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2014/03/16

これからのアルゼンチン軍も4ツ星将軍がいなくなるのかその3

http://route-125.cocolog-nifty.com/blog/2014/01/4-e66c.html(①・・・・関連過去エントリー「続・これからのアルゼンチン軍も4ツ星将軍がいなくなるのか」)

http://www.ejercito.mil.ar/sitio/ejercito/autoridades.asp(②・・・・アルゼンチン陸軍将官総覧のページ)

新たな陸軍参謀総長であるCésar Santos Gerardo del Corazón de Jesús Milani将軍(大将)が就任してまだ日は浅いですが、まあ②は①の過去エントリーでもあげた時から変わっていません。Teniente general・・・・大将、General de division・・・・中将、General de brigada・・・・少将として大将1人・中将5人・少将49人の計55人の将官たちの顔ぶれです。4ツ星でもTeniente generalなんて英語風に言えば中将と訳されるべきLieutenate generalなのですから違和感があるのですが、こうした階級呼称はスペイン軍の影響を受けていたと思われます。と言うのも、スペイン軍もかって最高階級はTeniente general(テニエンテへネラル)だったのであり、フランコ執政体制時の陸軍大臣及びフランコ死後の民主化以降の陸軍参謀総長のみ他NATO参加各国軍との兼ね合いで、他のTeniente generalとは別のOF-10・大将相当とされていたのです。我が国の幕僚長と似ていました。それが1997年頃にGeneral de ejercito(へネラル・デ・エヘルシト)が制定され、以後統合参謀総長及び陸軍参謀総長の指定職となったのです。海軍ではAlmirante general、空軍ではGeneral de aireですが、前者の場合は上級大将と訳するべきでしょう。つまりスペイン軍では陸・空・憲兵は准~大の欧米式で海軍のみ少~上大のロシア式の階級システムが併用されていると見るべきでしょう。(さらに上の階級としてCaptain Generalが存在するが、現在は国王専用の階級となっているようです。)

将官の顔ぶれ自体は、前回エントリー時と変わっていないようですが、充てられている役職は以下のとおりです。

大将・・・・陸軍参謀総長唯1人。

中将・・・・陸軍は訓練登録(?)司令官・副参謀総長・監察総監で国防省は合同参謀総長と合同作戦司令官(自衛隊でも構想されている統合司令官に相当するか)の5人。

少将・・・・上記以外の49人。

ですが、特に少将については「上記以外」ではテキトウすぎるので補足が必要でしょう。他の南米各国軍では軍のナンバー1は総司令官であり、ブラジル軍やチリ軍等では大統領選挙に前後して任命されます。(前者は大統領同様連続2期まで務められ、空軍では日経2世のジュンイチ・サイトウ大将が他軍の総司令官同様2015年までの任期予定です。後者は海軍総司令官は詳しい事情は分かりませんが、既に一足早く去年既に現任者が就任したようです。)参謀総長も別にいますが、アルゼンチン軍のケースは珍しいです。しかし、合同参謀総長は前任者は空軍大将だったのが、現任者は就任時は少将で現在でも中将です。そして少将は、顔ぶれを見て改めて思ったのが資材兵站・教義各司令官及び師団長は正副全6人共に少将階級の軍人が充てられている事です。

http://www.divisionejercito1.ejercito.mil.ar/(③・・・・アルゼンチン陸軍第1師団歴代師団長一覧のページ)

実は師団については、現在3個あるのですが、元々軍団だったのが21世紀に入って降格されたのです。③では前身の第2軍団時代からの歴代軍団長または師団長在職者の名が記されてますが、少将の軍団長の例も珍しくなく、特にイギリスとのフォークランド紛争に敗北して以降約10年間はその例が顕著です。と言うかJorge Angel TELLADO将軍は第2軍団長だったのか第1師団長だったのか中将だったのか少将だったのかどっち?良く分かりませんが・・・・・・・・・

実際チリ陸軍も元々はTeniente generalが4ツ星将軍相当階級で、それがGeneral de ejercitoに置き換えられたのですが、欧米各国軍に合わせる為に新たな4ツ星将軍(大将)の階級としてgeneral de ejercito設けるとします。これでTeniente general以下の将官階級の星の数を1個ずつ減らす事が出来ますが、それに伴い以下のように階級と役職の対応を定めます。

大将(General de ejercito←Teniente general)・・・・合同参謀総長・陸軍参謀総長の2人

中将(Teniente general←General de division)・・・・陸軍は訓練登録(?)司令官・副参謀総長・監察総監以外に官房長・資材兵站司令官・教義司令官、国防省は統合司令官の7人。

少将(General de division←General de brigada)・・・・陸軍は各総局局長・師団長・訓練登録(?)副司令官・航空隊司令官・一部教育機関校長、国防省は合同参謀本部の各総局局長、各部長等の42人程度。

准将(今回新たに創立、1ツ星としてのGeneral de brigada)・・・・陸軍は各総局副局長・副師団長・旅団長、一部教育機関副校長、国防省は合同参謀本部の各総局副局長、各副部長等で55人程度か。

以上ですね。少将ポストが若干減少したのを差し引いても将官の人数が多くなってしまいますが、能力のある人はもっと早く昇進させて、定年(前任の陸軍参謀総長は65歳で退役したらしいですが)を少し下げれば何とかなるんじゃないかなあと思います。勿論ポストに空きがない能力の高い大佐の指定階級らしいCoronel mayorは廃止します。これならば、仮に米軍などと協同で作戦遂行とかに当たる際、「星を1つ増やしやがって」とか軽く見られかねる事はないかなあです。我が国の自衛隊等は准将を設けたら、確実に将補以上のポストは減少となるでしょうが・・・・・・・・

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