トランスフォーマーコミカライズシリーズについてその2
先日、津島直人氏著作の「変形!ヘンケイ!トランスフォーマー」について触れたばかりですが、今回は同氏の「スターゲート戦役」について。「変形」の方も評価できる点もありながら、全体的にはやや微妙だったのだけど、結論から言えばこの「スターゲート戦役」も「変形」以上に微妙な作品でした。
まず何が「?」だったのかと言うと、やはりスタースクリームの扱いでしたな。自分の亡霊にそそのかされて反乱を起こしてしまった彼だけど、他の漫画やアニメでも何度も何度も見たようなつまらない3流悪党にされてしまっていた。最後一時的に手を組んだコンボイとメガトロンにやっと倒されたと思ったら、まだ続きがあるのを匂わせるような有様だったけど、まだ引っ張るつもりだったのでしょうかね。(苦笑)アヴドゥル風に言えばまさに「これは俺様のイメージじゃなぁぁぁぁぁいいいいい!!!」でしたが。
他にも絵柄が淡白だったり、数少ない人間キャラの一人だった真も凡庸なキャラで、あまり感情移入ができなかった(スパイだった同僚のトロフはやはりロシア出身か?)りと、残念な点がいくつか見られたけど、やはり津島直人氏は悪い意味で「トランスフォーマー界の『中平正彦』」ですね。
中平氏も「ストリートファイター」シリーズ関連コミカライズシリーズで、アドンをただのつまらない悪党に貶めたり、ギルをケンの咬ませ犬にしたり、原作では登場しないサガットを「RYU FINAL」(これもストリートファイターⅢシリーズの外伝として描く意味があったのか甚だ疑問なのだけど)で登場させたり、設定先行な勘違いお嬢様かりんまで出てきたりと残念ながら、私は彼の創作姿勢には否定的(一方でバーディーを原作ゲームより良い人に描いたり、ブランカとダンの関係を描いたりとそれなりに評価すべき点も無いわけでは無いのだけど)ですが、「原作への愛情は理解は出来るが、キャラクターのオリジナリティな掘り下げ方等どこかズレている」点ではまさに津島氏と中平氏は同類項ですよ。(中平氏の方が原作ゲームへの悪影響が大きい分タチが悪いというか、「カプコンと何かコネでもあるのか?」と邪推せずにはいられないのだけど)津島氏は他にもガンダムやゴエモン等多くの他有名作品のコミカライズも手掛けられているようでこちらの方も機会あらば見てみたいとは思うけど・・・・・・・・・・・
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