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2009/01/24

「ロックマン2」とその神聖視

昭和63年に発売された「ロックマン2」は確かに名作であり、「ロックマン」シリーズの出世作となりました。と同時に結果論であるが、後のシリーズ迷走の大きな原因の一つともなりました。

完成度の高いゲームシステム、戦闘的な8ボス、絶大なインパクトをもたらしてくれたワイリーボス達、センスのいいBGM、そして「戦いの虚しさ」を伝えてくれるあのED等・・・・・・・・・当時のカプコン開発陣の手腕は見事なものでした。しかし、カプコンも、そしてファンもこの「ロックマン2」を必要以上にシリーズの中で大きく位置づけ、神聖視することになってしまいました。とはいえ、「ロックマン3」と「ロックマン4」まではそれが良い形で現れていたから表面上はまだ良かったのです。それぞれ、ドクロボットとしての2ボスとの再戦・特殊武器の強化版と3・4ならではの色も出せたから。しかし、それ以降は・・・・・・・you tubeやニコニコ動画では「思い出は億千万」や「エアーマンが倒せない」及びその派生組曲等が氾濫しているが、自分には正直、「住んでいる世界が違うのではないか。」というか、妙な組曲にしか感じられません。億千万って、郷ひろみかよ。(好きな方には申し訳ないが。)いや、ファンが「ロックマン2」を単にシリーズ最高傑作と位置づけているだけなら何ら問題ないのです。人の好み自体はその人の勝手だから。問題は彼らが前述の組曲や2の改造版動画等をyou tubeなどで流し、知らない人にまであたかも「『ロックマン2』だけが特別な存在を持つ名作」だと印象操作している事、そして、カプコン自身までが「自称」最高傑作として位置づけてしまっている事等であります。

「自称」最高傑作とはPS復刻版の説明書に見えたのだが、そこまで位置づけるぐらいならなぜ、例えばBGMアレンジが一部しか存在せず、しかもアーケード版の使い回しなのだろうか?「思い出は億千万」のワイリーステージ1等だけでなく、全てオリジナルアレンジBGMを使用すれば良かったのでは?ちなみにヒートマンステージBGMのそれは、アーケード版使い回しよりも、テレビCM版の方が良かったと思うけど。また、復刻版といえば、カバーイラストにロールがいるのも少々不可解であるが、作り手が特定のシリーズを「最高傑作」として位置づけている事がそもそもおかしいのです。「ロックマン2はカプコンも認めるほどの最高傑作という事」と受け止めているファンもいるが、私はそうは思いません。

2が史上最高傑作=その後の、3~フォルテ(9EDで正史認定)の7作は2に遠く及ばない→私達「作り手」は、結局無能でしたと半ば公に認めているようなものだからであります。現実には「ファンを惹きつける為の香辛料」としての新要素が理不尽な制限を産む等のジレンマがあり、それはアクションにとどまらず、続編を作り続けるのならあらゆるジャンルが抱える「宿命」のようなものであるが、そうする以上、前のシリーズを越えようとする志を持つ事は「作り手としての義務」なのでは?実際、ファミコンシリーズは段々難易度が易化していったわけだけど。

ロックマンと並ぶ、代表的なアクションゲームシリーズ「スーパーマリオ」シリーズでも「スーパーマリオワールド」はロックマン2と同じくVIPシリーズや全自動シリーズなどよく改造版も見かけるし、「駅のホームですっぽんぽん」(苦笑)等の組曲も見られます。他にも「でっていう」、「さだまさし」、「日本テレコム」等(苦笑)等も半ばマリオワールドと同義語になっています。しかし、任天堂が「スーパーマリオワールド」は2Dマリオシリーズ史上最高傑作です!!とPRしたのなんて聞いたことないよ?「スーパーマリオブラザーズ3」を「ファミコン最高傑作」とは宣伝した事はあるけど。成18年に発売された「NEWスーパーマリオブラザーズ」もワールドではなく、「スーパーマリオブラザーズ1」と「スーパーマリオブラザーズ3」のオマージュが見られたけど、これは賢明な判断だったと言えたでしょう。

去年9月にダウンロード配信開始された「ロックマン9 野望の復活!!」は、ニコニコ動画に媚びた、悪い意味で異質な代物であり、同作についてはまた、日を改めて触れるけど、繰り返し言う様に冷静に見れば、ファミコン・ゲームボーイシリーズの中でこの「2」だけが突出していると言うほどのものでもないのに、カプコンもファンも「思い入れのフリをした思い込み」で「2」を無責任かつ過度に神聖視し、それが「ロックマン」本家シリーズそのものをますます駄目にしている事に全く気づいていないからです。「見かけだけ」は「ファミコンの新作」と宣伝した「9」が、私から見ればあのような代物となったのは当然の結果と言えたのです。

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