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2013/05/12

藤子不二雄A「ブラックユーモア傑作選」感想その①「明日は日曜日そしてまた明後日も・・・・・・」

2008年3月に藤子不二雄A先生の「ブラックユーモア傑作選」が中央公論新社から刊行されました。全部で20の短編話が掲載されてましたが、まずその中で最も興味深かった話の一つだった「明日は日曜日そしてまた明後日も・・・・・・」について。

主人公の田宮坊一郎、今日が初出勤の新入社員でしたが、息子ほどではないにせよ太り気味だった母親って過保護でしたよね。これじゃあ、確かにハイキングに行くのか会社に出勤するのか良くわかりませんでした。

何とか殺人的な通勤ラッシュは乗り切れた坊一郎でしたが、これからの職場を前にウロウロしていてなかなか中には入れません。結局不審がった警備員に怒鳴られて逃げ出してしまいましたが、いつの間に時間も11時を過ぎて、これではますます会社に行きづらい。うつ病の人には「頑張れ」とかも言っちゃいけないらしいけど、両親の励ましも余計プレッシャーとして重くのしかかってきました。弁当を食べながらも涙を流していたのはそんな励ましに答えられない自分の情けなさに対してだったのでしょうが・・・・・・

夕方になって帰ってきた坊一郎、親父も実は人一倍心配していたのですが、何も知らないですっかり安心しきっていたこの両親もつくづく呑気すぎたと言うか。仮にちゃんと1日目を無難に済ませられても、研修とかまだまだ色々あるのに。

翌日、今度は母親はおやつにカステラを用意していたようだけど、ホント過保護と言うか、せめてそれぐらい息子に用意させろよと。当然会社に行けず、駅のホームのベンチに座っていた所を中田という大学の(?)同級生と再会したけど、またまた自分が情けなくなったのか今度は逃げるようにして乗り込んだ列車の中で泣きながら弁当とおやつのカステラを食べていた・・・・・・って、美味しいのかね?そんな気分で。

当然会社に出勤していないのも両親にも分かってしまって、すっかり老け込んでしまった両親(親父は相当の年配ながらもまだ会社勤めしていたようだったけど、社長とまではいかなくても副社長か専務か常務かの役員だったのですかね?)とは対照的に、ますます肥え太ってしまった坊一郎は部屋で毎日毎日じっとしていて・・・・・・・・・・・・・

笑ゥせぇるすまんでも一時期ニュースでよく取り上げられていた「片づけられない女達」が題材にされてましたが、これは「ひきこもりニート」が題材でしたね。まだまだ高度経済成長を謳歌していた昭和46年(1971年)当時に既に現代日本の問題点を先取りしていた着眼点はさすがと言った所だったでしょう。と言うか、よくそれなり以上の一般企業から内定貰えたなあでしたが、両親に自分の事を良く理解してもらえなかったまま、自分で自分の責任を取らなくてはいけない大人になってしまったのがこの坊一郎の悲劇だったでしょう。両親も、親父はもしかしたら役員クラスのお偉いさんかもとも言ったけど、これじゃあ死んでも死にきれないですよね。親父以上に母親が老け込んで痩せこけたのも何だか痛々しかったです。他の話の感想はまた気が向いたらという事で。

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