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2011/04/02

コートジボワールに「真の平和」は来るか

http://mainichi.jp/select/world/news/20110402ddm007030077000c.html

コートジボワール:元首相派、全土掌握 前大統領は孤立

 【ヨハネスブルク高尾具成】昨年11月末の大統領選決選投票で野党候補が当選しているにもかかわらず、バグボ前大統領が居座りを続け混乱している西アフリカ・コートジボワールで、当選したワタラ元首相を支持する軍隊が1日までに国土のほぼ全域を掌握。南部の最大都市アビジャンで前大統領派への攻撃も続行している。国際社会も一致してバグボ前大統領退陣を迫っており、選挙の混乱が元首相派の武力で決着するかどうか、緊迫した状態が続いている。

 元首相側はアビジャンにある国営放送局を支配下に置き1日、国境を封鎖した。さらに、3日までの夜間外出禁止令をアビジャンに発令した。

 陸軍参謀総長が3月30日、南アフリカに亡命を求めるなど軍に離反者が続出。前大統領の孤立・弱体化が進んでいる。元首相派はバグボ前大統領の住居への攻撃も続け、前大統領の殺害や拘束も視野に入れている。

 元首相の支持部隊は3月28日から攻勢を強め、30日に首都ヤムスクロを支配下に置くなど前大統領の拠点を次々と奪取し、アビジャンに攻め上った。

 カーソン米国務次官補(アフリカ担当)は31日、コートジボワールが内戦に直面しているとの認識を示し、バグボ前大統領に対し「流血を避けて辞任する機会はある」と強調した。混乱を招いた要因はバグボ前大統領にあり、責任を追及する考えも示した。国連安保理も30日、前大統領や妻、側近など5人に対する資産凍結などの制裁決議を全会一致で採択。国際社会はバグボ前大統領退陣で足並みをそろえている。

 昨年の大統領選でバグボ前大統領は「ワタラ氏当選」の選管発表を受け入れず、双方が大統領就任を宣言する異常事態となった。

 北部を支持基盤とする元首相派と南部で強い前大統領派が衝突を繰り返し、これまで460人以上が死亡、推定100万人が避難民化している。

日本では象牙海岸とも呼ばれていた事もあったこの国だが・・・・・・・

「アフリカの年」と言われた1960年に独立した国の一つでもあったけど、その初代大統領だったフェリックス・ウフェボワニは確かに卓越したリーダーシップはありました。ひとかどの政治家であった事は否定しようのない事実だったでしょう。

しかし、33年は長すぎた。1980年代に入ると、彼が執った政策の矛盾や失策が目立ち始めました。特に故郷・ヤムスクロへの首都移転は公私混同甚だしかったというか、金と労力を無駄に消費しただけで国家にとって何ら得たものはなく、ウフェボワニ自身の自己満足に過ぎなかった。結局国や国民の為の独立が、自分の為になってしまったのだけど、そうした独裁政治の落とし穴に彼もまた嵌ってしまったわけです。

晩年にやっと複数政党制が認められるも、1990年に大統領選挙が実施された時点で既に85歳の老人。まもなく亡くなってしまった。

ここで後継者が、ただ彼の政策をそのまま受け継いでいたら、後の混乱はそれほどひどくはならなかったかもしれない。しかし、残念ながら政治の民主化に国民の民度が追いついていなかった。それ故に、後継者となったコナン・べディエは無能だった。経済の生命線だったカカオを、ウフェボワニが積極的に受け入れてた近隣諸国からの移民(主に北部に在住)がその生産等を支えていた。しかし、元々在来していた南部及びその住民ばかりを優遇して却って不満と混乱を招いた。何だか責任転嫁目的で、大連立を提案しているどこかの国の政党に似ているなあとも思うけど、結局ロベール・ゲイにクーデタを起こされて、国外退去を余儀なくされた。

しかし、ゲイにも国を纏める政治能力はなく、ローラン・バボや、ブルキナファソ系であるアラサン・ワタラとの対立が始まった。内戦が勃発し、まずゲイが脱落。去年2010年に、帰国したべディエと三つ巴の大統領選挙で決着をつけようという事になったけど、バボとワタラがそれぞれ大統領を名乗る異常事態となっているのは周知の通りです。

ウフェボワニが亡くなってから今年で18年がたとうとしていますが、特に移民政策、確かに中長期的には経済成長に寄与した。しかし、結果論となってしまうけど、大きな負の遺産になってしまったと言うか、他のアフリカ諸国同様今日に至るまで部族・地域間対立を招いてしまった。結果経済水準を見ても、2008年の一人当たりGDPは約1130ドル(MER)。西アフリカ諸国の中では比較的高いですが、世界全体から見たら下から数えたほうが早い。主要諸外国はワタラを支持しており、国内もほぼワタラ派が実効支配しているらしいけど、彼が政権を掌握した所で、果たして平和は訪れるのか・・・・・・・・・スーダンのように南部と北部の分離が行われる可能性も高いといえるでしょう。

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