方もいますが、有名声優や有名俳優でそれぞれアニメ化・実写化もされるほどの社会的影響力もある有名漫画なのだから尚更の事です。やはり擁護していた小林よしのり氏も、例えば「台湾論」での出鱈目っぷりは「噂の真相」でも指摘されていましたが・・・・・・・・・
それでも、私自身も感情的にならず、全てが終わるまで「果たして本当のところどうなのか?」等まだしばらく静観してみようと思っていましたが、そうかと思えば・・・・・・・・やはり擁護者の一人である茂木健一郎氏が言うような信念とやらが雁屋哲氏にお有りならば、別にこのような休載等する必要ないのですが、まあ所詮その程度だったという事なのでしょうね。結局はそのように彼らは彼らなりに必死に擁護してしてくれた人達にまで背信している形となってしまいました。もうここまで来たら、取材ソースとかをハッキリ示して、ご自分なりの福島編を描こうとした目的や意義等ハッキリご自分の言葉で語られた方が雁屋氏や小学館にとってもよほど建設的なのでは?とも思いますが・・・・・・・・・
2010年晩秋~初冬にかけて入院していた時にも改めて読んで、バブルに浮かれていた当時の日本人の拝金主義(沖縄・石垣島のリゾート開発を巡る話とか。この話も後にTVスペシャルとしてアニメ化もされた)を批判する程度ならまだ良かったのかもしれませんが、まあこのまま連載終了となっても惜しいとはちょっと思いません。これなら、小林氏もギャグ漫画だけ描いていれば良かった様に、料理の優劣や薀蓄だけを描いて、山岡と雄山を和解させた時点で連載終了とした方がよほど良かったでしょう。まあ休載は元々予定路線でもあったようだし、取り敢えずですが、「さようなら」です。
【2014年5月20日追記】
http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20140519-00000142-jij-soci
美味しんぼはどうせ描くならこっちの方を描くべきだったんですよね。美味しんぼとしてではない、別の短期集中連載漫画としてなら尚良しですが、鼻血よりも全然説得力があります。原作者の独善性とかに好印象を持っていないのは変わりありませんが、ただ美味しんぼを叩くのではなく、国や政府、東電が国民に対して本当の情報を開示しているのか改めて厳しい目を向けなければいけない等の問題提起にはなったのかもしれません。地方統一選挙への戦略とか色々指摘されているようですが、旅客船事故等一応は大統領が自ら謝罪した韓国の方が何だかマシに見えてしまうとも思えるのは私だけだろうか?
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