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2009/03/04

「ロックマンワールド2」とその早すぎた冒険

ワールドシリーズ2作目の、「ロックマンワールド2」は1から僅か5ヵ月後の平成3年12月に発売されました。それならば、そこまでワールド1の開発・発売を待てばよかったじゃんとは「ロックマン」カテゴリーの前ログで突っ込みましたが、このワールド2は半ば黒歴史認定されている作品です。

この作品で特徴的なのはやはり、音楽とクイントでしょう。前者は「エアーマンが倒せない」という妙な同人組曲の主人公(?)、エアーマンのステージをはじめとする、ベース作品BGMも全てオリジナルでしたが、電子音みたいだったというか、ズレていた代物だったと思ったら・・・・・・・・・以前何度か「ニコニコ動画」でアップされている某動画でステージセレクトやマグネットマンBGM等のアレンジ版BGMを聴いてみたら、結構カッコいいアレンジがされていたのを意外に感じました。

後者は、他のサイトでも散々言われている事ですが、何の前触れもなく過去の自分であるロックマンの前に姿を現し、ただホッピングしているだけだから簡単に倒せてしまいます。そして、倒された後も何も言わずにロックマンの前から姿を消してしまうのです。おまけにサクガーンという、ネーミングからしてセンスが全くない武器はワイリーマシーンワールド2号の弱点武器だが、相打ちになる上にダメージはロックマンの方が多く受ける・・・・・・・つくづく駄目駄目な彼ですが、せめて、「ロックマンとライト博士によりワイリーの洗脳から解かれ、彼らに見送られて未来に帰った後、ワイリーを倒し、世界の平和を取り戻した。」ぐらいのあとがきぐらい用意して欲しかったものです。もし、ファミコン並みの容量が用意されていたシリーズ後期に彼が登場していたら・・・・・・・・・・・

つまり、このワールド2の新要素でもあるこれら、いずれも「早すぎた冒険ゆえに失敗した。」と見る事も出来るのですが、特に後者について。ワールドシリーズはナンバリングシリーズとはパラレルワールドの関係ですが、これも今から見れば1での2ボス戦闘ステージカット同様、後の「ロックマン」本家シリーズ迷走の伏線だったような気がしてなりません。

何故そう思うか?この全く広げたままでたたまれていない大風呂敷のようなクイントの扱いは、何度も言うように「ロックマン2」への過度の神聖視が悪い形で現れた「ロックマン9 野望の復活!!」でのロックマンが受けた仕打ちと通ずるものがあるからです。

このクイントが辿った運命について分っているのは、彼はタイムマシンでやってきたワイリーに洗脳された未来のロックマンであり、皮肉にも彼は過去の自分に破壊されてしまうという事だけです。前向きな未来は用意されていません。

「ロックマン9」でのロックマンも、毒舌で鳴らしている某野球評論家風に言えば、「これは(ニコニコ動画視聴者に対するカプコンとインティの)受け狙いですよ。(苦笑)」と言わんばかりの、歴代シリーズワイリー土下座シーン「このときも!」からも、もうロックマンもいい加減ウンザリしている事が伺え、開発スタッフがそれを一番理解しているはずなのに作り手であるライト博士への愛情という、表面上は奇麗だが、その実つまらない貶め方をされていました。他にも、「ロックマン&フォルテ」をその土下座シーンで正史認定したくせに何故かそのフォルテが設計図だけ見られたり、ロックの命よりも何倍も大事であろう、ファンへの媚びの産物である、条件付ロール8衣装と本当に「?」な所だらけの、歴代シリーズ最低のED(勿論これが無くても、この「9」に対しての評価は・・・・・でしたが・・・・・・・・)だった事は、「ロックマン9」のログでも述べて、まだこのワールド2ややはり脱力ものだった「ロックマン6」のそれが全然マトモに見えてしまうのだけど、この「9」でのワイリーに対してこそ、ワールド2でやったような懲らしめ方をして欲しかったと思うのは私だけでしょうかね?そのキャラクター不相応に、「ロックマンX」シリーズでも存在を過大評価されている彼、どうせゴキブリ以上の生命力を誇るのだからかまわないんじゃないのと思うのですが。(苦笑)

この2作の共通点はつまり「ロックマンに対する愛情の無さ」で、以前は「まあ、確かに問題点も多々あったけど、ナンバリング『5』と共に難易度が低く、練習用になるからその点は良いんじゃないの?」とも思っていたけど、そうした現在の迷走と通ずる点が認められる事からも、残念ながらこの「ロックマンワールド2」は「本家シリーズでワースト5に入る問題作」と評するに相応しいと思います。

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