« 春の雨と消費増税の前のガソリン給油 | トップページ | 新テニスの王子様第123・124話-「越前リョーマ!!王子!!殿に変わって出る!!」 »

2014/03/30

ウルグアイ陸軍の組織・将官人数について

http://www2.ejercito.mil.uy/

http://www.ejercito.mil.uy/rrpp/relacionauto/RelAut24MAR.pdf

http://www.ejercito.mil.uy/rangos/Ranks/Uruguay%20ranks2.html

上記URはウルグアイ陸軍(Ejercito nacional uruguayo)のHP及びそこからのリンクである組織図のページ(PDF形式)、陸軍階級のページです。まずウルグアイ陸軍の階級についての言及が必要でしょう。

過去ログでも述べた通り、基本的に中南米各国陸軍はフランス陸軍やイタリア陸軍等のように直訳して「軍団将軍」と呼ばれるような階級が存在しません。例外はキューバ陸軍で、general de cuerpo de ejercitoという階級が存在して、国防大臣等に充てられているようですが、旧ソ連・東欧風に中将ではなく、大将と訳するのが妥当でしょう。勿論さらに上にgeneral de ejercitoという階級もキューバ軍には存在して、これはやはり他の中南米各国陸軍とは違い、上級大将を訳するべきでしょうが、最高指導者であるラウル・カストロ1人のみなようです。その分そのキューバ陸軍やベネズエラ陸軍(4つ星のgeneral en jefeと2つ星のgeneral de divisionの間に、英語なら「major general」な3つ星のmayor generalという階級が存在し、陸軍総司令官の指定階級となっている。)等を除いてそれぞれ「師団将軍」、「旅団将軍」と直訳されるgeneral de division、general de brigadaの★が1つ増えていて、それぞれ中将・少将に相当すると見て良いです。階級呼称が仏伊風ではなく、英米風な筈のコロンビア軍も、陸・空軍の場合は英語なら「lieutenant general」なteniente generalの階級が廃止となってしまい、やはりその分mayor generalとbrigadier generalの星が1つ増えたようです。(師団長・旅団長はそれぞれ中将・少将の例もあるが、実際は少将・大佐の例の方が多く、中将もあまりいない感じである。)

またメキシコ陸軍ではgeneral de brigadaの下に呼称が似ていて紛らわしいgeneral brigadierが存在して、これが准将に相当するようですが、ウルグアイ陸軍が変わっているのは、海・空軍は他の国の軍隊とほぼ同じなのですが、陸軍の大佐(coronel)のみ階級章が他の国の准将みたいに★1つなのです。そしてその上のgeneralは英米風ならば大将と訳されるのですが、ウルグアイ陸軍の場合は少将に相当します。さらにウルグアイ軍の最高階級はつい最近まで中将だったようで、大将は国軍参謀総長・陸軍・海軍・空軍各総司令官のみの指定階級として近年やっと制定されたようですが、組織図のページをざっと見てみます。将官の人数は陸軍所属が大将1人(陸軍総司令官)・少将19人、国防省所属は大将1人・少将4人、その他少将1人で間違いがなければ計26人(大将2・少将24)です。総人員は17000人と小さめの規模なので1000人あたり1.53人と割合自体は決して少なくはありません。比率はアメリカ陸軍の約2.5倍、陸上自衛隊の約1.5倍です。

実施部隊を見れば、現在のウルグアイ陸軍は4個師団でその下に旅団・連隊・大隊等が存在するようですが、前述した通り総人員は20000人もいませんから、師団は旅団レベル、旅団は連隊レベル、そして連隊は大隊レベルなのが実際の規模でしょう。我が国の陸上自衛隊も、実際のレベルより★が1つどころか2つか下手すれば3つも多い(やはり師団は旅団に毛が生えた程度の規模なのに師団長の指定階級は中将相当の将で、アメリカ陸軍なんて旅団長は殆ど大佐だから)ですが、ウルグアイ陸軍の場合は師団長・・・少将、副師団長・師団参謀長・・・大佐、旅団長・・・大佐、副旅団長・・・中佐、旅団参謀長・・・中佐か少佐、連隊長・・・大佐か中佐、副連隊長・・・中佐か少佐、大隊長・・・中佐、副大隊長・・・・少佐のようで、師団長のみ規模に比してややインフレ気味な階級指定なのかもしれません。

しかし、参謀本部の参謀総長・各部長や各局の局長等の階級指定はどちらかと言えば逆にデフレ傾向と言えるでしょう。他の中南米各国軍の参謀本部部長や各局局長って大抵少将、例えば人事や兵站等特に重要な局の局長なんか希に中将の例もあったりするのですが、ウルグアイ軍の場合は、規模の違いはあれど正副ともに大佐の指定階級のようです。参謀総長も陸軍ナンバー2の地位と思われますが、少将指定階級のようです。どうやら総司令官の指定階級は格上げしても、それに近い高級幹部の指定階級は格上げしていないようですが、これなら師団は旅団、旅団は連隊、そしてその下位部隊は全て大隊以下に統一して、准将に相当する階級を作った方が良いのではな気もします。また参謀総長は中将でも良いでしょう。そうすれば少将の人数がその分少し減って19人程度となります。

大抵他軍種よりも規模の大きい陸軍でさえ、こうなのだから、海軍・空軍なんてもっと数える程しか将官の人数がいないのでしょう。エクアドル軍もHPを見る限りではやはりウルグアイ軍同様全体的に階級デフレ気味なようですが、インフレ気味であるブラジル軍(多くの将官ポストは実態よりも★が1つ多い)やメキシコ軍(4つ星将軍は陸軍大臣・海軍大臣の2人だけで、空軍は実質中将が最高階級だが、少将・准将の人数がかなり多い)とは対照的と言えるかもしれません。特にブラジル軍は陸軍の方で、年度代わりなのもあるのか、南東軍の司令官が陸軍参謀総長に転じ、日系人の少将もイケダ・リュウゾウ&マツダ・ユタカ各氏2人が誕生する等大規模な人事異動がなされているようですが、それが全て明らかになればまた改めて述べてみるつもりであります。

|

« 春の雨と消費増税の前のガソリン給油 | トップページ | 新テニスの王子様第123・124話-「越前リョーマ!!王子!!殿に変わって出る!!」 »

軍事」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1159637/55581340

この記事へのトラックバック一覧です: ウルグアイ陸軍の組織・将官人数について:

« 春の雨と消費増税の前のガソリン給油 | トップページ | 新テニスの王子様第123・124話-「越前リョーマ!!王子!!殿に変わって出る!!」 »