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2011/05/19

北の将軍様の時代はまだ続くか

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-21193520110519

北朝鮮の金総書記は「健康回復」、世襲数年先送りか

2011年 05月 19日

 [ソウル 18日 ロイター] 2008年に脳梗塞(こうそく)で倒れたとされ、やせ細った姿で重病説も流れた北朝鮮金正日総書記だが、最近の写真では健康状態が日ごとに回復していることをうかがわせる。専門家の間では、健康を取り戻した金総書記が、これまでの予想より長く政権の座にとどまるとの憶測が出ている。

 金正日総書記は現在69歳。最近公開された写真では、約2年前に比べて恰幅(かっぷく)の良さが戻っている。外交当局者や専門家も金総書記の健康状態が以前より良い状態にあると認めており、そのことが、今年に入って権力継承プロセスが明らかに遅くなったことの一因ではないかとみている。

 金総書記の三男・正恩氏は昨年9月、朝鮮労働党代表者会で党中央委員に選出され、新設ポストの中央軍事委員会副委員長にも就任、事実上の後継者となった。しかし、今年4月に開催された最高人民会議では、同氏が国防委員会副委員長などの要職に選出されるとの見方が事前には出ていたものの、そうした人事発表はなかった。

 北朝鮮の政治イデオロギーに詳しい韓国東西大のブライアン・マイヤーズ教授は、金総書記が過去数カ月にわたり過密日程でさまざまな視察を行っているのは極めて異例だとし、「権力継承を遅らせたいのではないか。もし病身だったら、そうはしないだろう」と指摘。「金正日総書記が生きている限り、権力移行期間にさえ入らないのではないか」と述べた。

 専門家や外交筋は現在、北朝鮮情勢の短期的な予測を見直しており、西側諸国は少なくともさらに数年は、金正日政権による瀬戸際外交に付き合わざるを得ない可能性があるとみている。

 シンクタンクの国際危機グループ(ICG)の朝鮮半島問題専門家、ダニエル・ピンクストン氏は「金総書記が長生きすればするほど、望み通りの後継の形を作ることができる」とし、金総書記の健康改善は親子3代世襲を盤石にするものだと指摘。「権力継承プロセスと最終的な変革には時間がかかる公算が高い。強いて言うなら、数年はかかる可能性があるとみている」と述べた。

 一方、北朝鮮が公開する写真の多くは国営の朝鮮中央通信(KCNA)などを通じて配信されるもので、それらは概ねプロパガンダの道具として使われている。金総書記の写真の多くは撮影日さえ分からず、専門家の間でも過去数年、本人であるかどうかも含めて真偽のほどが議論の的となっている。

 最近公開された写真の多くは、金総書記の左手は体についているか、もしくは上着のポケットに入れられており、脳梗塞の後遺症が残っていることをうかがわせる。しかし、食欲は明らかに戻ったとみられ、頭髪も以前に比べると豊かになっている。

 韓国中央大の神経外科医Kwon Jung-taek氏は「脳梗塞後に1年以上持ちこたえることができたなら、状態は大幅に改善していると言える。ただ脳梗塞が起きれば100%の回復はない。自分が見る限り、金正日総書記はまだ左手を使っておらず、それがまだ回復していないことを示唆する」と述べた。

 今週に入って公開された「最新」の写真は、ロシア対外情報局(SVR)が平壌を訪問したときのもので、KCNAは17日に撮影されたと発表。ロシア当局もSVRの訪朝を確認している。

確かにまた太ってきましたね。将軍様。実は脳梗塞ではなく、脳卒中(アレだけメタボだったイスラエルの某元タカ派首相も、現在は体重50キロしかないらしい)だったらしいけど。

まあ、生きている間に朝鮮労働党総書記だけでなく、国防委員会委員長や、朝鮮人民軍最高司令官等軍事上の要職も、手放す事はまず無いでしょう。権力闘争にかけては天才的な閃きを見せてきたのだからなおさらです。漫画「金正日の正体」にも描かれていたけど、親父の金日成自身、まだ元気な内に息子を後継者指名したのは良かったけど、晩年の、1980年代後半以降は次第に息子の将軍様に実権を取られていってしまっていた。実際、親父の側近が、首領様(金日成)へのある報告が遅い事に腹を立てて金正日の側近に横柄な態度で電話をかけたけど、それを聞いた金正日がにらみをかけた所、態度が180度変わって、蛇に睨まれた蛙の様に大人しくなったと言う。1985年頃のエピソードだけど、金王朝第二代皇帝時代の幕開けを象徴してますね。金日成は1950年代まではスーツ姿が主、1960~80年代前半は人民服姿が主で、80年代後半以降死ぬまで再びスーツ姿が専らとなったのも、そうした実権を取られはじめた時期と重なり合っていて興味深いですが。(金正日も、若い頃親父と共にインドネシア等を訪問した際等にはスーツを着用した事も何度かある)

まあ、今すぐくたばって、三男が労働党総書記や国防委員会委員長になったとしても、シリアのアサド大統領みたいに実権を半ば奪われる可能性が高そうですね。祖父や親父ほど権力闘争に巧みなわけでもなさそうだし。ちなみに前述の「金正日の正体」だけど、彼の人となりだけでなく、権力を握るまでの過程や、プライベート等様々な角度から面白く描かれています。古本屋等で見かけたら購入してみるのも一興かと。

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