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2011/06/18

ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その3

http://route-125.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/2-91be.html

以前過去ログ「ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その2」を述べたばかりだけど、またちょっと思った事を述べてみたいと。

連邦軍内部においては、大将は連邦軍総監だけなのに対し、中将は結構人数が多い印象を受けますが、前記事でも「印象論だけで物事を語るのはいけないよ」と言ったばかり。wiki中心だから100%正しいか疑問だけどちょっと調べてみました。

その結果、陸軍陸軍正副総監・指揮指令部司令官・連邦軍副総監の他にも、救護業務軍総監・戦力支援司令部司令官・連邦軍出動指揮指令部司令官・介入戦力作戦指揮指令部司令官・救護指揮指令部司令官・即応部隊救護業務集団司令官・連邦軍衛生局局長、NATOでは欧州合同軍司令官の12人、海軍では海軍総監、艦隊司令部司令官、戦力基盤軍総監の3人、空軍では空軍正副総監、空軍指揮指令部司令官の3人と少なくとも計18人いるようです。現役大将は2人とも陸軍出身ですが、海軍と空軍は中将も数えるほどしかいないのが分かります。ドイツ連邦軍の人員は約25万人ですから、中将以上の将官は少なく見積もって12.5万人に1人しかいないわけです。米軍が2005年9月末時点で総員約139万人に対し、大将35人・中将128人の計163人で、割合としては約8500人に1人ですから、比較してみると少ないのが分かります。(米軍の大将は統合参謀本部正副議長、陸軍参謀正副総長、海軍作戦正副部長、空軍参謀正副総長、海兵隊正副司令官、地域統合軍司令官等に充てられる)ちなみにわが国の自衛隊中将相当である陸将が27人、海将が17人、空将が16人の計60人ですが、統合・陸上・海上・航空各幕僚長は待遇は大将相当なので、大将4人・中将56人となり、割合は総員は24万人ですから、約4000人に1人と意外と割合が高い。少将相当である、各将補を含めた全将官の場合、261人だから、約920人に1人の割合となります。前述の米軍は少将272人、准将439人を含めると全将官の人数は874人だから、約1590人に1人の割合となるからやはり多いのが分かる。(自衛隊には准将に相当する階級がないのも注意。一応一佐((大佐))の一部相応職務が海外では准将扱いとなっているらしいが・・・・・)

ちょっと米軍と自衛隊の方に話が脱線してしまったけど、では今度は、ドイツ連邦軍における少将はどのポストに充てられているのかもちょっと調べてみました。

少将は分かっている限りですが、全軍指揮幕僚監部幕僚長・陸軍指揮幕僚監部幕僚長・陸軍指揮指令部副司令官・陸軍師団長(6人)・陸軍局長・海軍副総監・空軍指揮司令部副司令官・空軍局長・空軍兵器システム集団司令官・戦力基盤軍全軍局局長・連邦軍人事局局長・連邦軍基幹業務局局長と少なくとも17人はいるようで、やはり中将とは人数差はそれほど無さそうですが、もっといるかもしれません。(ハッキリ確認できなかったが、空軍の第1・2・4各空軍師団長も含めれば20人。)海軍副総監が何故か陸軍・空軍副総監と違い、中将の指定職ではなく、海軍局長も1965年の設立以降13代目局長のアクセル・シェンプフまでは少将が充てられていましたが、現任者は准将のようです。

http://www.bundesarchiv.de/oeffentlichkeitsarbeit/bilder_dokumente/00905/index-10.html.de

http://en.wikipedia.org/wiki/File:Bundesarchiv_Bild_183-83742-0001,_Stuttgart,_Generalstreffen.jpg

記事タイトルとは裏腹に、その2では陸軍軍服については全く触れていませんでしたが、上記は救護業務軍第2代総監を務めたヴィルヘルム・アルブレヒト陸軍軍医中将の画像です。階級章もハッキリ表示されておらず、いつ頃の写真かは分かりませんが、総監に就任した1962年の写真だとすると、既にその1で紹介した、1961年6月の会談で、陸軍出身のハンス・シュパイデル、フリードリヒ・フェルチュ、アルベルト・シュネツが現在のデザインに近いと思われる軍服を着用していた一方、色の濃い上着も使用されており、やはり互いに色違いな冬服と夏服が併用されていたと推測を立てることが出来ると思います。(なお、ヨーゼフ・カムフーバーも元は陸軍出身だったが、1935年の再軍備直後の空軍結成に当たって移籍している。ヨハネス・シュタインホフも元は海軍出身)

http://www.ww2talk.com/forum/general/5288-wehrmacht-generals-who-became-bundeswehr-officers-3.html

サイトのUR(おそらくドイツ連邦陸軍公式HP)を忘れてしまいましたが、現在のデザインとなったのは1965年頃らしいです。この頃にはアドルフ・ホイジンガー、ハンス・シュパイデル、フリードリヒ・フェルチュ等は既に退役しており、直後の1966年8月には連邦軍第3代総監だったハインツ・トレットナーも退役しています。上記画像は2008年4月11日付けですが、その時の画像で、中央に立っている人物がトレットナーです。あまりカッコいいとは思えないデザインですが、隣国フランスの陸軍軍服は砂灰色(?)と似ているので、それと区別する目的もあったかもしれません。

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