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2009/08/16

21世紀ロシアとその伝統的独裁の行く末

http://www.nikkei.co.jp/kaigai/eu/20090813D2M1304613.html

ロシアといえば、近年歴史教科書でもあの世界最悪の独裁者の一人、ヨシフ・スターリンの大粛清を正当化する内容に記述が変更されたというニュースも聞きましたが、近年はまた、もし現代にスターリンがいたら投票するか?との世論調査で投票すると答えた人が35%も占めたようです。逆に、ペレストロイカやグラスノスチを推し進め、冷戦の終結など世界平和などに貢献したミハイル・セルゲイヴィチ・ゴルバチョフは現在もロシアでは不人気(ソ連崩壊後の1996年大統領選挙でも出馬するも、得票率は1%にも満たなかった!!)なようですが・・・・・・・

反体制派として国外追放されたはずだったノーベル賞作家の故・ソルジェーニツィンですら、「ロシアには独裁が必要だ。しかし、それは愛があるものでなければいけない。」と言ったそうで、またソ連以前にロシアを支配していたロマノフ家の末裔による皇帝即位に、反対7%に対して、賛成35%の結果が出たようですが、こういうロシア人の感覚は私から見れば何とも理解しがたい風に思えます。

ロマノフ朝は、一般庶民になまじ知識など持たせたら自分達に都合が悪いという事で、読み書きなどの教育を熱心に行わず、おかげで帝政時のロシアの識字率は20%程度で、そうした後進性が、カール・マルクスが意図していなかった(マルクスは、イギリスやフランスのような先進工業国でこそ、共産主義革命が起こりうると考えていた。)ロシア革命の勃発の原因の一つとなったのであり、その結果生まれたソ連は、その帝政時代以上に抑圧的な国家で、それは革命の指導者・レーニンの予想以上に早い引退・死去によって、最悪の独裁者・スターリンが登場したという悪い事情も重なってより歪なるものとなってしまったのです。(トロツキーが指導者となっていても、ソ連が正常な国家たり得たかどうかは疑問ですが。)

確かに、スターリンはソ連をアメリカと並ぶ超大国としたのは事実かもしれない。就学率は著しく高くなったし、社会保障制度も整備、衛生環境等その他帝政が数百年にわたって解決できなかった課題も一定以上の進歩は見られました。

しかし、計画経済下での経済成長の実態は、強制収容所にぶち込まれた政治犯等の強制労働によるものが大きく、社会主義が正しかったからではなく、軍事工業や重工業が重視された一方、国民生活に直接関係ある軽工業は軽視されたし、大粛清では、政治家や、「赤いナポレオン」と呼ばれた、ミハイル・トゥハチェフスキー元帥等の軍人だけでなく、国の発展に尽くすべき文化人や一般人なども多数命を落としました。特に植物学者のニコライ・ヴァヴィロフは、あの馬鹿げたルイセンコ論争に巻き込まれて・・・です。

大粛清が沈静化した後の第二次世界大戦、特に独ソ戦などで、前述のトゥハチェフスキー等有能な高級軍人を粛清した為に序盤戦で大敗を重ねた一方、そうした計画経済下での工業化があったからこそドイツの侵攻を跳ね返して戦勝国となりました。しかし、その先にあったのは冷戦で、外面的には確かに社会主義陣営の名手として、今も多くのロシア人が誇りを持つべき世界を二分する超大国となりました。初の人工衛星打ち上げなども達成しました。しかし、内面的には、それ故にそうした陣営の維持などのためにより軍事や重工業などがますます重視され、国民の生活はないがしろにされました。情報処理や半導体等ハイテク技術の導入にも対応できませんでした。それらの矛盾がしだいに抑えられなくなって、あのソ連崩壊が起きたわけで、結果的にその幕引きをしてしまったゴルバチョフは前述どおり「売国奴」などロシア国内では散々な評価のようですが、彼が1985年に書記長としてソ連という壮大であった実験国家の指導者にならなくても、崩壊していたと思います。必然的だったのです。

ソ連は、要するにその成立条件からしてマルクス主義とはすでに乖離していたのだけど、農業集団化や大粛清、第二次世界大戦など多くの犠牲を払いながら超大国となっても、最終的にそれはそうした多大な犠牲に見合ったものだったとは到底いえなかった「破滅への輪舞曲」だったのであり、ロシアやウクライナなど構成していた共和国の国民にとっては真に不幸な時代であったのではなかったかと思います。にも関わらず、ロシアはプーチン政権以降再びソ連時代への回帰傾向にあります。冒頭の歴史教科書における大粛清正当化もその一つであり、確かに国力は回復し、世界同時不況下、昨年はマイナス成長となったとしてもそれはロシアだけでは決して無いし、いずれGDPも欧州最大となる時が来るでしょう。しかし、こうした「独裁者を求める」ロシア人の意識について、たまたま目にした某ブロガーも、「結局農奴制の時代からあまり変わっていないのではないか?」と指摘していた人もいて、これには私も異論はありませんが、こうした意識が変わらない限りは「真の先進国」(経済大国であることとはまた別である)にはなりえないと思います。「歴史は繰り返す。」と言うけど、まさに今までその長い歴史の中で、ロシア人が味わってきた浮き沈みをまた数十年後あたりに繰り返すと思います。そういう歴史に学んでいれば、スターリン再評価などされるはずはないからです。もう少なくとも、あのイヴァン雷帝の時代から変わっていないから、それはかなり難しいロシア人への「宿題」だと思いますが・・・・・・・

また長々と駄文を書いてきたけど、わが国の政治状況を見れば、私達日本人も、そうしたロシア人を笑える立場では決して無いかもしれません。確かに自民党は腐っている所が多く、決して積極的に指示するつもりも無いけど、その自民党から政権を奪取せんとする民主党が今度は、とっくに「過去の人」になったはずの田中眞紀子(彼女自身も世襲議員なのに!!)を仲間に引き入れてる有様なのですから・・・・・・・・ますます自民党が東国原英夫を出馬させようとした事を批判できなくなったと思うけど、まあ、「与党には厳しく、自分達には甘い」民主党らしいといえるでしょう。まさに。8月30日は日本沈没の日となるのか?それとも・・・・・・・・

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