「メガマンユニバース」開発中止と本家シリーズ本来の「賞味期限」
http://www.kotaku.jp/2011/03/mmu_canned.html
おっさんロックマン無念...カプコン『メガマン ユニバース』開発中止を発表
掲載日時:2011.03.31 18:40
ガチャピンも参戦するはずだったのに...。『メガマン ユニバース』はPSNとXBL向けに今年リリース予定でしたが、開発元のカプコンはこのタイトルを開発中止にすることを明らかにしました。
『メガマン ユニバース』は『ロックマン2』にインスパイアされた2.5Dの横スクロールアクションで,
ユニークなローンチトレーラーも発表当時話題になりました。ゲームにはさまざまなキャラクターが登場する予定で、日本でおなじみのロックマンはもちろんの事、北米版『ロックマン』のボックスアートのおっさん風ロックマン、『ストリートファイター』シリーズのリュウ、そしてカプコン以外のキャラクターが参加する予定もあったようです。
伝統的な横スクロールアクションののほか、ステージエディット機能も搭載される予定でした。
公式サイトのプレスリリースに記されたは開発中止の理由は「諸事情」によるものだそうで、詳細はわかりません。中止の本当の理由が東北地方太平洋沖地震の影響によるものなのか? それともプロジェクトをリードしていた稲船敬二氏がカプコンを去ったからなのか? 真相は闇の中です。
メガマン ユニバース 公式サイト [カプコン via Kotaku] [Pic](ニール太平)
稲船敬二氏の退社は勿論無関係ではないのだろうけど、結論から言えば当然の判断でしょうね。
もうこのブログでも反感買うのは承知の上で何度も何度も言っているけど、ロールヒロイン化等カプコン・ファン共々明後日の方向に向くうちにいつしか新作そのものが制作されなくなってしまった本家シリーズ、2008年に「フォルテ」からでも10年ぶりの登場となった「ロックマン9」は確かにゲーム自体のクオリティは高いものがあった。
しかし、それは過去ログで紹介した某ブログ主も的確に指摘されていたけど、あくまで「『自称』最高傑作『ロックマン2』の亜流として」という但書つきであり、ロックマンの弱体化は教条主義以外の何物でもなかったのです。そしてまた一方、歴代土下座シーン等変に受け狙いに走ったかと思えば、カプコンの「顔」の一つであるロックマンに対する理不尽な仕打ちとEDも「6」のそれがマトモに見えるほど酷い代物だでしたし、ロールの「8」衣装お披露目も、ロックの命よりも大事だと言わんばかりだった(苦笑)けど、力の入れ所のズレッぷりにはただただ気味悪さを感じた。私から見れば「9」もまた迷作でした。同じ「2」をいくらか意識した「3」や「4」とは半ば対照的でありました。
そして、基本的なシステムは「2」や前作「9」と殆ど変わっていなかった「ロックマン10」が、去年3月に登場した。1996年の「ロックマン8」から、「タツノコVSカプコン」まで年々悪化していたロールヒロイン化はいくらか沈静化の傾向が見られました。しかし、カプコンがまた同じ様な失敗を繰り返したのは変わりなかったのです。
「6」ではチャージショット、「8」ではラッシュを強化しすぎたジレンマに直面したけど、今度は特殊武器を、教条主義的にチャージ&スライディングを廃止してまで、前作で所謂「過去のいい所取り」したジレンマに直面した。勿論これは私にとっては大きな減点要素になった。ブルースモードも所詮はこうした教条主義への誤魔化しに過ぎなかったし、ロックマンキラーズの登場も、そうするぐらいならニンテンドーDSとかでリメイクしたほうが建設的だったと思うが・・・・・・・・・・結局「ロックマン10」も、異常な懐古主義の表れである「思い出は億千万」や「エアーマンが倒せない」等「21世紀におけるFCシリーズ」に早くも暗雲が立ち込めた失敗作となってしまったと自分は思います。
そして今回「DASH3」共々シリーズ期待の新作・・・・・・・だったはずの「メガマンユニバース」も流石にFCグラフィックでは無くなったけど、結局の所またしても実質「自称」最高傑作「2」のリメイクであり、もはや病気レベルである「教条主義」は全く変わりなかった。「DASH3」と違って今一つ盛り上がらない・・・・・・と思ったら、今回のニュースなわけだ。
まあ「お前いい加減くどいよ」と思われるかもしれないけど、自分がまた改めて思った事は、「ああ俺の思ってきた事は間違いではなかったのだなあ。」ですね。「ロックマン9」は、つい最近もwiiウェアランキングでまた上位に返り咲いたらしいけど、結局「一時的な中興」に過ぎなかった。改めてそう強く確信しました。両者の行き詰まりがそのシリーズ企画の最たる要因だった「CAPCOMVS.SNK」シリーズもこの点で同質とも言えます。「2」までは良かったけど、無能なプレイモアによる「カオス」でそうした盛り上がりを台無しにしてしまった。
その「ロックマン9」が登場してからまだ2年半しか経っていないけど、果たして本家シリーズは今後何処へ行くのだろうか?「歴史は繰り返す」とは言うけど、また新作が何年も制作されなくなり、その反動でまた今度は、トルネードマンとかのマスターベーション楽曲が、ニコニコ動画等で「歪んだ人気」を博すようになるのだろうか?「ロックマン2」が登場してからもう22年と3ヶ月経つけど、カプコン及びファンの根本的な問題は、教条主義に固執し、真に名作なのは過去になりつつある本家シリーズの「歴史」から学んでいないのではないかという事なのです。それをしないで見かけ上は御大層にやれリメイクだ、やれ新作だと作っても全く意味はない。梯子をかけないで屋根に登るようなものです。
今回の開発中止は確かに残念ではあっただろうけど、いつまでも「ロックマン2」という過去の栄光に固執ぐらいなら、もうロックマンを完全引退させた方が何倍も良いです。
残念ながら現在は病気療養中らしいけど、ワイリー役、青野武氏はハマリ役だった。「ロックマンロックマン」でロックマン役を担当された小林由美子氏も、大いに感情移入させられる好演技を披露された。彼ら声優陣の演技ももっと見たいとも思っていたけど、まあしょうがないでしょう。ロールヒロイン化が確立した「ロックマン8」以降、現在まで続く迷走を見ると、所詮この「本家」シリーズはFC・GB時代までが身の丈にあった賞味期限だった。既にロックマンの役割は終わっていたのかもしれません。
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