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2009/06/11

ついに「SNKの輝き」を取り戻せなかった「リアルバウト餓狼伝説2」

かってのストⅡのような焼き直しを重ねた「リアルバウト餓狼伝説」シリーズ。平成10年4月についにその最終形態というべき「リアルバウト餓狼伝説2」が全国各ゲームセンター等に登場しました。

シャンフェイとリックという2人の新キャラが登場し、ゲーム面では、中間ラウンド勝利時の演出等余計な演出がカットされ、ジュース等を飲みながらゲームをする暇がなかったのですが、前作ではただ機械的に威力の高いルートを決めておけばほぼ事足りたコンビネーションアタックが、今作では間合い等の状況に応じて使い分けていかなければならなかったり、超必殺技・潜在能力の威力がやや抑えられたり等バランスの良い調整がなされ、その完成度はかなり高くなりました。高くなったのですが・・・・・・・・・

そのゲームバランス以外の面で手抜きな所が目立ったのです。前述の演出カットもその一つと言えたのかもしれませんが、まず新キャラ。特にシャンフェイは、当時人気声優の一人であった金月真美氏を声優に起用し、ポリゴン餓狼やKOF99にも出演させる等やけにプッシュしていましたが、キャラクター的に浅かったです。リックも、やはり今は亡き「ネオジオフリーク」ではネタにした読者投稿イラストが見られましたが、ストⅢのアレックスを彷彿とさせる、凡庸なキャラデザでやはり魅力は皆無でした。グラフィックも何故かキャラ選択画面では多くのキャラが怒った表情をしていたのですが、500メガを超えているとは思えないほどドットが粗かったです。

前作についてログで私が指摘した、「一部ズレている既存キャラの存在」や「一部ミスキャストの存在」も残念ながら本作でも解消されていませんでしたが、前者は、今作でもギースは「秘伝書が創り上げた幻」という半ば強引な設定で、疾風拳等を失った代わりに(?)登場したけど、「もういいよ。」ってな感じでしたね。(苦笑)ジョジョの荒木先生とか、5部ゲーの攻略本でのインタビューで「ディオの復活とかあるのか?」との質問に対して、「それはない。終わった話だし、一時的にファンを喜ばせるだけですから。」と完全否定(まあ、7部では一巡後の彼が登場しているけど。)していたのだけど、SNKは・・・・・・・・・・何度もやられると正直興醒めです。チンも「軟体オヤジ」とか「クッサメ砲」とか変な技が増えたというか、ますます際物路線をひた走っていましたね。本当にヤル気あったんですか?SNKさん。

後者については、チン・タン役の中井重文氏、特にタンは近年でもNBCやKOFでも登場していて、彼やリチャード・マイヤを出す事自体は原点回帰というか、悪い事ではないですが、いつまでも彼を声優に起用し続けるのは駄目ですよ。彼の本業は舞台俳優らしく、月華の剣士シリーズにも言えたけど、いつまでも上っ面だけの老人声で進歩が無いもん。リック役のタニー山口氏もダメでしたね。発声が雑でした。シャンフェイ役の金月真美氏も、人気があった頃から、演技力だって同世代の女性声優と比べ特に優れているとは思わず、「過大評価されている女性声優(現在は平野綾ちゃんがその筆頭だが)の一人」だと思っていましたが、案の定近年はかってほどの勢いはありませんね。まあ、特に思い入れとかないからどうでもいいですが。

この作品を「隠れた名作」と評しているサイトもあるようだけど、私から見れば、カプコンの最近の某作品群(「ロックマン9」や「タツノコVS.CAPCOM」等)同様、「確かにゲームの出来という点では合格点はあげられるけど、それ以外のキャラとか世界観とかズレていて、にもかかわらずスルーされ、過大評価されている妙な代物」以外の何物でもありません。要するにSNKに大差をつけたはずのそのカプコン対戦格闘も、同じ平成10年初頭に発売された「マーヴルVS.CAPCOM」や「ストリートファイターEX2」でその迷走の基礎が作られ始め、盛夏に発売された「ストリートファイターZERO3」でそれがほぼ決定付けられた。いくら「ストリートファイターⅣ」が全世界で家庭用が200万本売り上げたと言っても、それは「ロックマン9」同様見かけだけの栄光に過ぎず、シリーズの根本的な問題点などが解決されたわけではないから、その迷走は決して終息なんかしていないのだけど、SNKも末期症状を呈していたというか、こういうカプコンの悪い所を真似する様になってしまったのです。そういう意味では、両者の行き詰まりによる産物だったあのVSシリーズの登場もまさに必然的なものだったと言えたのかも知れません。カプコンにやや深入りしてしまったけど、2人の狼、テリー・ボガードとギース・ハワードとの事実上の決着がついて以降、再び迷走の道を辿り始めてしまった「餓狼伝説」シリーズ、次はとうとうポリゴンに手を出して、サムスピ等他シリーズ同様の失敗を犯す事になってしまったのです。

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