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2010/10/10

「スーパーストリートファイターⅣ」はカプコン対戦格闘の迷走歯止めには成り得なかった

スーパーストリートファイターⅣ、家庭用が発売されてからもう半年がたとうとしていますが、12月にはとうとうアーケード版が逆輸入されるらしいです。しかし・・・・・・・

私は家庭用はXBOX版を購入して、真・剛拳と真・豪鬼(後者の方が強かったが)どちらとも会いましたが、まず良かった点について。キャラクターごとにアニメーションが挿入されてましたが、作り手の、キャラクターに対する愛情とかよく伝わりました。あの「Ⅱ」の車破壊とタル破壊のボーナスステージが復活したのも、古くからのファンには思わずニヤリとさせられた事だったでしょう。

既存キャラも、当然かってのⅡダッシュ等のように調整が施されました。ダイヤグラム上ではなんとE・本田が1位!!彼と春麗、「ヘタリアのドイツ」ガイル、「強力若本」(笑)ベガ、バイソンが五強で、まことがあのダンよりも下な最下位となってしまいましたが、Sランク相当のキャラはおらず、サガット・リュウも弱体化したとはいえ、まだまだ強い。対戦バランスは無印と比べるどころか、数多いシリーズの中でも優良な方だったと思います。ウルトラコンボを二者択一制にしたのも、戦略の幅が広がったといえましたね。

声優陣も、ドラゴンボール改でも「グッドタイミング!!」等受け狙いな(笑)演技が記憶に新しい若本規夫氏には相変わらず、「俺たちが出来ない事を全く平然とやってのけるっ!!そこにしびれるっ!!あこがれるっ!!」だったし、新キャラ・ジュリ役(いずれは同胞のキム・カッファンとの対決も実現するか?)の喜多村英梨氏も、そのいかれっぷりとか清清しかったというか、彼女の演技があったからこそ大いにそのキャラクターが活かされていたと言えた。タツカプでも、ガンちゃん役の好演(「ヤッターマン」リメイク版も、彼女の方が適役だったと思う。)が光りましたが、その演技力の高さは出色のものである事を改めて認識させられました。

しかし、「何だお前また文句垂れるのかよ。」と思われるかもしれないけど、褒められるのはここまでですな。

ジュリや、正史ではやはり初の中東出身(そう言えば、某3D格闘ゲームでも、同郷のヒロインがいたが、対決の可能性はキムVsジュリ以上に低そう)なハカンの他にも、「ZERO」シリーズからはアドン・ガイ・コーディー、「Ⅲ」シリーズからはダッドリー・いぶき・まことが参戦したけど、そもそも無印では、Ⅱの翌年らしいから、ソ連崩壊直後の1992年の出来事の筈が、さくらが女子高生として復活したその時点でおかしい。ZEROシリーズは1987年に登場した初代のちょっと後の出来事だから、彼女は芸能人で言えば、藤原紀香氏や、喜多嶋舞氏等と同世代。もう大学生か社会人になっている筈だけど、いぶきやまことのストーリーでは、Ⅲ3rdの3年前の出来事だという。すると、同作が登場したのは1999年の5月だから、実はⅣシリーズって、1996年の出来事?どっちなんですかですね。

仮に後者を取るとしても、いぶきはEDでは大学に入学した事が描かれているから、中学三年生ぐらいで、1981か1982年生まれの、池脇千鶴氏等と同世代。まことは年齢ははっきりわからないですが、まあいぶきと同世代でしょう。一回り歳が離れているはずの彼女らが、同じ女子校生として一堂に会するのは、おかしい。小学生でもすぐ気づく矛盾です。

「KOF」シリーズでも、やはり前述の藤原氏や、喜多嶋氏と同世代なボガード兄弟と、東国原知事や、巨人の原監督等と同世代な筈のリョウ・ロバート(「龍虎」の時代はソ連のアフガン侵攻や、イラン革命に直面したカーター政権下の1979年頃。タクマは昭和一桁生まれで、石原東京都知事等と同世代)が若者同士で戦っているけど、アレはあくまでパラレルワールドだからおかしいと思う人はいません。しかし、この「ストリートファイターⅣ」シリーズはれっきとした正史なんでしょ?

「Ⅲ」シリーズは開発時間とコストの割りに、思うようにヒットせず、結局春麗=主人公格という超優遇措置を取っても、成功には至らなかった。末期症状を呈していたSNKとのVSシリーズも、カオスでミソをつけてしまう等行き詰っていた。ファイティングジャムも盛り上がらずにいつしかカプコン対戦格闘ゲーム自体が制作されなくなってしまっていた。「Ⅳ」シリーズは、そうした行き詰まりを打破するために、「Ⅱ」の3D風リメイク版という事で、古くからのファンを呼び戻そうとして制作したのではないですか?

サガットが「Ⅰ」から「Ⅱ」で身長が9センチも低下したり、当初彼が殺したはず(後に豪鬼に変更)の剛拳が、SNKのギース・ナコルル宜しく「死んだ事=無かった事」だったりした事等はまだ大目に見れ、深入りしてしまったけど、どうもこうした「時系列の矛盾」からも、カプコンの「対戦格闘ゲーム制作における一貫性の無さ」が露呈されてしまっているといえます。

彼女ら他シリーズキャラを不自然な形で復活させるぐらいなら、ジュリやハカン(彼も何故か関西弁喋りだったけど、嫌いなタイプではない)のような純オリジナルキャラをもっと登場させるべきだったと思うけど、まあアーケード版では、今度はユン・ヤン(ヤンの元ネタと思われる、ガンダムWのトロワは15,6歳ぐらいだから、彼らもそれぐらいの歳で水嶋ヒロ氏等と同世代か?)が登場するみたいだし、「馬の耳に念仏」というものなのでしょう。

残念ながら、私にとっての、「スーパーストリートファイターⅣ」は、「カプコン対戦格闘ゲームの迷走」の歯止めには成りえませんでした。今後も「ストリートファイター×鉄拳」、「マーヴルVSカプコン3」の登場が予定されているようですが、そうした「迷走」は今後も続くでしょうね。ゲームバランスの向上等無視できない点も確かにありますが、私の評価は近年の作品同様低いです。それはアーケード版も変わりないでしょう。

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