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2013/04/13

陸上自衛隊・中央即応集団の移転と顕著な階級インフレ

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130326/plc13032622470026-n1.htm

即応集団司令部が座間移転 自衛隊・米軍の連携強化

 

2013.3.26 22:44 自衛隊

 

陸上自衛隊の中央即応集団司令部のキャンプ座間への移転完了式典で、握手する日米の司令官ら=26日午前、相模原市

 

 テロや有事、国連平和維持活動(PKO)に機動的に対応する陸上自衛隊中央即応集団(CRF)の司令部が26日、陸自朝霞駐屯地(東京都練馬区)から在日米陸軍司令部があるキャンプ座間(神奈川県座間市など)に移転した。在日米軍再編の一環で、情報共有や人的交流を緊密化し、緊急事態への共同対処能力を高める狙いだ。

 同日、現地で開催された移転完了式典で、CRFの日高政広司令官は「座間移転は日米同盟を揺るぎないものにする基盤だ。国籍を超えた協力関係が築ければこれ以上のものはない」と述べた。

 CRFの座間移転は平成18(2006)年の在日米軍再編に関する日米合意に、航空自衛隊の中枢である航空総隊司令部の米軍横田基地(東京都福生市など)への移転などと併せて盛り込まれていた。航空総隊は24年3月に移転を完了し、北朝鮮の弾道ミサイル対応などで連携を強化しており、空自に続き陸自でも米軍と自衛隊の一体化が進むことになる。

今更ながらのニュースですが、折角の休日なのに他にこれといったブログネタがなかったので。

米軍と連携を深めるのはいいけど、それだったら移転の他にもメスを入れるべき所がありますよね。そう。特に陸上自衛隊で顕著だけど、「階級インフレ」の改善ですね。wikipediaによれば、韓国陸軍の特殊作戦司令部がこの陸自中央即応集団司令部と似た性質を有しているらしいけど、あちらは司令官は中将で、傘下部隊は主に9個旅団です。

この中央即応集団司令部も、司令官は中将相当の将で、副司令官も少将相当の将補で2人いますが、その実態は実質1個連隊(第1空挺団)と2個大隊(第1ヘリコプター団及び中央即応連隊)が中心な、イチ旅団レベルの規模しかありません。旅団長はブラジル陸軍、ポルトガル陸軍、中華民国陸軍等一部の国(過去には旧帝国陸軍、ロシア帝国陸軍、戦前のドイツ陸軍)以外は准将か大佐が務めるから実際の規模より階級が数階級も高い状態です。(どうやらポルトガル軍については、1999年に准将の階級が導入されるも、近年タイ王国軍のそれに相当する特別大佐同様廃止されてしまったようです。)

師団も実態は他国の旅団に毛が生えた程度の規模しかありませんが、歴代の師団長を見ると、努めたのが1年程度しかなかった歴代師団長がゴロゴロいます。2年以上の人もそんないないし、3年以上となるともう稀です。短くない?と言うか、これで本当に高級指揮官として自衛隊を支える人材を育成できるのでしょうかね。

http://route-125.cocolog-nifty.com/blog/2012/09/post-6c66.html

しかし、過去ログでも指摘したけど、日本軍の階級インフレって実は旧帝国軍から既に見られたんですよね。特に旧帝国陸軍ですが、平時でも基本的に師団より上の単位なかったのに大将が20人以上もいた時期があったのです。旧帝国陸軍全史では大将と中将の比は約9対1でしたが、これは師団長等他の国では少将の仕事まで中将の指定職となっていたから実態より壁が厚く感じられただけの事です。戦時になっても、師団長だけでなく軍司令官も基本中将だったし、方面軍司令官ですら中将の例が見られましたが、第一次世界大戦のオーストラリア=ハンガリー帝国陸軍のような上級大将か、フランス海軍(及びフランスの植民地だった一部の国の海軍)や第二次世界大戦時のイタリア軍ぐらいしか存在しませんが、上級中将を新たに設けるべきだったんですよね。(旧ドイツ陸軍も師団長は基本中将でしたが、上には兵科大将・上級大将・元帥と3段階もあったし、特に第二次世界大戦時は少将の師団長も珍しくありませんでした。)まあ何はともあれ、さっさと一佐(一)がそれ相当だなんてややこしい事はやめて、准将の階級を新設して、師団長は将補、旅団長や団長は准将に格下げすべきだと思います。今後本当に憲法改正が実現して、名実ともに立派な軍隊な日本国防軍に改称される可能性だったありえるのですから。

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