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2011/11/03

中南米各国軍の階級についてその1

http://en.wikipedia.org/wiki/Army_ranks

http://en.wikipedia.org/wiki/Naval_officer_ranks

http://en.wikipedia.org/wiki/Air_force_officer_ranks

たまたま英語版ウィキペディアでこのような記事を目にしたけど、中南米各国軍の階級について。まず陸軍ですが、欧米では准将から大将までの4階級制を採っている国が殆ど(ただし、准将はイギリス・ノルウェー・チェコ等では佐官扱い)ですが、中南米、特に南米では3階級を採っている国が多いのが特徴的です。4階級制なのは、主な国ではベネズエラぐらいです。しかも、NATOコードランクではOF-8に相当するMayor General(またはTeniente General、英語ではLieutenant General)が省かれているのです。その代わり、欧米(旧宗主国のスペイン・ポルトガルも含んで)ではそれぞれ1つ星、2つ星に相当するはずのGeneral de BrigadaとGeneral de Divisionが南米諸国ではそれぞれ2つ星・3つ星将軍の階級となっているのです。日本語訳では欧米での旅団将軍・師団将軍はそれぞれ准将・少将ですが、南米では紛らわしいですが、少将・中将(NATOランクコードではOF-7、OF-8)と訳して差し支えないでしょう。実際、チリでは准将に相当すると思われる、Brigadierが過去には置かれていたらしいですが、現在はタイの特別大佐(日本語訳)共々廃止されているようです。ただし、ニカラグア陸軍では、3つ星将軍は存在せず、1つ星・2つ星の上はいきなり4つ星将軍となっています。

また、ブラジル陸軍では、日本の旧帝国陸軍・陸上自衛隊同様、軍と師団の間に軍団が置かれず、陸軍総司令官だけではなく、西部軍とプラナルト軍以外の軍司令官にも大将が充てられるらしい。では、西部軍とプラナルト軍各司令官は中将だから、旧帝国陸軍同様中将が中将を指揮する系統かと思いきや、西部軍司令官は第9師団長も兼任し、プラナルト軍には配下としての師団は存在しないので、そのような事態は起こっていないようです。そしてコロンビア陸軍も、かってはベネズエラ同様将官は4階級でしたが、Teniente Generalが省かれ、師団長はBrigadier Generalの指定職となり、中尉に相当するTenienteからMayor General(英語で言うMajor General)までそれぞれNATOコードランクが一つ上がっている扱いとなっているようです。階級章の太陽(?)の数も、Brigadier GeneralとMayor Generalは数が一つ増やされているようです。

http://es.wikipedia.org/wiki/Ej%C3%A9rcito_Argentino

さらに特殊なのが、アルゼンチン陸軍メキシコ陸軍です。アルゼンチン陸軍の階級章は将官は赤で縁取られていますが、将官ではなく、それに順ずると思われる、Coronel Mayor、1つ太陽(?)の階級ですが、NATOコードランクでは該当するランクがなく、General de BrigadaとGeneral de Divisionが欧米同様OF-6、OF-7にそれぞれ該当するようです。しかも、OF-8相当の階級も存在せず、いきなりOF-9相当の階級があり、太陽(?)の数は4つの4つ太陽将軍なのですが、本来中将と訳されるはずのTeniente Generalとなっているのです。自衛隊の各幕僚長のように、階級上は中将相当だが、待遇は大将相当?という事なのでしょうか?

メキシコ陸軍は流石人口自体、スペイン語圏では最大だけあって、軍の規模も中南米ではブラジル陸軍やコロンビア陸軍共々大きいですが、2つ星将軍と3つ星将軍は他の中南米各国陸軍と同じ。しかし、1つ星将軍はGeneral Brigadier(准将?)と呼称されているのです。ハッキリ言って、2つ星将軍と似ているので紛らわしい。メキシコ陸軍はまた、基幹部隊の他に、警備部隊と独立部隊があるらしいけど、基幹部隊は中華民国陸軍同様師団省略型らしく、軍団の下がいきなり旅団らしいです。旅団長が准将で、軍団長が少将(General de Brigada)が充てられるのですかね。警備部隊は連隊の上に45個の軍区、さらにその上に12個の軍管区があるらしいけど、これも軍区司令官が准将、軍管区司令官が少将なのでしょう。メキシコ軍はまた、実は陸海軍は完全に独立しており、6年任期・再選禁止の大統領が代わる度に、トップは陸軍・海軍大臣として入閣するらしいけど、大将はその各大臣に充てられるらしいのです。また、空軍は陸軍に従属しており、最高階級は中将らしい。中将は他にも参謀本部の参謀長等に充てられるようです。つまり、統合・陸・海・空軍のトップが大将の国は、アメリカ・イギリス・フランス・スペイン・ポルトガル・インド・ブラジル・パキスタン・タイ・韓国・チリ等が挙げられますが、メキシコでは陸軍大臣と海軍大臣の2人しかいないわけです。すっかり長くなってしまったので、海軍・空軍についてはまた次の機会に。

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