NHK経営委員招致問題事件と中島久万吉事件に共通する「近現代日本社会の異常性」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140205-00000092-jij-pol
長谷川、百田氏の招致要求へ=NHK問題、PTも設置―民主
時事通信 2月5日(水)16時29分配信
民主党の榛葉賀津也参院国対委員長は5日の記者会見で、安倍政権がNHK経営委員に起用した長谷川三千子、百田尚樹両氏について、国会招致を求める方針を示した。参院総務委員会で集中審議開催と招致を要求する。
長谷川氏は1993年に朝日新聞社内で拳銃自殺した右翼団体幹部を礼賛する追悼文を発表していたことが判明。百田氏は、東京都知事選の候補者の応援演説に立ち、旧日本軍による南京事件を否定したことなどが波紋を広げている。
また、民主党は「放送法とNHKの問題に関するプロジェクトチーム(PT)」を設置し、6日に初会合を開くことを決めた。座長には原口一博元総務相が就く見通し。NHK経営陣の一連の言動について、放送法との関係や安倍晋三首相の任命責任を解明していく考えだ。
百田氏といえば、「パッチギ!」という映画を制作した某監督も批判していたようですが、「永遠の0」、土浦ピアタウン内の書店でも売られていたのを目にしましたね。いつかこの小説も読んでみたいなあとも思いましたが、間違ったことは言ってないでしょ。南京大虐殺って、100歩譲ってあったとしてもせいぜい100分の1か1000分の1だったのでは?中国側の見解な数字の。私も否定派ですね。
長谷川氏の追悼文も、昭和天皇じゃないけど、「あっ、そう。」と言うか、そんなマジレスするほどのお話なの?招致するなら河野洋平氏とか、加藤千洋氏とか田邊誠氏とかもっと必要な人がいくらでもいるじゃない。
まあこのNHK経営委員招致問題事件やNHK会長慰安婦発言事件って、ちょうど80年前の戦前1934年に足利尊氏再評価を訴えた商工大臣が右翼や皇国史観者達から攻撃を受けた、中島久万吉事件と重なり合うものがありますよね。いずれも「偏狭なイデオロギー等に囚われない、正確な事実に基づいた歴史認識の再考を提起した途端つまらないバッシングに晒された」のです。前者も、民主党員連中はもはや言うに及ばずなのですが、後者も中島を攻撃した連中もろくでもない経歴の持ち主ばかりですよね。後者の連中の方がまだ日本の国益を考えていた分、前者の民主党やマスゴミよりはマシかと思いきや、結局この中島事件から10年少しで日本は焼け野原になっちゃったんだもんね。どんなに「太平洋戦争=アジア解放のための聖戦」と正当化しても、反省すべき点は反省してしっかり未来につなげるべきである事も決して忘れてはならないのだけど、これを国益の損失と評さずしてなんと評すればいいのか。いやちょっと待てよ?という事は今は2014年だけど、2025年頃の日本はもしかして中国や韓国にとって・・・・・・・・・・
まあ2015年に民主党政権が再成立する可能性はこれでますます低くなったでしょうが、生憎自虐・自慰史観どちらにも否定的な私にとってはこのNHK経営委員招致問題事件・中島久万吉事件どっちも異常で醜悪な事件です。何年経っても人間の考える事って変わらないんだなあとも悪い意味でしみじみ思ったけど、こういう歴史認識もいい加減なんとかしない限り日本人はいつまで経っても進歩しないとも強く思います。
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