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2011/10/09

ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その4

まあまあのアクセス数を記録しているようなので、また続きを。

ドイツ連邦軍では、大将は連邦軍総監の他にはNATOでの欧州連合軍副最高司令官(ギュンター・ルター、エーベルハルト・エイムラー等)、軍事委員会議長(ヨハネス・シュタインホフ、クラウス・ナウマン等)、プルンスム統連合軍司令官に充てられると言いましたが、抜けていたと言うか、欧州連合軍の最高幹部には正副司令官の他にも参謀長が存在し、これにも大将が充てられるようです。

その現在の参謀長はマンフレート・ランジ空軍大将で、彼は1950年4月生まれの61歳ですが、去年9月に就任したらしい。

http://www.aco.nato.int/page424203358.aspx

上記HPの、下真ん中の画像は、左の人物がナポリ統連合軍司令官、サミュエル・ロックリア米海軍大将と、右の人物がプルンスム統連合軍司令官、ヴォルフ=ディーター・ラングヘルト陸軍大将で、ランジ空軍大将は真ん中の人物ですが、今までも連邦軍の将官で欧州連合軍参謀長になった人がいたかもしれない。ちょっと現時点では確認できないが・・・・・・

しかし、もう一つ良く見てみると、ラングヘルトの軍服も、従来の連邦軍陸軍軍服とちょっと違う事が分かります。そう。茶灰色っぽいですが、上着が濃い色となっています。どうやら最近上着のみ軍服が変更されたのですかねなのですが、60年代前半までは濃い灰色が上着の色だったので、先祖帰りと言えるのかもしれません。

http://www.emgfa.pt/pt/noticias/276

なお、他のヨーロッパの国では、ポルトガル陸軍もドイツ連邦陸軍同様灰色をベースとした軍服のようです。上から二番目の画像、赤い台の上で、敬礼している空軍風の青い軍服を着た人物の右に立っている、髭を生やした人物が現在のポルトガル陸軍参謀総長、ジョゼ・ルイス・ラマーリョ陸軍大将ですが、腕に階級を表す星がつけられている点はフランス軍の軍服に似ています。

【追記】(平成23年11月13日補足)

http://de.wikipedia.org/wiki/Liste_der_Generale_und_Admirale_der_Bundeswehr

これはドイツ語版ウィキペディアのページですが、連邦軍で4ツ星大将となったのは、陸軍で34人、海軍で4人、空軍で7人のようです。また、ランジ空軍大将の前にも、欧州連合軍参謀長となったのは、いずれも陸軍出身ですが2人いたようです。

http://de.wikipedia.org/wiki/Generalmajor

そして、これもドイツ語版ウィキペディアの陸軍・空軍少将のページですが、軍医少将も含めると現役少将は42人。(海軍もあわせて)中将の人数は後述する海軍以外確認できませんでしたが、大将との比率は連邦軍総監・プルンスム統連合軍司令官・欧州連合軍参謀長の3人が現役だから1:14ですね。ちなみにアメリカ陸軍は約1:9です。

http://de.wikipedia.org/wiki/Liste_deutscher_Admirale#Bundesmarine_und_Deutsche_Marine_seit_1955

そしてこのページには、退役・現役ドイツ連邦海軍の将官リストが載っていますが、中将4人・少将6人・准将18人の計28人。総人員は約1万7千人だから、将官の割合は1000人につき1.6人とかなり狭き門である事が分かります。ちなみに海上自衛隊は2010年4月現在で将が17人、将補が49人の計66人で、総人員が約4万5千人だから、1000人につき1.5人と意外と割合は同じぐらいです。

退役した面々も含めると、大将4人・中将32人・少将52人・准将111人と特に大将と中将の壁が比率的に大きい事が分かりますが、少将と准将も人数的には差が大きいようです。と言うかまた、海軍中将の人数は、総監ですら他軍種同様中将の指定職な陸軍の大将より少ないです。なお、ドイツ連邦海軍での准将は英語ではFlotilla admiralと呼称され、日本語で直訳すると、群提督または小艦隊提督ですが、この呼称が用いられるのは、他にはフィンランド・スウェーデン・デンマーク・ベルギーと数えるほどしかないようです。

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