続々「はだしのゲン」閲覧規制
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00252361.html
はだしのゲン」閲覧制限問題 松江市教育委、来週再び協議へ
島根・松江市の小中学校で、漫画「はだしのゲン」の閲覧が制限されている問題で、波紋はさらに広がっている。
故・中沢啓治さんが、自らの被ばく体験をもとに、広島への原爆投下や戦後の混乱を描いた漫画「はだしのゲン」。
2012年5月、中沢啓治さんは「おもしろく見せながら、本当に戦争と原爆の実態に迫っていく。そういう方法が漫画はとれるわけです」と話していた。
島根県の松江市教育委員会は、2012年12月、はだしのゲンの中の、人の首を切るシーンなど、一部の表現が過激だとして、市内全ての小中学校に対し、生徒らの自由な閲覧と、本の貸し出しの制限を求めた。
しかし、この措置に対し、全国から批判の声が上がった。
はだしのゲン原画展を訪れた人は、「子どもにとっては、ある意味わかりやすく、伝えてくれる漫画じゃないかなって思っているので」と話した。
松江市には、全国から2,200件以上の抗議や意見が寄せられ、教職員組合などからも、制限の撤回を求める申し入れが相次いだ。
制限撤回を求める島根県教職員組合は、「子どもたちが自由に手にとる自由も保障すべきだと」と述べた。
さらに、都内の書店では、ある異変が起きていた。
東京・墨田区のくまざわ書店錦糸町店には、はだしのゲンのコーナーができていて、平積みで本が置いてあった。
さらに、「子どもたちに読ませるべきか? 読ませるのは避けるべきか?」という言葉も書かれていた。
閲覧制限問題の発覚以降、出版元への注文が、例年の2~3倍に増えるなど、はだしのゲンへの注目が高まっている。
くまざわ書店錦糸町店の神屋大輔店長は「松江の問題が発生して以降、問い合わせが殺到しまして、1回(全部)」なくなって、ちょうど、きょう入ってきた状況です」と語った。
この事態を受け、松江市教育委員会は22日の定例会議で、制限措置の撤回も含めて協議したが、結論は持ち越しとなった。
松江市教育委員会の内藤富夫委員長は「できるだけ早く、委員会としての立場を明確にしたい」と述べた。
会議を傍聴した市民は、「至急、撤回してもらわないと、どんどんほかの府県にも広がっていく、市町村にも広がっていくという危惧を感じます」、「1時間半の会議では、結論が出ない問題だと思う」などと話した。
松江市教育委員会では、来週、再び協議することになった。
閲覧制限問題について、街の人は「大人が見せたくないものを、きちっと見せていくことをしていかないと、戦争の悲惨さがなかなか伝わっていかない」、「子を持つ親としては、戦争のことは勉強させたいけど、(子どもが)低学年の時はちょっと...。抵抗があります。問題提起としてはいいと思いますけど、まだ、自分の中で考えがまとまらないですね」などと話した。
しかし、在日特権を許さない市民の会の某メンバーも既に2012年8月にそういう後半の描写等を指摘したらしく、下村文部科学大臣の「本音」についての認識も変えるつもりはありませんが、それならそれで、松江市教育委員会は何でそういう風にハッキリ説明しないんですか?制限するのならそのように説明した上で後半のみにとどめるべきでしょう?何で作者の中沢啓治氏が鬼籍に入られてからこんな大騒ぎになるほど問題になったんですか?中沢氏が生きておられたら何か都合の悪い事でもあったのですか?
私が映画やアニメ、ドラマ等を見る上で密かにこだわっているのは、「いかに悪役が魅力あって、主人公以上に面白く描かれているか。」です。最近見たのでは、向井理くんがダークヒーロー役だった単発スペシャルドラマ「怪物」とか悪い例でしたが、悪役の出来が悪い作品は他にいくつも良い点があっても、10の内2か3程度だけな悪いポイントに過ぎなくても基本的に駄作とみなします。それだけ大きな減点要素です。しかし、はだしのゲンはうろ覚えなところがあるのも否定しないと言って、通ぶるつもりもないですが、そのように10ある内半分近くダメなポイントがあるから、保守系論客やその他ウヨクの方々みたいに全否定しなければいけないほど次元の低い漫画などでは決してないという事は確信を持って言えます。そういう描写だって、中沢氏の辿られた過酷な生い立ち等酌量すべき事情もある程度はあります。(全肯定しているわけではない)前ログでも言った様に、戦前・戦中の日本を良い点ばかり誇張して、悪い点は詭弁等で誤魔化し、愛国心という大義名分の下、完全に美化したい人達には確かに存在自体目障りなのでしょうが。この「はだしのゲン」は。しかし、これも何度も何度も言いますが、そうした自慰史観だって実は自虐史観同様中国や韓国の歴史認識(という名の「捏造」)押しつけに対して、やがては本当に堂々と「NO!」と言えなくなる史観です。全然建設的なんかじゃない。(このブログを読まれている方は中には「お前サヨクか?」と思われる人もいるかもしれませんが、私は従軍慰安婦問題については彼女らは高級売春婦に過ぎず、韓国に対する戦後補償も既に済んでいるという意見だし、中国についても南京大虐殺とかには否定的です。)
実際鳥取県では閲覧制限が撤回されたらしく、まあ日教組の組織率とかも関係しているのかもしれませんが、本当に大義名分があれば、このような撤回なんて軽々しく起こらないのではないですか?いずれにせよ、話題となった事で売上部数も急上昇しているのは在特会や松江市教育委員会の意図とは全く違った結果になってしまっていて、皮肉なのですが。26日には島根県内小学校での閲覧制限の是非が決まるらしいですが、どうなるかある意味楽しみです。
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