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2010/06/19

中平正彦「さくらがんばる!」と所謂「ズレ」に対する違和感

今年4月下旬に発売された「スーパーストリートファイターⅣ」、私はX-BOXは持ってない為まだプレイはしていませんが、良くも悪くも2010年ゲームの注目作である事は間違いないと思います。この「ストリートファイター」シリーズですが、かって春日野さくらを主人公とした漫画が今は亡き「ゲーメスト」で連載されていました。

その名は「さくらがんばる!」で、他にも「RYUFINAL」等いくつかのストリートファイターシリーズコミカライズを手がけた中平正彦氏が著者でしたが、確かにリュウの追っかけ、いや純粋な格闘バカ、春日野さくらの成長はよく掘り下げられていたと思います。

リュウを追う内に様々な格闘家達と出会っていきましたが、弱いなりに正々堂々とある格闘家との再戦に臨んだダンは副主人公格としてそれなりにいい味見せていた。ファイナルファイトシリーズ出身のマキも勝ちをさくらに譲り、アドバイスをした所は粋がありました。ケンもさくらを前に挌闘家としての存在感を見せ付けたし、春麗も香港でダンとも知り合いだった某組織構成員の逮捕に貢献した。は春麗親子との関係がゲーム本編よりも掘り下げられていたし、キャミィもさくらとの友情がやはり掘り下げられていました。ザンギエフは、他メディアでは全体的に扱いは良くないですが、彼もさくら・キャミィ相手に戦い、超大国ソ連邦の誇りから決して地に足をつけなかった最後は普通にカッコよかった。サガットも「RYUFINAL」でも登場したけど、まさに誇り高き求道者と概ね活き活きと描かれていました。しかし・・・・・・・・・・

バイソンやブランカ(後者の方は、ダンと友人であった設定となっていたが)が噛ませ犬にされたのはまだ全然大目に見れるのですが、さくらのライバルとして登場した神月かりんは、自意識過剰・設定先行なお嬢様でそんな嫌悪感を煽られるほどでもなかったけど、良い印象は正直なかったですね。いや、彼女がこの漫画だけに登場するのならまだ全然良かったのです。

問題は何故かカプコンが、こうした一連の中平漫画の設定を見境もなく逆輸入したことで、マキの登場や、ダン・ブランカ、元・春麗親子の関係程度ならまだ良いとして、カリンも登場して体育会系の嫌な面を体現したレインボーミカ共々浮いた存在になってしまったし、時代的にはとっくに大学生か社会人になっているであろうさくらその人がⅣシリーズで不自然な復活を果たしたのもこの漫画と無関係である事はありえません。

他にも、この漫画とは直接関係ないけど、アレックスが結局主人公として大成できなかったり、Ⅳ豪鬼のウルトラコンボ演出があざとかったり、アドンがZERO3以降チンピラ化したりしたのも中平作品の悪影響であり、そうした影響を受けてからストリートファイターシリーズはおかしくなってきている。それは2010年現在も変わりません。

要するにトランスフォーマーの津島直人氏にもいえる事ですが、「原作への愛情は理解はできるが、その方向性のズレに非常に違和感がある」のです。カプコンにも勿論責任はありますが、ストリートファイターシリーズの方向性を狂わせたそうした責任は中平氏にもあります。決してレベルの低いコミカライズシリーズではないとは思うけど、そうした悪影響を考えると、残念ながら良い評価はちょっと出来ません。

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