« 「スーパーストリートファイターⅣAE」もいよいよ稼動したが・・・・・・ | トップページ | 「味いちもんめ」ドラマ版12年ぶりに復活 »

2010/12/20

ベラルーシ大統領選挙-近隣諸国の支配より自国独裁者の統治の方がマシなのか?

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101220-OYT1T00512.htm

ベラルーシの大統領選、現職4選確定

【ミンスク=貞広貴志】19日に行われた旧ソ連ベラルーシの大統領選は、中央選挙管理委員会が20日未明に発表した集計(開票率100%)で、現職のルカシェンコ大統領(56)が79・7%の票を獲得、野党9候補を大差で下し、1回目の投票で当選を決めた。

任期は5年で、1994年の就任以来、4期連続となる。

 野党陣営は、「期日前投票などで不正があった」と主張し、19日夜、首都ミンスク中心部で大統領退陣とやり直し選挙を要求する抗議デモを行った。参加者は約1万人に上り、その一部が政府庁舎に入ろうとしたところで、警官隊が強制排除した。

 野党候補の一人である詩人ウラジミル・ニャクリャエフ氏(66)が顔を殴られてけがをするなど、数十人の負傷者を出した。デモ隊は同日深夜には完全に排除され、多数の逮捕者が出た模様だ。反対集会が流血の事態となったことで、欧米諸国などが批判を強める可能性が大きい。

(2010年12月20日12時07分  読売新聞)
ベラルーシでは2004年に大統領の3選禁止が憲法から撤廃されたらしいですが、日本にとってもまさに疫病神だった李承晩や、軍事独裁政権の反省からか再選禁止となった韓国とは対照的ですね。
そうした自分が長く権力を握り続けることができるルールに変えて臨んだ選挙で、ルカシェンコは4選されたらしいけど、一方で不正の他に対立候補者の多くが拘束される等何やらきな臭い。
しかし、対外的にはそうしたルカシェンコの独裁を度々批判する欧米とも、ロシアともギクシャクしているけど、内政的には、この「ルカシェンコ時代」こそが、今までのこの国の歴史の中では最も平穏な時代ではないのだろうか?
かってのボロック公国・トゥーロフ公国が順調に発展していたと思いきや、モンゴルの支配を受けて、その後はリトアニア、ポーランドで、特にポーランド・リトアニア共和国時代はポーランド化が進められた。ポーランドが一旦消滅した後はロシア帝国の領土化となり、ある程度の自治は許されたらしいけど、ナポレオン戦争のとばっちりを受け、11月蜂起の失敗でさらに抑圧的な支配を受けるようになった。
第一次世界大戦でも戦場になって、ロシア革命で、かのブレストでドイツと休戦(実質的には敗北)になったかと思えば、ポーランド・ソビエト戦争で国土が二分された。やっと戦争が終わってソ連の構成国になったかと思えば、ヨシフ・スターリンの恐怖政治が待っていた。独ソ戦争でもまたまた戦場となり、ドイツの支配下におかれた。戦後の国際連合ではウクライナ共々ソ連とは別枠で加盟し、悪く言えば内政的には停滞していたブレジネフ時代でやっと落ち着いたと思えば、チェルノブイリ原発事故による国土の汚染、そしてソ連崩壊による混乱・・・・・・・・
ルカシェンコは確かに欧米諸国の価値観から見れば「ヨーロッパ最後の独裁者」かもしれず、問題言動も少なくは無いけど、彼が登場したからこそ、そのソ連崩壊後の混乱を乗り切って、国民生活が向上してきた事もまた確かでしょう。実際一人当たり国民所得も旧ソ連諸国の中では高い方で、ロシア財政危機世界金融危機でもロシアほどの打撃は受けず、今年の経済成長率は7%程度らしい。
ルカシェンコはまた、実はベラルーシ人ではなく、ウクライナ人らしいけど、3選禁止撤廃だって一応合法である上で行われた。不正が無かったとしても、4選されたのではないかという想像は難く無いというか、結果的には双方とも微妙な関係になってしまっているけど、ルカシェンコがロシア・欧米いずれか一方に肩入れしないで状況に応じてノラリクラリし、ロシアとの連合国家については併合するといわんばかりのプーチンの態度に反発したり等の外交手腕等をを見ても、まさに彼は悲惨な歴史を経験してきたベラルーシ国民が望んだ指導者であると改めて思いますね。強権的ではあっても、モンゴル・リトアニア・ポーランド・帝政ロシア・ドイツ、そしてソ連等近隣諸国に支配されるよりはずっとマシという感覚なのでしょう。
ロシアも2012年にプーチンが再び大統領に就任して、2024年まで務めるのではないかといわれ、プーチン王朝の様相を呈していますが、このベラルーシも、彼は特に末っ子のニコライを可愛がっているようですが、いずれは北朝鮮やシリアみたいに息子達のいずれかが大統領になる日も来るのでしょうかね。彼らに父ほどの政治的能力が発揮できるかは未知数だけど・・・・・・・・

|

« 「スーパーストリートファイターⅣAE」もいよいよ稼動したが・・・・・・ | トップページ | 「味いちもんめ」ドラマ版12年ぶりに復活 »

歴史」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1159637/38152082

この記事へのトラックバック一覧です: ベラルーシ大統領選挙-近隣諸国の支配より自国独裁者の統治の方がマシなのか?:

« 「スーパーストリートファイターⅣAE」もいよいよ稼動したが・・・・・・ | トップページ | 「味いちもんめ」ドラマ版12年ぶりに復活 »