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2011/11/01

ジョジョ5部後日談「恥知らずのパープルへイズ」について-やはり「荒木飛呂彦ワールド万歳!!」だった

http://atmarkjojo.org/

このジョジョ総合情報サイトでもリンクされていたけど、あのイタリアを舞台としたジョジョ5部の後日談、「恥知らずのパープルへイズ-ジョジョの奇妙な冒険より」が発売された事を知って、早速アマゾンで購入して読んでみました。

タイトル名通り、強過ぎた故に本編では活躍できなかった不遇のキャラ、パンナコッタ・フーゴが主人公で、彼に指令を出したのがあのミスタだったけど、本作でも4を嫌っていた設定が随所に現れていて笑えましたな。別にナンバー2で普通に良いじゃんだったけど。(笑)

特筆されるべき点は、フーゴのバックホーンや、他のブチャラティチームとの仲間達との関係等が良く補完されていた事でしたね。特にトリッシュに対する心境の変化が印象的でした。麻薬チームのメンバーで、大学時代のクラスメートという設定だったヴォルぺが、フーゴとも戦ったイルーゾォに姉を殺された過去があった、仲間のシーラEを拷問した事を見て、やっとあのナランチャの「トリッシュの傷はオレの傷だ!!」を理解する事になったけど、シーラとの絆、そして仲間を傷つけられた事への怒りがよく描かれていたと思います。

そのシーラEやヴォルぺ等本作オリジナルキャラのスタンド能力も個性的で、スタンドバトルもそれほど複雑ではなかったけど、もう一つのポイントは、一応原作5部でも、当初はPS2版でも登場予定(声優はトリッシュと同じ、夏樹リオ氏が起用されるはずだった)広瀬康一という前の部との繋ぎ役はいたけど、概して比較的希薄だった他の部との接点も随所に描写されていた事でしょう。石仮面もちょっとしたキーポイントとなったのも、古くからのファンには特にニヤリとさせられた事だっただろうけど、前述のヴォルぺ、実は4部でちょっとだけ登場したあの料理人、トニオの弟で、スタンド能力の効果が対照的だったのは何とも皮肉でした。トニオや、康一がこのエピソードを知ったらどう思うやらですが。

ただ、不満点も全く無かったわけではなかったですかね。麻薬チームは、コカキは過去の戦争経験から裏打ちされた、哲学的な思想等ややあっさり退場させるには惜しいとも思ったけど、ヴォルぺはシーラに対する痛めつけ方がベタだったと言うか、もう一つキャラが立ち切れてなかったと思います。カタルディも、能力自体はそれなりに面白い設定だったけど、結局ほぼムーロロのターンのままで自爆した、「いい面の皮」でしたね。出来が悪かったわけではなかったけど、どうも物足りなさが残ったと言うか。あと、ブチャラティチームの返り討ちを受けながらも、何とか生き残ったかに思われたサーレーとズッケェロも、噛ませ犬的な扱いを受けたのも、ちょっと可哀想でしたね。別にファンでもなんでもないが・・・・・・・・

しかし、最後は、トリッシュも無事CDデビューできたのも微笑ましい限りだったけど、ジョルノとのやり取り、父譲りなのは爆発力だけでなく、カリスマ性もそうである事も改めて認識させられたけど、ディアボロを倒した直後、ポルナレフにも吐露した「信念」がよく伝わったやり取りで訴えかけられたものは確かにありました。「黄金の精神」は、「真実に向かおうとする意志を持つ者」達のよって確かに受け継がれていくものであり、途中離脱したフーゴもその一人であるという事だったのでしょう。

総論としては、やや引っ掛かった点もないながらも、荒木飛呂彦ワールドの良い点を良く理解し、その世界観を無理なく拡大する事に成功した「意欲作」と評して差し支えないのではと思います。まさに荒木ワールド万歳!!でしょう。今度は、強力若本もドラマCD版でノリノリwwwwの演技を見せた、あのDIOが主人公のシリーズが、12月に発売されるらしいけど、これも楽しみです。

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