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2009/06/10

SNKの意欲が空回りしてしまった「餓狼伝説3」

平成6年はあのKOF94(主人公3人組と舞・キムが結果的に登場したが、ビリーやビッグ・ベアも当初はキングとイギリスチームを組んで登場する構想があった。)の開発に力を入れたためか、新作登場はありませんでしたが、翌平成7年、満を辞してそれが登場しました。その名は「餓狼伝説3」。しかし・・・・・・・・

本作の目玉のゲームシステムとして、手前と奥のラインを設けたオーバースウェー、コンビネーションアーツ、潜在能力などがありましたが、オーバースウェーはボタン2つ同時押しの、分かりにくい操作感覚で、しかも対スウェー攻撃が弱かったために、格闘ゲームの醍醐味である「じゃんけんの出し合い」が不十分だった印象は否めませんでした。コンビネーションアーツはガードされるとそこでとまってしまうし、潜在能力も使用条件が厳しい上に実用性の乏しいキャラが殆どと、ただ複雑なだけになってしまったというか、失敗点が目立った印象は否めませんでした。

登場キャラクターも、「しゃがみC→クラックシュート→しゃがみC→クラックシュート→(以下ループ)」のお手軽永久コンボを持っていた主人公のテリーがゲームバランスをぶち壊しにしてしまったけど、彼ら旧キャラに混じって登場した新キャラクターも全体的に今ひとつでした。特に望月双角は不知火舞のライバルの流派という設定でしたが、掘り下げ不足で、シリーズを経る度に忘れ去られていった印象は否めません。フランコ・バッシュもやはり後のシリーズでは何故かコミカルなキャラにされてしまったけど、現役復帰後のマッチで頭でも打たれたんでしょうかね?(苦笑)良い味出していたのは祖父をギースに殺されたのみならず、父親と初恋の人を大統領狙撃事件で失ってしまった悲しいバックホーンを持つブルー・マリーと、理性と狂気が混在していたヤクザの山崎竜二だけでした。それでも、前者はKOFでは持ち上げすぎな印象も否めなかったし、後者もだんだん狂気の面だけが強調された安っぽいキャラに堕してしまったけど・・・・・・・

主人公の一角の筈だったジョー・東がその枠をはずされ、CPU戦では前半の敵にされてしまったけど、ストーリーにはキーワードであった「秦の秘伝書」等かなり力を入れていて、盛り上がりは感じたし、音楽も壮大かつ重厚なBGMが粒そろいでその点は十分合格点だったと思います。後者は特にラスボス秦兄のそれとか、所謂神曲の一つだと思いますが。

声優陣も、本職の声優が多数起用されるようになりましたが、ミスキャストはいなかったと思います。特に山崎役の石井康嗣氏と、双子の秦兄弟を巧みに演じ分けた山口勝平氏の好演が光ったと思います。舞も一度、アンディやジョー同様、アニメ版の三石琴乃氏に演じてほしいのですが、まあ、シリーズ自体がもうアレだし・・・・・・・

他にもKO時の演出等良い所も確かにあったのだけど、ライバルのカプコンがヴァンパイアハンター、ストリートファイターZERO2、X-MENVSSFと快作を次々と出したため、同時期発表された作品ではKOF95以外これも含めて芳しい評価を得られなかったネオジオは一気に差をつけられる事となってしまいました。SNKの意欲が空回りしてしまったという事なのですが、結果的に平成7年のこうした一連の行き詰まりこそ「SNK倒産の序章」となってしまったのだと思います。そして、同年中に早くも続編が製作される事となったのですが・・・・・・

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