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2009/02/14

「ロックマンロックマン」とそのシリーズ化の是非

http://www.tanomi.com/metoo/naiyou.html?kid=68180

早くも春一番が到来した今年平成21年、「ロックマン」シリーズは20周年を過ぎました。その原点が昭和62年12月17日に発売された「ロックマン」であり、3年前の平成18年に発売された「ロックマンロックマン」はそのリメイク版です。本作については、プロデューサーの稲船敬二氏は自信作とコメントされてしました。しかし、それにしては正直「微妙」でした。月並みですが。

まず本作の目玉は新たに参戦したオイルマンとタイムマンを含む、8体のボスをも使用出来るという事です。ステージ内にはそのボスでしか通過できないルート等も用意されていました。しかし、はじめにハッキリ断言させていただきますが、これは失敗でした。確かに8ボスの面々は燃費を気にしないで武器を使う事が出来ます。ロックマンには出来ない専用のアクションも用意されていました。それによって、ステージ中の隠しルートを見つけたりなどの楽しみ等も存在しました。しかし、性能差が生じる事自体は一種の宿命と言えるのですが、いかんせん彼ら8ボスの性能差はあり過ぎでした。特にガッツマンとオイルマンは辛すぎます。

そして所詮彼らは、状況に応じて様々な武器を使い分けられるロックマンに敵う訳ありません。その結果バランスを取るために採られた筈の策が「ロックマン使用特殊武器の燃費悪化」で、実に分かりやすいというか(苦笑)、ファイアーストームやサンダービーム等使い勝手の良い武器ほど燃費が悪くなっていました。しかし、そういう弱体化ぶりが見られると思ったら、難易度「そこそこ」で全ステージクリア後に使用できるチャージショットは溜め時間は長いながらも、威力はシリーズ中最強(メットールのヘルメットを弾く事も出来るし、そこそこ以下のボスを怯ませる事も出来る。)に設定されています。要するに一貫性がないのです。

隠しキャラのロールとブルースもダメでした。ブルースは、そもそも存在自体がおかしいのですが、チャージ無しでブルースストライクが撃てる等優遇しすぎです。表向きはチャレンジモードオールクリアという極めて難しい条件の設定がなされていましたが、実はダウンロードする事で容易に使用可能となります。

ロールはボスとの会話などからして、ファンに媚び媚びな姿勢が垣間見られますが、ダウンロードコスチュームはもう正気の沙汰ではない。明らかに「力の入れ所」がズレています。そんな所に力を入れるぐらいなら、性能面や一流声優の起用等で力を入れて欲しかったと思いますが、違いますか?(苦笑)「ロールヒロイン化」の悪影響がここにも現れていました。

新要素難易度選択システムも、おかしい点がいくつか目立ちました。まずは「そこそこ」以上のガッツマンステージのリフト地帯とワイリーステージ4のトゲ地帯。いずれもジャンプ力が高いブルース以外のキャラは少しでもタイミングがずれると死亡です。「ロックマンワールド3」でもダストマンステージやダイブマンステージがまだマトモに見えます。ボスラッシュもベースが1ゆえに1体倒しても「2」以降のような回復アイテムがゲットできません。8ボスの場合、特に各々の弱点武器を有するボス相手だとその武器を食らった時は当然他のキャラよりも多くのダメージを食らってしまうが、自分の武器を相手に食らわせた場合はダメージが微々たるものという、極めて不利な戦いとなってしまったのも不可解です。せめて4体倒した時だけでも体力回復アイテムが出るという設定にしてほしかったのですが、こうしたバランスの悪さも、その「難易度選択」を免罪符とした弊害の現れです。

ワイリーマシーンもこうした弊害の表れといえますが、オリジナルとは別の設定になっていて、ランダムで8ボスの攻撃を繰り出してくる(弱点武器で攻撃されると、変えてくる。)というものでしたが、これでも失敗しました。確かにロックマン「だけが」プレイヤーキャラならそれもありだったかもしれませんが、8ボスだと弱点以外の攻撃を当てても、大したダメージにはならないし、いや、止められるのならまだいいけど、よけにくいローリングカッターを出されると、ガッツマン以外はワイリーから攻撃を変えてくれるのを待つしかありません。普通にオリジナル通り(第2形態はどの武器を当てても、ダメージは1。メガワールドではファイアーストームのみ4に変更されている。)にすればよかったじゃんとしか言い様が無かったですね。(苦笑)三つ目の、本編とは別に特殊な条件をクリアしていくチャレンジモードも敷居が高すぎで、しかもそれに見合ったメリットも特に感じられなかったのが痛かったですね。

新要素は幾つか存在しましたが、成功したといえたのは自前のステージを好きに作成できる、コンストラクションモードだけでした。つまり、結局「プレイヤーへの香辛料となり得る、新要素追加に伴う理不尽な副作用の発生」という、ロックマン本家シリーズが「ロックマン6」以降悩まされる事となった「ジレンマ」を、それが生じる前のシリーズである、記念すべき1作目「ロックマン」のリメイク版の筈な本作でも克服する事が全く出来なかったという事なのですが、結局PSPがまだそれほど普及していなかったという事もありますが、ヒットには至りませんでした。稲船氏がある本で「俺の中ではロクロク2、ロクロク3と続いていく筈だった。」とコメントされていた事からも、もし、ヒットすればシリーズ化はなされていたでしょう。私も以前はシリーズ化は期待していましたが、今ではするべきではないと思っています。理もしシリーズ化され、「ロックマンロックマン2」でも出れば、私が今まで述べたような失敗を繰り返す(大体また、ボスキャラが使用可能になった場合、ブービームトラップやエイリアンなど特定の武器じゃないと倒せないボスはどうするつもりなんですか?)可能性が高いと思うし、何より、このシリーズのいびつな点である、「ロックマン2」への神聖視がさらに露骨なものとなるのは想像に難くないからです。また、この1同様「ロールヒロイン化」の悪影響も間違いなく出てくるでしょう。ライト博士に代わるサポート役程度ならまだマシなのですが、絶対そんな程度にはとどまらないと思います。「ロックマンロックマン」シリーズ化よりも先にカプコンとファンがやるべきなのは、「ロックマン9」のログでも述べたような「意識革命」であり、それは今後のシリーズを占う鍵だと思います。続編云々の話はそれからです。そうした「絶対に避けては通れない関門」なくして、「ロックマン」本家シリーズ「真」の進展は決して有り得ないのです。

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