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2010/11/09

将軍様三男、ついに序列でもナンバー2となる!!

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-18065220101109

[ソウル 8日 ロイター] 韓国メディアは8日、北朝鮮の軍ナンバー2である趙明禄国防委員会第1副委員長(労働党政治局常務委員、次帥)が6日に死亡したのを受けて葬儀委員会が設置され、金正日総書記の後継者である金正恩氏が同委員会名簿で2番目に名を連ねたと報じた。

 正恩氏が金総書記に続き名簿で第2位に入ったことは、同氏が事実上のナンバー2に昇格したことを示すものと報じられている。

 正恩氏は9月に開かれた労働党代表者会で、党中央軍事委員会副委員長に就任。党内序列では6位となっていた。

今まで党内序列2位は確か、「政治的ナンバー2」で、主席制度廃止後の形式的国家元首である、金永南最高人民会議常任委員会委員長(所謂国会議長の事)だったと思いますが、ついに彼の序列をも抜きましたか。

この三男、確かに風貌は祖父の金日成(日本敗戦でソ連から帰国した際はまだ痩せていたが、北朝鮮の最高指導者になった頃に撮った、夫人とまだ7歳だった将軍様との写真も残っているが、既に肥満していた。)に似ていて、実際身長175センチも、北朝鮮男性の平均身長より10センチ近くも高いけど、体重も90キロ。この金一家って太りやすい体質なのだろうか?将軍様も激やせしたかと思えば、また太りだしてきたし。

しかし、思えば、金日成も元は5つもあった派閥の内の、満州派の親分に過ぎなかった。

後ろ盾であったヨシフ・スターリンが、一時的にレフ・カーメノフやグリゴリー・ジノヴィエフと組んで最大のライバルだったトロツキーを追い落とし、利用価値が無くなったら大粛清でやはり別に一時的に仲良くなっていたニコライ・ブハーリン等共々一気に大粛清で抹殺した。金日成も、ソ連派と延安派を、甲山派と組んで粛清したら、今度はソ連のコスイギン改革を取りいれようとしたその甲山派を粛清した。(南労働党派はそれ以前の初期に粛清される。)敵の派閥がいなくなったら(実際にはソ連派残党の南日等生き残ったのもいた。もっとも、彼の最期も、「金正日の正体」でも描かれていたけど、かなりきな臭い。)、今度は満州派内部の対立が起こったけど、これもパルチザン闘争時代からの子分、呉振宇率いる穏健派を支持して、崔光を中心とした強硬派は失脚した。(ただし、いずれも金日成の指導性は尊重していたためか、復帰した面々も少なくなかった。)

元々書記長は党の実務部門の総トップであり、国家元首ではなかったけど、スターリンは大粛清で自分以外の、ソ連成立当初からの高級幹部がミハイル・カリーニンぐらいとなったのを見て、同じく粛清されたアレクセイ・ルイコフの後任に、腹心のヴァチェスラフ・モロトフを外務人民委員と兼任させていたのが、自らが首相となった。スターリン憲法も制定し、大恐慌に苦しんでいた欧米諸国へのアピールにも成功した。金日成も、他派閥をほぼ根絶やしにした後、1972年に憲法を制定し、より強力な権限を得るための国家主席制度を作り、それまで就いていた内閣首相の後任には第一副首相で、やはり「北朝鮮のモロトフ」とも言えた金一を据えた。(ただ、モロトフが第二次世界大戦後猜疑心が増したスターリンに冷遇されるようになったのに対し、金一は将軍様を後継者に推した事もあって、正式名称が政務院総理と変わった首相退任後も、死去まで国家副主席を務めた。)

この2人が違う大きな点は、フルシチョフからスタンドプレーとしてのスターリン批判を受けたスターリンとは違って金日成は現在でも北朝鮮では神様のようであり、前置きが長くなったけど、彼の政治的な誤算の一つは後継者という安心と引き換えに、晩年半ば実権をその将軍様に奪われてしまった事だったでしょう。

朝鮮人民軍最高司令官を譲ったのみならず、都合の良い憲法改正で国防委員会委員長もやはり将軍様に譲る事となった。人民服姿(特に1960~80年代前半)が多かった筈が、晩年はスーツ姿がほぼ専らになったのも、そうした現象の表れと言えるのではとも思いますが、後継者が決まったら、出世欲のある人間は誰も彼もがその後継者に靡き、その恩恵を受けようとするのは自然な事でしょう。実際、前述の「金正日の正体」でも、1985年の事ですが、他部署の某男に横柄な態度を見せていた金日成の側近が、背後に将軍様がいたのを知るや、蛇に睨まれたカエルのように低姿勢で平謝りしたというエピソードが載っていたけど、首領様の側近が増長した将軍様の側近のいじめを受けたのは珍しくなかったようです。

かくして「金王朝2代目皇帝」となった将軍様は、確かに外交ではある種の天才的閃きを見せているとは言えるのかも知れませんが、内政面では失格。特に経済の無知は甚だしく、一時好転していた北朝鮮経済も、デノミネーションの失敗等で依然韓国との経済格差は埋まりません。それでいて、金英逸に責任を押しつけて、更迭させてしまった。いや、彼は降格人事ながらも、某市港湾長に就けたのだからまだ良かった。朴南基にいたっては処刑されてしまった。

そんな北朝鮮ですが、将軍様の健康も相変わらず思わしくはないようで、まさに「歴史は繰り返す」というか、スターリン譲りの用心深さ故だった落とし穴に、将軍様もはまる可能性は十分あります。しかし、この「金王朝」も果たしていつまで続くやら・・・・・・・・・親分の中国も、内政では経済発展、外政では尖閣諸島問題等での対日強硬等威勢が良いように見えて、結構ボロボロな点も多いようだけど・・・・・・

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