島袋光年「トリコ」もWJ黄金期なら・・・・・・・
かっての週刊少年ジャンプは、1980年代から、ドラゴンボール・スラムダンク・幽遊白書が連載していた頃まで黄金期でした。(スラムダンクはゴリ等体育会系の嫌な面を体現したキャラも見られた事もあってあまり好きではないが)しかし、現在は凋落著しい。私自身ももう2年以上ジャンプ(以下WJ)は買っていません。しかし、気になる作品が全くないわけでもない。「世紀末リーダー伝たけし」を連載するも法に触れ、逮捕されてしまった島袋光年という作家がいますが、一昨年6年ぶりにWJに復帰して、「トリコ」という作品を連載しているようです。先日県内の某古本屋で6巻まで立ち読みしてみたのだが・・・・・・・・・・
まあ、主人公の「キャラクター」は悪くはない。長身かつ豪放な人物として描かれていて、そんな凄い感情移入できるというほどでもないけど、話の展開共々分かりやすく描かれているのはそれなりには評価は出来ます。
しかし、それ以上に悪い点が目立ちます。まず「上っ面でワンパターンなインパクトづけ」が挙げられます。wikiでの記述を見て「ああやっぱり」と思った(苦笑)けど、板垣恵介氏の悪い影響を受けているといえますね。つまり、グロイ姿をした怪物達が次々と主人公達に襲い掛かってくるも、超人な主人公が彼らを倒していくパターンなのだけど、普通に底が浅くて、何度も何度も見せられていくうちに「もういいよ。」と突っ込まずにはいられなくなってくる(苦笑)というか。(苦笑)
バトルとしても、そんな目から鱗が出るというわけではなく、ただでさえ、そういうジャンルが得意な(苦笑)ジャンプ系の中ではやはり凡庸に映ってしまう(苦笑)のだけど、料理としてみても、トリコが食するシーンとか過剰でこの作品の料理を食べてみたいとは正直思えない。
小松とヒロインもハッキリ言って好きではないですね。特に前者は寧ろ「嫌い」ですが、精神的な成長が描かれているのは分かるのだけど、GTロボ(だったっけか?)に涙流しながら「死ぬのは怖くない」とか叫ぶのは湿度150%だった(苦笑)というか、
凄いうざったかった。まあ某海賊漫画でもよく見られるシーンだけど、何か食している時に見るのは自殺行為以外の何物でもないですね。(苦笑)正直特に彼に対する印象はかなり悪い。
まあ話等を盛り上げようとする意気込みも伝わりはするのだけど、ハッキリ言って普通に底が浅いというか、つまらない。黒猫のトレインが主人公として、アニメツアーでアニメ化されたようで、小松の中の人は今度の「スーパーストリートファイターⅣ」でもコーディーを演じられ、他にも「ジャングルはハレのちグゥ」のワジや、「ロザリオとバンパイア」のつくね等好きな声優さんの一人だけど、小松には勿体無い演技巧者である。
「肥大宣伝型」作品。過去ログの「屍鬼に対する疑問とジャンプスクエア各掲載作品の採点」で言及した、「ある人」も、私がよく使うこの表現を拝借されたようだけど、そういう類の作品が特に多いジャンプ系の事、これもその内TVアニメ化されるのであろう。しかし、とんでもないと言うか、勿論これに限った事では全然ないけど、黄金期のWJならば、「たけし」共々単行本3,4巻出せればかなり良い方なレベルの作品に過ぎない。そうでなければ個人的に作品も著者も嫌いではないけど、「ハンターXハンター」及びいつまでも休載病が直らない冨樫義博氏だってとっくの昔にWJから追放されているのだろうし。現在のWJに魅力を感じる要素はハッキリ言って皆無であるとしか言いようがない。
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