« 二ノ宮知子「GREEN~農家のヨメになりたい~」も・・・・・・・ | トップページ | カルノフにはまたスポットが当てられるか? »

2010/01/02

葛城隆雄という選手

まずは新年明けましておめでとうございます。今年最初の日記は、かっての大毎オリオンズ・ミサイル打線の一翼を担った葛城隆雄元内野手・外野手について、ちょっと述べたいと思います。

彼の年度別成績を見てみると、やはりまだ22・3歳であった昭和33・34年(1958・59年)がベストシーズンであった事がわかります。33年はあの西鉄の中西太に1点差の打点王となり、彼の三冠王を阻止しましたが、この時打たれた某投手は中西に「すまん」と謝罪したとか。次の34年も、チームは勝率.633ながら、38勝4敗という驚異的な成績を残した杉浦忠等を要する南海に6ゲーム差の2位に終わりましたが、2年連続打点王のタイトルを取り、打点以外にも、安打数・本塁打・塁打・長打率・OPS等多くの部門で生涯最高の成績を残しました。しかし、それ以降は一定の成績は残しましたが、33・34年に比べると下降線を辿りました。

35年は今度は逆に南海との優勝争いを制して、初の優勝を経験しましたが、打率は6位ながら、本塁打と打点は激減しました。チーム自体も、名将・三原脩率いる大洋ホエールズとの日本シリーズでの采配をめぐって、永田雅一オーナー(個人的にこの人は好きにはなれない。パリーグへの愛情も何だか免罪符みたいにして周囲を振り回してもいたみたいで)と対立した西本幸雄監督が辞任する事になってから歯車が狂い、翌年以降7年連続Bクラスに低迷する事になるのですが、葛城自身も、打率はリーグ17位に終わったが、打点は85を稼いだ36年、逆に本塁打がまだ一桁に減少したが、自己最高の打率.333を記録した37年はまだしも、38年は打率はレギュラー定着以降では最低の.249、本塁打や打点もクリーンナップとしては物足りない数字に終わると、「世紀のトレード」と騒がれた山内一弘共々トレードの対象となり、当時の濃人渉ヘッドコーチが欲しがっていた前田益穂とのトレードで中日に移籍する事となります。中日では江藤慎一らとクリーンナップを組む事となりましたが、6年間で104本塁打、270打点はもう少し物足りない数字だった事は否めないと思います。ただ昭和43年は、チームは西沢道夫監督のキャンプ直前の辞任も影響したのか最下位に終わりましたが、打率は6年ぶりにベスト10入りを果たしています。

しかしこの時彼も32歳。今よりも選手寿命が短い時代の事、彼がフルに働けたのはこの年まででした。翌44年は、巨人・東映のセパ両リーグで日本一監督という実績は十分な水原茂を招聘しましたが、水原は江藤との確執を抱えており、翌45年シーズン途中に任意引退に追い込まれた江藤は、ノンプロ時代の恩師でこの時は大毎からロッテに球団名が変わり、ヘッドコーチから監督に昇格した濃人の救いの手により、トレードという形で移籍しましたが、江藤派であった葛城も阪神に放出されました。去年オフの城島とかもそうですが、悪く言えば、「他球団のロートル」を良く好むのも阪神の伝統と言えますね。(苦笑)葛城は守備に難があり、また四球をあまり選ばないため、生涯出塁率も.312と高いとは言い難いですが、やはりそれなり以上な打撃には大きな期待が持てたのでしょう。

ところが、球界を震撼させる事となる「黒い霧事件」、葛城もオートレース八百長事件にかかわっておりシーズン途中の5月に逮捕、3ヶ月の試合出場停止に追い込まれ、シーズン終了後追放同然で寂しく引退する事となります。その後はこどもの日少年野球教室の講師を平成11・12年に務めたそうですが、八百長にかかわっていた人間が子供達に野球を教える資格などあるのだろうか?甚だ疑問であり、やはりそうした悪い印象が残っているのかどうかは分かりませんが、まだ存命ながらも13年以降の参加はしていないようです。

正直私は彼には良い印象は無いですが、高卒で入団してレギュラーになるのも早く、守備には難があるが、若くして主要タイトルも取り、まだまだこれからの所で伸び悩んで、その後はどちらかと言えば地味な成績しか残せないまま現役生活を終えてしまったのだと思います。元ヤクルトの池山隆寛に似ていますね。もっともこれは、セリーグに移籍した事もいくらかは考慮する必要があると思いますが・・・・・・・・一方前述のトレード相手の前田は、徐々に出番は減っていきましたが、昭和45年のリーグ優勝、そして永田が経営から身を引いた後の49年日本一を経験し、引退後は複数国内球団のコーチを務め、台湾プロ野球でも監督を務めました。このあたり葛城とは対照的なのが、改めて見て興味深いものがあります。

|

« 二ノ宮知子「GREEN~農家のヨメになりたい~」も・・・・・・・ | トップページ | カルノフにはまたスポットが当てられるか? »

NPB」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1159637/32825298

この記事へのトラックバック一覧です: 葛城隆雄という選手:

« 二ノ宮知子「GREEN~農家のヨメになりたい~」も・・・・・・・ | トップページ | カルノフにはまたスポットが当てられるか? »