「ゴッドサイダー」もまた黄金期WJにおいて輝いた快作
1980年代~90年代前半はWJ(週刊少年ジャンプ)の黄金期で、数多くの名作をこの世に産み出す等一種の社会現象となったけど、その中に巻来功士氏の代表作である「ゴッドサイダー」があります。
後に続編(厳密にはパラレルワールド)がコミックバンチでも連載されていたけど、作者が原哲夫氏の弟子だっただけあって、過激なグロ描写とか良い意味でその影響を受けていた側面もあった作風でした。
連載期間がそれほど長くなかった事もあってか?、テンポは良かったし、ゴッドサイダー・デビルサイダー・パズスの構図も分かり易かった。その中でもゴッドサイダー側だった主人公の霊気は、ケンシロウや承太郎先輩等他の黄金期WJ主人公にも通じるものがある、「シンプルな熱さ」を持っていた、感情移入が容易な主人公だったし、敵キャラ連中も、特にパズスはジョジョ1部のディオにキャラが似ていたと思うけど、ベルゼバブ等共々良い意味でトチ狂っていたのが非常にすがすがしかったというか、主人公一行に負けず劣らずキャラが立っていたと思います。そこにしびれるっ!!あこがれるぅ!!
そして、何といっても度肝を抜かれたのはラストの展開ですね。もう絶体絶命と思いきや、天使長ルシファーとして復活した霊気は仲間達とともに・・・・・・・・・・ジョジョ6部の荒木飛呂彦氏(正直もう終盤な7部より露伴先生主人公のスピンオフシリーズの方が面白いが)もそうだけど、あのようなラストを描ける作者はやはり非凡な鬼才作家である事をまざまざと認識させられたと言えました。
これほどの作品でも、黄金期当時のWJでは中堅レベルだったというから、いかに当時のWJが凄かったかが伺えるというものだけど、そんなWJで異彩を放った快作と言えるでしょうね。このゴッドサイダーは。つい最近もメタルKの続編が連載されたらしいが・・・・・・・・
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