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2011/10/31

有賀ひとし「ロックマンギガミックス」感想

http://www.youtube.com/watch?v=lWGutI5uhw4

「ロックマン10」のイメージサウンドトラックでもイラストを描かれた有賀ひとし氏ですが、早いものでその「10」がダウンロード配信されてからもう1年半以上経ちます。某サイトでもこのブログ、「ロックマンに対するシビアな意見を述べている」と勝手に紹介されていたけど、その氏が最終作と現在の所明言されているらしい、「ロックマンギガミックス」、最近特に取り上げるロックマン関連のネタがあまり無いので、今更ながら感想を述べてみます。

・「アステロイドブルース」

レゲエをプレゼントしてもらって、素直にロックマンがワイリーに感謝した等の場面は微笑ましかったが・・・・・・・やはりワイリーはワイリーだったというか、理論にとどまっていたテレポーターを完成させたのはさすが天才と言った所だったのでしょう。原作「ロックマン3」では未完成だった、シリーズ最弱ラスボス・ガンマの解釈についても、ライト博士の、ワイリーの旧友という立場と、ロックマンの産みの親という立場のはざ間での葛藤がよく描かれていたと思います。ライト博士に皮肉をこぼしたり等しながらも、最後の最後でロックマンを助けてくれたブルースもカッコ良かったですね。

・「バーニングホイール」

「バトル&チェイス」が原作の短編でしたが、「7」もモチーフとされていたのが特徴的でした。この面々では、特にシェードマンと、ロックマンとの一騎打ちシーンが描かれていたターボマンの扱いが良かったですね。スラッシュマンは何故か「ジャン」が口癖だったけど、ライトットに轢かれた最後はまさに「一難さってまた一難」でしたね。(苦笑)フリーズマンも、同じ氷系のアイスマンが参戦していたのが幸いだったと言うか、恥ずかしがり屋さんながらもなかなかいい奴に描かれていました。フォルテはロックマンとの決着をつけようとして空振りに終わったけど、ライトットは彼に絡まれたのはつくづく運が悪かったですね。(苦笑)ワイリーは賞金を手にした喜びもつかの間だったけど、ああいう結末になるのは予想できていただろうに。(苦笑)まあ、そういう「何処か抜けていて、悪人になりきれない所」が彼の良い所なのでしょうけどね。

・「白い悪夢」、「暗黒の月」、「光る明日へ」

「バーニングホイール」はコメディ系でしたが、この「最終章」は一転かなり重いシリアス系の話でした。「ロックマンワールド5」が原作ですが、スペースルーラーズを暴れさせた黒幕はワイリーではなくなっており、寧ろ彼も被害者の立場となっていました。

「バーニングホイール」でも結構扱いが良かったシェードマンとシャドーマンですが、本編でもそんなワイリーを救出する等やはりその活躍は光りました。クイックマンもカッコ良かったですね。

しかし、ライトナンバーズも負けてはいなかった。絶体絶命まで追いつめられたロックマンを助けようと自ら犠牲になろうとしたカットマンの男気にも心打たれたものがありました。そう言えば、「1」で戦う事になってしまった面々では最長兄なんだもんね。彼って。

そんな彼らロボット達の存在意義も本編の重要なテーマとなったけど、方向性は違えど、感情を持つロボットの制作と言う点では同じ志を持っていたワイリーの、ライト博士への叱咤も熱いものがありました。大学時代の出会いも描かれていたけど、既にオッサン顔だったライト博士に対し、ワイリーはなかなかイケメンでしたね。(笑)ハガレンのヒューズに似ていたかな?コサック博士も、実はデューオの製作者だったり、その際に発見された超エネルギー結晶が大きなキーポイントとなる等、やはり活躍してくれました。コサックナンバーズの面々ではリングマンがいい味出していたけど、さすが「4」最強ボスと言った所でしたか。

ただ、「5」の時給戦士アルバイターはメガミックス同様ダサいネーミングと言うか、微妙な脚色だったのには変わりなかったし、「6」の面々も時間稼ぎと言えば聞こえはいいのだろうけど、結局噛ませ犬に終わってしまったのも残念でした。そして、スペースルーラーズの面々も、アースはリーダーらしく堂々ともしていて、その圧倒的なパワーっぷりはよく描かれていたと思うけど、もう少し物足りなかったですかね。サンゴッドとの問答には、ロックマンの、自らの使命への熱い信念には伝わるものがあったが・・・・・・・・・

しかし、一部「?」な描写が見られた事を差し引いても、総論としてはよく練られた解釈等原作を良い意味で膨らませた世界観を表現していて、改めて有賀氏のロックマンシリーズに対する愛情が伝わった良作だったと思います。結局21世紀型FCシリーズは早くも「10」で行き詰まりを見せてしまい、実質「自称」最高傑作「2」のリメイクだった「ユニバース」も「DASH3」共々無念の開発中止、残念ながら「9」のヒットは私が危惧したとおり「一時的な中興」に過ぎませんでしたが、その最中に登場したギガミックスはそんな本家シリーズの本当の「栄光」が蘇るきっかけとなるのでしょうか?愛情等からくる、氏独特の世界観故に、余計「本家」シリーズの現状が空しく思える今日この頃なのです。

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