あの「スターリンの兄」も出演していた「陸軍中野学校」
無料で様々なジャンルの作品が見れる、パソコンテレビgyao、私はある有名人のペンネームが由来な別HNで平成18年4月に登録しました。現在は見る頻度は少なくはなっていますが、全く無くなっているというわけでもなく、最近は昭和41年公開「陸軍中野学校」という作品を見る機会がありました。
題材は、実際存在していた大日本帝国陸軍のスパイ養成学校でしたが、結論から言えば「良作」と評価するに値するものだったと思います。
まず興味深かったのはスパイ教育の様子で、不快感を感じる異音に慣れるための訓練だけでなく、柔道などのスポーツ、政治学学習、はては遊郭での実習もありとなかなか密度の濃い内容でした。
途中自殺者が出ながらも、1年間の訓練はあっという間に過ぎていきましたが、イギリスの外交電信暗号入手の際、主人公と、他のスパイ養成者共々変名した故に行方不明となっていた彼を追いイギリス諜報機関の構成員となっていた恋人との葛藤と悲劇は、やはりこの作品のメインディッシュと言え、非核三原則を無視した密約があったないで騒いでいる、平和ボケした現代に生きる自分には完全に理解できないのかもしれないけど、「戦争の悲劇」とか良く掘り下げていたと思います。
俳優陣も、「スターリン(の影武者)の兄」な、故E・H・エリック氏も出演されていましたが、ミスキャストは特にいませんでした。主演の故市川雷蔵氏は、精悍味あふれる演技が秀逸で、ナレーションも良い意味で物語の緊迫感をかき立てていたし、心は青年のままだったと言うか、理想に燃える「良き上司」役であった故加東大介氏の熱演も光りました。
陸軍中野学校は第二次世界大戦敗戦後も、インドネシア独立戦争等東南アジアの独立に力を貢献した卒業生も実際いたらしいですが、シリーズ化されたこの「陸軍中野学校」、この1作目は盛り上げるべき所はしっかり盛り上げていたし、機会があったらまた見てみたいものですね。
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