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2011/07/17

もし大日本帝国陸軍将官階級が4階級制だったなら?その1

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1024190270

上記はドイツ(第二次大戦以前)やロシア・ソ連、台湾、ベトナム、北朝鮮等に置かれている上級大将という階級の存在に疑問を持った方の質問ですが、周知のとおり、大日本帝国陸海軍の将官は3階級制でした。

南米でも、ブラジル・チリ・ペルー・エクアドル等は将官は少将~大将の3階級制(但し、ブラジルは大将の上に陸海空各軍共に元帥の階級も存在している。コロンビアとベネズエラは基本米軍式将官4階級制)ですが、一番下の回答者が言及されていた様に、師団長と軍司令官だけでなく、時には方面軍司令官も中将が充てられる事も珍しくありませんでした。この事もあってか、陸軍では中将が約1200人に対し、大将まで昇進したのは134人と約9人に1人の割合で、実際上級大将の創設が検討されていましたが、結局「それでは大将の価値の重みが薄れる」とか屁理屈が出た為に実現しなかったのです。

大日本帝国陸軍においては、師団の上位は軍団ではなく、軍で、日中戦争以前には朝鮮軍・台湾軍・関東軍・シナ駐屯軍の4軍が存在していましたが、これらが揃い踏みした1919年8月をもって、元帥を階級とは別個の称号としてではなく、れっきとした階級、上級大将を陸軍三長官(陸軍大臣・参謀総長・教育総監)に充てられる階級として新たに創設、軍司令官は大将のみに充てられる階級としてちょっとシュミレートしてみます。すると現役の元帥・上級大将・大将は以下の面々になります。(上級大将は過去に陸軍三長官の内いずれかを経験し、存命していた面々にも授与。陸軍大将も存命人物)

①陸軍元帥

1.山県有朋

2.奥保かた(変換出来ん・・・・・・)

3.長谷川好道

4.伏見宮貞愛親王

5.川村景明

6.寺内正毅(直後11月に死去。元総理大臣)

②陸軍上級大将

1.大島久直(後備役編入後授与)

2.浅田信興

3.上原勇作(史実では1921年に元帥大将)

4.木越安綱(予備役編入後授与)

5楠瀬幸彦(予備役編入後授与)

6.一戸兵衛

7.大島健一

8.田中義一(後の総理大臣)

9.大谷喜久蔵

③陸軍大将

1.黒木為もと(後備役編入)

2.大島義昌(後備役編入)

3.大迫尚敏(後備役編入)

4.土屋光春(予備役編入)

5.鮫島重雄(後備役編入)

6.上田有沢(後備役編入)

7.閑院宮載仁親王(史実では1919年12月に元帥大将)

8.安東貞美(後備役編入)

9.中村覚(後備役編入)

10.内山小二郎

11.大迫尚道(後備役編入)

12.神尾光臣

13.井上省吾

14.秋山好古

15.松川敏胤

16.仁田原重行

17.本郷房太郎

18.明石元二郎

19.柴五郎

20.宇都宮太郎(朝鮮軍司令官)

21.立花小一郎(関東軍司令官)

22.山根武亮(旧清国駐屯軍司令官。後備役編入後授与)

23.仙波太郎(旧清国駐屯軍司令官。予備役編入後授与)

24.中村愛三(旧清国駐屯軍司令官)

25.阿部貞次郎(旧清国駐屯軍司令官。予備役編入後授与)

26.佐藤鋼次郎(シナ駐屯軍司令官。予備役編入後授与)

27.奈良武次

28.金谷範三

予備役・後備役に編入されていた面々も含めれば、以上の様に元帥6人・上級大将9人・大将28人ですが、シナ駐屯軍(旧清国駐屯軍)司令官を務めた面々の内、斎藤季次郎・石光真臣・南次郎の3人は後に中将に充てられる師団長を経験したため大将のリストには加えていません。勿論史実でも、後に大将となった面々もいます。そして以降、日中戦争勃発前年までの1936年までに元帥・上級大将となるのは以下の面々です。

Ⅰ陸軍元帥(1919.9~1936.12昇進者)

・閑院宮載仁親王

・上原勇作

・久邇宮邦彦王(病死後授与)

・梨本宮守正王

・武藤信義

Ⅱ陸軍上級大将(1919.9~1936.12昇進者)

・秋山好古-1920.12、教育総監

・山梨半造-1921.6、陸軍大臣

・大庭二郎-1923.3、教育総監

・河合操-1923.3、参謀総長

・宇垣一成-1924.1、陸軍大臣

・菊池慎之助-1926.3、教育総監

・鈴木荘六-1926.3、参謀総長

・白河義則-1927.4、陸軍大臣

・金谷範三-1930.3、参謀総長

・南次郎-1931.4、陸軍大臣

・荒木貞夫-1931.12、陸軍大臣

・林銑十郎-1932.5、教育総監

・真崎甚三郎-1934.1、教育総監

・渡辺錠太郎-1935.7、教育総監

・川島義之-1935.9、陸軍大臣

・西義一-1936.3、教育総監

・寺内寿一-1936.3、陸軍大臣

以上の面々で、元帥は13人、上級大将は上原勇作を除くと25人昇進する事となります。なお、陸軍元帥は実際明治初期に、短期間ではありましたが、「階級」として存在しました。西郷隆盛その人だけであり、しかも僅か10ヶ月で廃止されてしまいましたが・・・・・・・・・

日中戦争が勃発すると、軍が増加し、方面軍や総軍も編成されるようになりますが、それについてはその2で書きたいと思います。いつになるかは分からないけど・・・・・・

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