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2010/03/11

「9」とは違った性質での「失敗作」であった「ロックマン10」となお深刻なシリーズの「問題点」

今週9日にwiiとPS3でダウンロード配信開始された「ロックマン」本家シリーズ11作目の「ロックマン10」、私は前作の「9」同様wiiウェアからダウンロードしましたが、プレイ時間123分42秒(2日間)、キャラはロックマンで全ステージクリアしました。前ログで述べた「平成22年3月14日」というクリア期限を守る事が出来たという事ですが、ここで各ポイント毎に本作について述べてみたいと思います。

①グラフィック・BGM

グラフィックの方は前作「9」に引き続き、FC風でしたが、ストーリーデモ内のドット絵が粗かったように思えます。まあ、それはまだ許容範囲ではあるのだが・・・・・・・

BGMは、激しいメロディのソーラーマン、クールなニトロマン、静かなるシープマン・ポンプマン、野球を意識したストライクマンワイリーステージ1~3あたりが秀逸だったと思います。特にワイリーステージ2は、前作の同1にも言えるけど、1ステージ限りなのが惜しいぐらいでした。ボス決定時の、おなじみのジングルも某巨大掲示板では不満を述べた旨の書き込みも見られましたが、まあ無難な料理であったでしょう。ただステージセレクト・ボス戦(8ボス・ワイリーボス)等は今一つで、全体的には「9」にはやや劣るクオリティでした。

②ストーリー・演出

ロボットインフルエンザとやけに時事的な題材でしたが、ヤッパ予想通りワイリーの自演自作でしたね。それが明らかになり、ロックマン自身もインフルエンザに倒れた中間デモのシーン、ロールが兄の為にワクチンを渡していたけど、相変わらずというか(苦笑)、またまたロールファン萌えでしたね。(苦笑)まあ、「ロックマンロックマン」でのダウンロードコスチューム(&声優の棒読み)や、「9」でのあのロックマンの命よりも大事だと言いたげな、「8」衣装お披露目(苦笑)よりは全然マシだけど、彼女がしゃしゃり出てからこのシリーズはおかしくなっているだけに、「純粋な兄妹愛」とは受け取れないですな。「ロールヒロイン化」というよりももはや「ロールアイドル化」ですから。(苦笑)

※(以下ネタバレ注意!!)

EDでは、ロボット達に風邪を引かせていたワイリー自身が風邪をひいてしまう皮肉な有様でした。ロックマンはまさに「黄金の精神の持ち主」と言うべきか、前作でもあのような仕打ちを受けながらもちゃんと病院に連れて行ってあげて、最後は逃げられてしまったけど、ベッドに残ったワクチンは、彼なりの感謝のつもりだったのでしょうかね?後の「X」シリーズでのX等への恨み様とはつながらないけど、まあそれはいい。スタッフロール共々前作に比べれば地味でしたが、まあロボットインフルエンザから快復したロールちゃん(苦笑)萌え・・・・・なんて事にならなかったのは良かったと言った所ですかね。(苦笑)十中八九そうなるのではと悪い意味で予想していたから。(苦笑)

③ゲーム性

難易度は、勿論ノーマルモードでプレイしましたが、全体的には「9」に比べやや易化していたと思います。8ボスステージは、私はポンプマンからスタートしましたが、同ステージの、足が滑る液を吐いてくるメットール・トゲ地帯に運ばされてしまうバブル、ソーラーマンのベルトコンベア、チルドマンの割れる氷、ニトロマンのトラック、コマンドマンの砂風、シープマンのウザい中ボス等と嫌らしいポイントは多かったですが、数周すればある程度以上慣れてくるレベルであったのではと思います。

ワイリーステージも3面の、足場を左右に動かしながらトゲ(とメットール)をかわす地帯がありましたが、「9」の同面に比べ楽でした。それでも数回はメットールのせいで(苦笑)死にましたが。

ワイリーも、今回は「6」や「9」のような3連戦ではなく、2連戦+「真ラストステージにおける」カプセルで、強いには強かったですが、「7」や「9」程ではなかったと思います。カプセルの弱点武器はチルドスパイクでしたが、ある程度ゴリ押しが効きます。

ただ、8ボスは「9」より手ごわかったと思います。シープマンとポンプマンはバスターオンリーでもそれほど苦戦はしませんが、チルドマンは凍らされるのが嫌らしいし、ニトロマンとブレイドマンは普通に直接、弱点武器で攻撃しても大したダメージは与えられません。特にブレイドマンはソーラーマンと並ぶ「10」最強ボス候補でしょうが、動きがスラッシュマン並に速いからある当て方をするのも少々大変です。

その特殊武器ですが、前作「9」でのそれは一言でいえば所謂「過去シリーズの良い所取り」でした。はたして本当に「10」が製作されるのなら、今作ではどのような武器が登場するのかも実は注目していたのです。しかし・・・・・・・・・残念ながら全体的に決定打に欠けていた。微妙だったのです。

ソーラーブレイズは、某アーケード版でのファラオウェーブに性能が似ていて、ジョー等の盾も無効化できたのは便利で、チルドマンのみならずワイリーステージ1に出てくるワイリーアーカイブ(だったっけ?)のリングマンの弱点武器でもあったけど、攻撃までに時間がかかるから動いている敵には当てづらい。

ウォーターシールドは、ストライクマンステージの中ボス等耐久力の高い敵には有効で、燃費もバリア系にしては良いけど、その反面攻撃に触れる度に盾が無くなっていくから相打ちも多く、全幅の信頼が置けない。盾を飛ばせるメリットがあるのかどうかも正直微妙。

ホイールカッターも結局敵の近くから攻撃しないと当てづらく、前述ワイリーアーカイブのエレキマンに対してはロックバスターの方が楽に倒せるし、サンダーウールもポンプマンを倒す時ぐらいしか出番が無い。リバウンドストライカーもバウンド次第では高い威力を発揮するけど、使いこなすのが難しく、ブロックデビルの弱点武器でもあるけど、トリプルブレイドの方が楽です。発射後軌道を変えられるのが便利で壁も破壊できる(その代わり燃費は良いとはいえないが)コマンドボム、複数の敵を一度に攻撃できるトリプルブレイド、敵を凍らせられるチルドスパイクはそれなり以上には便利だけど・・・・・・・・・・

何故特殊武器について強調しているか?「ロックマン6」ではチャージショットを強くしすぎた反動が、「ロックマン8」ではラッシュを強くしすぎた反動がきて今度は特殊武器を強くしすぎた反動が出てしまった「3度目の同質的な失敗」をカプコンは犯してしまったわけだけど、そうした反動は、ますます酷くなっていた「自称」最高傑作「2」への「歪なる神聖視」、「行き過ぎた懐古主義」故にチャージショットとスライディングを、一昨年9月に12年ぶりにシリーズ新作として登場したその「ロックマン9」で廃止してしまった事と決して無関係ではなく、「厳しい減点対象」とせざるを得ないからであるからです。

えっ?ブルースモードでは、ブルースはどっちも使えるじゃんって?今作から最初から彼でもプレイ出来る様になった事等全然ポイントでも何でもないと言うか、もっと早くナンバリングシリーズでプレイヤーキャラ化していたって全然おかしくなかったですよ。それに彼は、同じカプコンのキャラでは豪鬼やスーパーⅣのジュリ並みに打たれ弱いじゃないですか。そうしたデメリットの方が大きいというか、私にとっての、「9」と今作でのブルースモードはまさにそういう「歪なる神聖視」、「行き過ぎた懐古主義」に対する「小賢しい誤魔化し」以外の何物でもない。そう言えばまたフォルテも使用できるらしいけど、当初「第3のプレイアブルキャラがいる」と宣伝しておいて結局彼ですか。(苦笑)まあ、性能的には「フォルテ」ベースらしいけど新鮮味は無いですね。

【総論-「ロックマン10」とは何だったのか?】

以上長々と述べて、今までももう反発を買うのは承知の上で色々言ってきたわけだけど、確かに某有名RPGシリーズ最新作のように「映像はやたら綺麗だが内容が無い」代物なのも困るでしょう。しかし、過去の作品、このシリーズの場合は特に「ロックマン2」を必要以上に大きく位置づけて神聖視し、FC時代のグラフィックに拘るのももはや行き過ぎ。このシリーズの場合さらに、スーパーマリオ等とは違ってそういうグラフィックでしか新作を出せないのもやはり悲劇以外の何物でもないのももう何度か言ったとおりですが。

勿論特殊武器云々を差し引いても、「何度も死んで覚えて巧くなる」という「ロックマン」シリーズならではの醍醐味を味わえなかったわけでは無い。しかし、結局この「ロックマン10」は何だったのか?「前作での、ロックマン『性能低下』に代わって特殊武器を強化したのは良いが、では次回作はどのようにこれを維持していくか等を含めた、方向性を見出していくか」?その「性能低下」は不自然でその場凌ぎ、かつ柔軟性がないだけに余計重要な課題だったのだけど、結局ほとんどクリアできなかったのだから、「9」とはまた違った性質での「失敗作」となってしまったわけです。私から見れば。

しかし、その根本に、何度も言うけど、「『自称』最高傑作『ロックマン2』への歪なる神聖視」等なおも迷走を続けている「『ロックマン』本家シリーズの根深い問題点」があるのは「ロックマン9」も、この「ロックマン10」も全く同じなのである。だから流石に「2」のオマージュが露骨でなく、またED等も変な突っ込み所とか無かった分「9」よりはマシだけど、それでも、この本作に対する評価もやはり低い。相変わらずタイアップ等でニコニコ動画に媚びているのもあいまって、どうしても厳しい見方をせざるを得ない。

稲船敬二氏とやらには、実写映画をプロデュースする暇があるのなら、これからの「方向性」とかをもう少し真面目に考えていただきたいものですが、果たして「11」は登場するのでしょうかね?海外のファンでは「10」同様勝手に製作された方もいるとは過去ログでも紹介・批判したとおりですが、今のままでは、新ラスボスがシリーズ初期のシグマの足元にも全然及ばないつまらない敵キャラだった「X」シリーズにも言えますが、いずれまたFC時代末期以降~「9」登場前のように行き詰まるのは必至です。軽く断定しますが、そうならない為にもこのシリーズは製作陣からファンまで一人一人変わるしかないのです。オバマ大統領じゃありませんが、真の「CHANGE!!」が必要な時なのだと思います。「思い出は億千万」や「エアーマンが倒せない」等の様な、「不真面目で、低次元で、歪んだ」リスペクトがなされるようでは全く話にならないのですから。

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