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2010/12/14

駄作化長寿アニメのはしりとなってしまった「キテレツ大百科」

日曜夕方に明日からの仕事の事等を思い出し、精神的にも肉体的にも憂鬱になるのをサザエさん症候群というらしいですが、かっては日曜夜はフジテレビでアニメが夜6時から8時まで4本放送されていました。その内夜7時から7時30分までに放送されていた作品の一つにキテレツ大百科がありました。

元々は単発スペシャルとして放送されたこのアニメ、好評だった事と、当時くしくも藤子不二雄コンビの他にも、漫画の神様・手塚治虫赤塚不二夫等のトキワ荘の面々やのらくろの田川水泡水木しげる等の作品が再ブームで相次いでアニメ化されていった事もあって、昭和63年から本格的に放送が開始されたのです。

何気にメイン声優の交代も見られ、コロ助・ブタゴリラ・ミヨちゃん等が該当しましたが、結論から言えば、彼らの内ブタゴリラを、特に後半以降優遇するようになってからこのアニメ版は駄目になっていきました。

彼はトラブルの元を作るのび太的役割も担っていましたが、例えば1994年4月に放送された30年後の同窓会の話。トンガリが所有していたゲームのシュミレーションでは、キテレツは小学校卒業30年後、発明等の事業に失敗し、コロ助共々貧乏暮らしに甘んじ、同窓会にも出れない有様でした。対するブタゴリラはスーパーを何店舗も持つ立派な実業家なり、ミヨちゃんと結婚する等かなり羽振りがよくなっていた。コロ助はこれを面白く思わず、ミヨちゃんと共に航時機で実際30年後の世界に行こうとします。ところが、実は未来の世界に行くことは出来ず、実際ついたのは第二次世界大戦末期の東京。なにやら見覚えのある、空襲から身を護るための防空壕に潜んでいた家族と出会う事となりましたが、実は彼ら一家はブタゴリラの母方の祖母と伯父達だったのです。(この時点で母はまだ生まれていなかった。)もうキテレツの未来云々とは全く関係ない話になってしまった。(苦笑)

他にも、お手伝いさんの話では、当初トンガリ家で働くはずだった、プロレスラー風のお手伝いさんがいつの間にブタゴリラ実家の八百屋で手伝いながら、ブタゴリラの家庭教師を務める事となったけど、これもいかんせんご都合主義的でした。このお手伝いさん、実は教師の卵で来年春から本格的に教職につく事となっていましたが、あまり他人の言う事を聞かない性格の持ち主で好印象は正直無かったです。

要するに必要以上にブタゴリラ及びその一家を優遇するあざとさには、今から見ればウンザリさせられたのだけど、放送終了延期騒動もこうした迷走に拍車をかけてしまいました。本当は1994年春に放送終了する筈だったのが、後番組を事前に決めていなかった失策の為に、2年強もダラダラと引き延ばすことになってしまったのです。(急遽決定したこち亀も、原作同様寿司屋一家の登場後は駄作化していった。)

そして現在は日曜フジテレビのアニメは、6時枠と6時半枠のみとなってしまい、友蔵が残念ながら声優交代(島田敏はハッキリ言って合ってない。声が若い)となってしまったちびまる子ちゃんと、見ていて毒にもクスリにもならないサザエさん(原作もそんなゲラゲラ笑えるほどではないけど)以外にも、ドラえもん・クレヨンしんちゃん・ポケットモンスター・忍たま乱太郎・おじゃる丸ETC・・・・・・・と長寿アニメ花真っ盛りな感がありますが、残念ながら多くは見ていてやはり面白くない。魅力が無い。

特にちびまる子ちゃんとさざえさんは、もうドラゴンボール改・ワンピース(日曜7時半から放送されていた事もあったが。今の展開も少なくとも空島編とかよりは面白いし)と丸ごと放送時間帯を交換した方がいっそ良いとも個人的に思いますが、駄作化傾向にあります。

キテレツ大百科は、元々原作が数巻しかなかったのが、優秀なアニメスタッフにより、ドラえもんとの差別化もしっかりできた、子供向けの名作に仕上がった・・・・・・というのは錯覚で実はこうした駄作化長寿アニメのはしりとなってしまったと言えます。そしてそれは、トキワ荘メンバーへの過大評価の産物だったのですが、直後に藤子F不二雄氏が亡くなられたのも奇妙な運命を感じるのです。もっとも、ドラえもんの方は声優を一新してまでまだ放送は続いていますが・・・・・・・・・

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