2017/11/23

迷惑かけなければどういう趣味持とうが勝手だが・・・・・

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171122-00000011-jct-ent

「るろうに剣心」実写版、一挙放送が中止に 原作者の書類送検で、CSチャンネルが対応

11/22(水) 18:39配信    

    

J-CASTニュース




 CS放送の「映画・チャンネルNECO」は2017年11月22日夕、25日に予定していた実写映画版「るろうに剣心」シリーズ3作の放送を取りやめ、別番組に差し替えると発表した。

 同シリーズの原作を務める漫画家・和月伸宏さん(47)が、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検されたことを受けての対応。同チャンネルの公式サイトでは、放送内容の変更について「誠に申し訳ございません」と謝罪している。

■原作者の書類送検を「重く受け止め...」

 「チャンネルNECO」では25日夕から、3部作の実写映画「るろうに剣心」(2012年公開)『るろうに剣心 京都大火編』(2014年公開)『るろうに剣心 伝説の最期編』(同)を連続放送する予定だった。

 今回の発表では、「原作者が法令違反容疑で書類送検されたことを重く受け止め、番組を変更して放送させて頂きます」と変更の理由を説明。その上で、

  「ご迷惑をお掛け致しまして誠に申し訳ございませんが、ご理解の程、何卒よろしくお願い申し上げます」

と謝罪している。差し替え後は、「世界を魅了するニッポンの凄腕漁師」「ルパン三世vs名探偵コナンTHE MOVIE」などの4番組を放送するという。

 和月さんの書類送検は11月21日に各メディアで伝えられた。集英社は同日、和月さんが「ジャンプスクエア」で連載していた「るろうに剣心―明治剣客浪漫譚・北海道編―」を当面の間休載することも明らかにしていた。

 なお、今回の実写映画の放送中止を受けて、ツイッターやネット掲示板には、

  「急な番組編成の変更、心中お察し致します」
  「やはり、、。そうですよね」
  「別に映画はいいんじゃないのかな? 過剰に反応しすぎだと思うけど...」

といった複雑な反応が漏れている。

ある私用で待ち合わせ中目にした、坂上忍氏司会のバイキングで取り上げられていた日馬富士暴行事件も、貴乃花親方ら被害者サイドを悪者にしようとしている報道には強い違和感感じたし、いよいよ日程が決まってしまった眞子さまの納采の儀及び結婚式も、小室圭氏が休日である日を選んでって、何もマトモに働いているのなら一々そんな強調する事ないだろうに。眞子さまの方が身分格上で、色々公務もあるのだろうから、秋篠宮一家の都合優先したって良いだろうに。実際正職員になったんだろ?

そもそも眞子さまも佳子さまも、両親の教育良し悪し以前に祖母の悪い影響受けている様だし、いつ退位しようが、一定以上の敬意を持てる天皇は今の天皇陛下が最後(まあこの人も学習院大学卒業できないで、ご学友にも「あんな奴が将来の天皇だと思うと憂鬱だ。」なんて言われてしまったのだけど)となるでしょうね。眞子さまにはまた、「あの母ちゃんとか小室一家との付き合いも上手くやんないとあんた絶対苦労するよ、まあどうなってももう私は知らないがね!!」ですが、この事件もですね・・・・・・・・・・・

正直実写映画版は青木崇高氏等一部脇役の好演とか勿論光る点はありましたが、面白かったかと言うと、個人的には微妙でした。それでも、120億も回収して、和月先生もるろ剣の後の某西部劇漫画は残念ながら駄作認定ですが、武装錬金はアニメ化までこぎつけたし、スクエアステージでは左之助を演じた事もあったうえだゆうじ氏が主演を務めたらしいけど、エンバーミングは創刊号から後述の事情もありながらも7年強続いた長期連載となった。そう言えばこの間、旧SNK時代では当時人斬り抜刀齊と恐れられていた剣心の月華の剣士でのゲスト出演(とかと同世代でもある)は実現しなかったけど、サムライスピリッツ零シリーズでは新主人公、徳川慶寅等一部キャラのデザインに関わった。そしてエンバーミングを一時連載中断した上で掲載したキネマ版明日郎編を経て満を持して北海道編が連載始まったばかりなのに・・・・・・・・・・・

ジャンプの連載作家って、人気故にグダグダになるまで連載させられて、やっと終わったと思ったら、次回作が思ったほどヒットしなかったりとかで結局過去の栄光に縋らざるを得なくなるパターン歩んでいる人が多い。特にゆでたまご氏や宮下あきら氏とかが酷いけど、ドラゴンボールなんか、根本圭子氏(共演された高塚正也氏とその後結婚されたが、笑ゥせぇるすまんNEW等でもゲスト出演されたのも目にした)主演のブルードラゴンは凄い面白くて、流石鳥山先生!!と思ったら復活のFの酷さに辟易(ジャコをドラゴンボールと世界観リンクしたのも個人的には失敗だと思ったが、正直まだGTの方がマシだったんじゃないか?と思う)して、最近はもう見る気も起きないけど、実写映画版だけでなく和月先生もそうなる不安も少なからずあったし、OVA追憶・星霜編で剣心がたどった末路も知っているから個人的には凄い楽しみというほどではないながらも、スクエア創刊10周年を迎える目玉としてジャンプ続編漫画の良い見本になってほしかったとも思ってはいました。そして左之助が登場した矢先にこの事件・・・・・・・・・・・

まあ私もそういうの全く興味ないと言えば嘘になるけど、どうやって入手したのですかね?まあどういう趣味・嗜好を持とうが、迷惑かけない限りは知ったこっちゃないし、小倉智昭氏も非難していたらしく、上原投手の大リーグ移籍時に事実誤認の発言したり、レディー・ガガ氏等を中傷した事のある彼はあまり偉そうな事言える立場ではないでしょですが・・・・・・・・・・・・島袋光年氏の売春よりはまだマシだし、島袋氏だってその後たけし完結させてもらったし、RING等も経てトリコヒットしてアニメ化までされて、劇場版では北大路欣也氏と桃井かおり氏がゲスト出演したからいつか必ず再始動の時は来るとか言っている人もいるけど、まあ和月先生は所持していたという事は、現実問題、彼に売った人や彼らが見る為に撮影させられた女児達がいるという事ですから、確かに和月先生の将来よりもそうした児童ポルノ問題どうするのかの方が全然優先されるべき問題ですよね。

だから、最初はアニメ版や実写映画版の放送自粛も謝罪テロップとか入れればそこまでする必要ないのではと思っていて、シンゴジラでも小出恵介氏出演シーンはカットされていた様だけど、性的モラルに関わる事件なので過剰反応とかじゃなくて、やはりしょうがなかったのでしょう。弟子達も尾田氏や武井氏とかグダグダぶりの酷さは特に群を抜いていて、特に尾田氏はワンピースもアーロン編まではそこそこの佳作だったのにで、「この人は生まれたのが5年遅かった。能力無いわけではないし、もっとレベルの高い環境で揉まれるべきだったのがたまたま悪い時期にデビューしちゃって、実力不相応に看板に祭り上げられてしまったのがそもそもの不幸だ。」とつくづく思えてならないですが、和月先生も特にるろ剣実写版の大ヒットでちょっと周りが見えなくなってしまっていたのかな。実写映画版も折角続編の話も出ていたのにもう無理だろ、北海道編もホントに幻になってしまうだろですが、煙が立たぬ様、漫画家活動が軌道に乗っていた時だからこそそういう趣味あっても我慢してほしかったです。特に黄金期のジャンプ(WJ)なんて社会現象発生装置でもあったのだから猶更でしょうが、今回のこの事件は日本における児童ポルノ問題の現状及び今後の改善案等前向きな問題提起とかにまずなればです。

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2017/11/21

チョー今更だけどシンゴジラの感想(※個人的な評価低いんでそこん所注意!!)

先日いよいよ地上波放送されたシンゴジラで、私も見てみましたが・・・・・・・・今や大ブレイクした高橋一生氏も出ていましたが、結論から言って正直「普通に微妙」、総合評価は100点満点なら35点でした。

ここ数年何作か見てみる機会がありましたが、そもそもゴジラシリーズってその時代時代必要な事を訴え続けてきて、だからこそ現在に至るまで根強い人気を誇っていると思われます。例えば1970年代時には「対ヘドラ」等高度経済成長の一方で社会問題化していた公害をテーマとしていましたが、今回は東日本大震災(=ゴジラだったのであろう)という未曽有の災害が引き起こした放射能汚染及び政府や大企業の危機管理をテーマとした政治映画の様相を呈していました。今までのシリーズ、人間はいても何だか頼りない、だらしない印象があったのが今回は殆どの閣僚が死んで内閣官房副長官の指揮の下、事態収拾に尽力していましたが、そういう時代を映す鏡なシリーズの本質は全くブレてなかったと思われます。

しかし・・・・・・・・・・・・・・・愛妻を放射能で失った博士もいましたが、思ったよりも全然そういう放射能汚染の悲惨さやそれも乗り越えていく強さとかユルくて、真に迫るものがなくて、結局右寄りの人達の「日本や日本人はこうであってほしい、こうであるべきだ。」な願望を反映し、満たしただけの薄っぺらい「なんちゃって政治劇」なまま終わってしまった様に私からは見えました。

官房副長官と言えば、本来副大臣(2000年以前は政務次官)と同格な筈が、小沢一郎氏等閣僚経験者の就任も珍しくはなく、安倍総理も当選回数3回(副大臣は当選4回で大体なれる様だからどちらかと言えば早い出世な方)で神の国解散、総選挙の後次の小泉政権前半期まで務めましたが、同じく経験者でもある側近の萩生田幹事長代行もドヤ顔で3人の官房副長官に「あの映画を観ろ。」と言ったらしい。まさか彼がそこまでバカだとは思わないけど、同じ様な事態が起きて、自分も長谷川博己氏みたいな陣頭指揮出来るとか思っていたのでしょうかね?

仮にホントにゴジラが日本を荒らしたとしても防衛出動ではなく災害出動になるだろうとの指摘もある様ですが、長谷川氏も、自衛隊(でしたっけ?)に対する訓示も他の人でも言えそうな事をあたかも上手く言ったかの様に見せた表層的なもので、そうした東日本大震災や原発についての「ユルさ」と例外ではなかったです。居酒屋で酒をしこたま飲んで酔っ払ってぶちまけた様だと言うか、言い方は良くなかったし、正直この人の作品も「?」な映画いくつもありますが、園子温氏が「二度と怪獣映画のリメイクごときで現代の311を語るな、クズども」とか「ちゃんとゴジラを使わず新藤兼人やはだしのゲンや今村昌平見習って金儲けじゃない命張って作れボケ」とかボロクソ言いたくなった気持ちもまあ理解はできます。そして、もう一つ自分がダメだと思った大きな点は石原さとみ氏がミスキャストだった事です。

ご本人は演じる際「こんな役出来るのか・・・・・・」と戸惑われていたらしいし、彼女なりに頑張られた努力まで否定するわけではないですが、上手い下手というよりもミョーにカッコつけた様な英語喋りが正直鼻につきました。今まで、彼女の演技見て何か悪い印象を抱いた事なんてなかったのですが・・・・・・・・・・いや、もっとそれ以前に、彼女が演じた役は「将来の女性大統領候補」(私が最も信用できない触れ込みの一つですが、だって現実、分母が多いわけでもないのに世界のいくつかの主要国で女性政治家達のダメぶり目立っているじゃないですか。特に連立離脱で少数与党となってしまったドイツと、90過ぎて、2000年代以降は別人の暗君みたいになっている大統領の嫁も評判悪いジンバブエが記憶に新しく、しかし、この面で日本一番の反面教師はアルゼンチンなのですが)という設定でしたが、彼女には「ホントに将来なってほしいなあ」とかと思えるほどの実力も風格も感じられなかったですね。ハリウッドでも活躍したいと希望するのは勝手で、しかし、石原氏ならアメリカ政府関係者の役ならせいぜい報道官あたりまでだろうですが、それは彼女は大手事務所だから今まで次々良い役貰えているに過ぎず、女優として能力が無いから・・・・・ではないです。製造工場だったら交代勤務の製造班職長までしかやった事ない人にいきなり品質管理課課長をやらせる様なもので、最初から石原氏に演じさせるのは無理があるポジションだったからです。これなら実際市川実日子氏が演じていた、環境省職員役に起用して、実際の市川氏以上に活躍させた方が全然違和感なかったと思います。(市川氏は市川氏で自衛隊隊員あたりを演じさせた方がイメージ通りだと言うか、良かったと思う)

石原氏には罪は無い。起用した人が悪いのだし、その他細かいながら中途半端にあの疑惑も有耶無耶になってしまっている甘利明氏や防衛大臣も短期ですぐ止めて、その後の特に東京都都知事就任後の迷走ぶりも周知の通りな小池百合子氏等実在人物を中途半端にオマージュした様な描写も「蛇足」に見えましたが・・・・・・・・・確かに実際ゴジラはいなくとも、こういう未曽有の事態が起きた時は民主主義的な手続きよりもそういう権力者を縛る柵とか無視した方が円滑な対応が出来る事もあるのも否定はしないです。そうした危機管理とか真剣に考えて、議論していくべきだと思うし、既存の法でも自衛隊法等で対応できるのではないかと指摘していたある弁護士の意見も目にしましたが、リテラも指摘していた通り(「劣化版オンライン噂の真相」認定には変わりはないが、シンゴジラ関連記事は比較的マトモだと思う。あくまでリテラの政治関連記事の中ではですが)、ホントに民主主義のあり方についての間違ったメッセージになってしまいそうなのは怖いし、絶対避けねばなりません。このシンゴジラを単純な右翼映画と見做すのもあまりにも表層的というもので、繰り返し言う通り問題提起にはなってはいました。しかし、日本が右傾化して過去の教訓も忘れてしまっている人が増えているのは事実だと思うし、実際古今東西国民の不満を反らす為に外に無理やりにでも敵を作って、歪んだナショナリズムを煽るのも政治家達が多用しているオーソドックスな手法だからです。憲法改正の必要性は認識(自衛隊を明記するのはOKですが、基本的には加憲すべきな考えです)していますが、9条だけじゃなくて緊急事態条項等シンゴジラも、これからの日本国民の平和と幸福の為の改正ではなく、特定の政治家が歴史に名を残したい名誉欲と押し付け憲法論とか負の歴史も直視しない人達(私も慰安婦の強制性や南京30万人虐殺には否定的ですが)の為の改悪への流れにはしていけないと改めて強く思います。

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2017/11/20

おんな城主直虎第46回-「信康の悲劇も超えて!!そして賢妻賢母は悪女になった・・・・・・・」

気が向いたら後日感想書くけど、高橋一生氏も出演されていたシンゴジラ、折角・・・・・・だったのにで、まあゴジラらしいと言えばらしい面も多々ありはしましたが、残念ながら私から見ればシリーズの中では駄作に見えました。民衆の敵でも停視聴率で沈んでいて、甥がフジテレビ社員(いずれは地盤を継ぐのか?安倍さんは子供いないし)なのに総理大臣の病気も揶揄する様なパロディも見られた様ではそれも無理ないけど、空飛ぶタイヤは池井戸潤氏原作だし、ヒットしてほしいものです。

さて、今回は変に直政を必要以上に絡ませなかったのが良かったかどうかは知らないけど、視聴率はちょっと上がった。しかし、それでも最近10年の大河としても低く、「安定した視聴率をキープしている」とかのヤフコメ民のコメントも目にしたけど、民放ドラマなんか10パーでも良い方だからそう見えたのでしょう。まあ何度も言っている様にヤフコメ民のコメントに「あなたそれは違うよ。」と一々突っ込んでいたらキリが無いですが、理不尽な現実に直面しても取り乱すなどせず、堂々とした態度を一貫した信康は普通に立派でした。女子SPA!「ただのイケメンじゃない!」って、イケメンかどうかは正直どーでも良いですが、ジョジョ実写映画版にも出演されていたらしく、菅田将暉氏とも誕生日がかなり近い平埜生成氏(下の名前は最初「しょうせい」かと思いきや、「きなり」というらしい。変わった名前だ)は悪く言えばやや地味ながらも確かに年齢以上の円熟味が感じられる、見る人達の視線を釘付けにする演技力の持ち主であると認識いたしました。

この信康&瀬名(築山殿)の粛清劇については家康が自発的に行ったものだな説もありますが、家康もただ信長の言う事を聞いていたわけでもなく・・・・・・・・本作での彼は何考えているか分からない印象が強かったけど、この頃から所謂狸親父の片鱗が伺えたのですかね?集英社刊「世界の伝記」(家康が平和主義者に描かれていた山岡版に便乗したのだろうけど、巻末の方の解説は明日誕生日である故・桑田忠親氏が担当していた)では共に駿府で人質生活を送っていた姿も描かれていたけど、幼馴染だった氏規がいた北条家との同盟も、愛息を助ける為にも工作していて、元々その北条の主君筋だった氏真(曾祖母が早雲こと伊勢長氏の姉または妹で、長氏は祖父の氏親の擁立に貢献した)も上手く使おうとした等抜かりなかったのは流石と言った所ですか。ただ家康はまた長篠合戦で勝ったとはいえ、遠州をまだ全土掌握していたわけではなかったからこの同盟は一石二鳥とも言えたのですが、この少し前に急死した上杉輝虎(謙信)の跡継ぎをめぐって武田と北条がまた仲悪くなってしまった御館の乱についても簡単な説明が欲しかった所だったかもです。

信康を理由つけて居城を移したのも勿論その裏工作あっての事でしたが、その都度尤もらしい理由述べていた忠次もさぞかし気苦労が絶えなかっただろうなあと。(苦笑)残念ながら於大の方に説得されて表向きは決意した一方、その様に尽力した家康の裏工作は実らず、信康も瀬名も周知の通り・・・・・・でした。実質的に主役交代して、タイトルとは裏腹におんな城主ではなくなって久しい直虎でしたが、流石に・・・・・・という事で瀬名との女同士の腹を割った今生最後の話し合いも今回の話の見所だった。まあ必ずしも本人の意思ではなかったのに戦国三英傑いずれも敵に回して人生三度も落城を経験してしまった淀君が悲劇の戦国女性としてはナンバー1だろうけど、家または肉親の為に悪人を演じるって、女政次みたいで信念は伝わりはしたけど、新鮮味には乏しかったです。しかし、家康の代わりに氏真も使って北条との同盟を工作した事にすると、家康何やってたんだという事になってしまうし、まあ無難な脚色だったかもしれない。

直政も途中信康の居城移しに関わっていましたが、人質時代から共に過ごした妻と期待していた嫡男を亡くしたばかりだった主君に軽々しくあのような励ましをかけたなど僭越が過ぎたというものだったでしょう。信長への、北条との同盟工作についての報告も「お前は俺の言った通りの事をすれば良いと言ったのに、それならばもう好きにしろ。俺も今後はもっと自分の好きな様にやる。」という様な事言われて、好感触だったとは言い難かった事も相まって一気に感情が爆発して、独裁者宣言までしてしまったけど、ここでやはりベタでも直政が自分は自分で思っているよりも無力で、もう一度自分は直虎や井伊家家臣達に今までどの様に支えられたのか、そして今後彼女らの姿からどの様に学び、それを徳川家臣の一人として活かしていくべきかもっと自己啓発、自己改革していった姿が見られれば彼に対する印象も変わっていっただろうけど、この時点で元服もしていないのに家康の激怒にもめげずまた励ましかけたってねえ・・・・・・・・・・・・まあ大物の証拠だとも言えなくもなかったのだろうけど、底の浅い主人公補正またしもだったでしょう。

と言うか、もう終盤も良い所なのに直虎もそういう理不尽な出来事も感情に流されないで、ありのままの現実として受け入れる事が出来ないで、南渓和尚にも飄々とした皮肉言われていたけど、こういうシーンもいい加減見飽きました。成長した様に見えて思ったほど成長してないですよね。

ある人は、空海&最澄を菅田氏と染谷将太氏のダブル主演で題材にしてみたらどうだ?と言っていたら、ホントに染谷氏主演で日中合作の空海を主人公とした映画が来年公開予定になってしまって、もう今更言ってもしょうがないけど、ホントに大河で実現させるべきでしたよね。龍雲丸もまさかこのまま再登場無しなんて事はないだろうけど、菅田氏の人気にも頼って実質主人公交代していっそうこういう題材取り上げた意義が感じられなくなっています。個人的に。

ヤフコメとかでは肯定的な意見が多く、それぞれの時代の世相とかを反映しているゴジラシリーズもまさにそうだけど、時代によって求められるものも変わっていく。だからおかしい事でないだろうし、偏見なのは自覚はしているけど直虎を面白いって言っている人達って80年代以前どころか、葵徳川以前の大河見た事あるのかなあと正直ふと思いました。いや、私だって昔の大河は見た事ない作品の方が全然多いし、全然詳しくなんかないです。「昔が良かった、今はクソ!!」なんて言うつもりもサラサラないですが、もう無理して女性を主人公にするのいい加減止めようじゃないかですね。そういうの連続TV小説で十分じゃんと言うか、こちらの方は100作目の主演は広瀬すず氏で決定したらしいけど、昨今の女性政治家だってまた、ドイツでは2021年まで政権続くはずだったメルケル氏はFDPに連立離脱されて黄色信号になっているし、ジンバブエもムガベ氏が評判悪い夫人を後継者にしようとしてとうとう軍の反発も買って独裁に終止符が打たれようとしている等ダメダメぶりがめだっているではないですか。

それは必ずしも女性が男性に比べて能力が劣っているわけではない。たとえそうだとしても身体のつくりからして違うのだからしょうがないし、そういうのまで無視した男女同権なんて「幻想」、「偽善」に過ぎないのですが、女性主人公大河の行き詰まりもそうした昨今の世界主要国での何人かの女性政治家達の迷走とも重なり合うものがあるとも思います。日本でなら小池百合子氏とか山尾志桜里氏とか稲田朋美氏とかが全く悪い意味で代表選手でしょで、アメリカでもカマラ・ハリス氏とかチェルシー・クリントン氏(母親もあれだけ大半のマスコミが味方してくれたのにトランプ氏にすら大統領選挙勝てなかったし)とか絶対マスコミが絶賛するほどのホープだとは思えないのだけど、紅白も大河も連続TV小説(ひよっこも薄っぺらい「昭和懐古ドラマ」に過ぎず、茨城という世界観も思ったほど活かされてなかったし)も揃ってホントにオワコンになったらNHKはいい加減見捨てられるぞ?もう存在価値なんかないぞ?ですが、それは私達一般国民にとってこそ最も悲劇です。また長々と苦言も述べてしまったけど、次回はいよいよ高天神城攻略戦な様で、直政もいよいよ前線で活躍するのだろうけど、来年以降に繋がるものをもう少し魅せてほしいものです。

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2017/11/19

ドイツ連邦軍の階級と陸軍軍服その14

2か月ぶりのこのシリーズだけど、もう一度ドイツ連邦軍の現役中将及び少将の平均年齢及び人数を調べてみました。

今年11月中旬時点で、中将は26人で平均年齢60.04歳、少将は不明が1人いて、推定を2人含みますが、48人いて、不明者を除いた47人の平均年齢は58.02歳です。やっぱ高いですね。自衛隊とかと比べると。しかも、連邦軍は将官の定年、2009年頃に60歳から62歳に延長されたらしいですが、62歳の誕生日を過ぎても延長になっている面々が中将が6人、少将が7人で計13人もいます。これでは余計高くなるのも当然というものでしょう。

https://m.bundesregierung.de/Content/Infomaterial/BMVg/Das_Bundesverteidigungsministerium_stellt_sich_vor.pdf;jsessionid=560DC0F695D08CE4EFCB9DF4BB7E9528.s1t1?__blob=publicationFile&v=6

当然彼らの中には国防省勤務者も何人かいて、これは最新版ではない(2016年時点での)ですが、国防省の組織についてのページです。国防省勤務の中将は5人いて、abteilungsleiter~の肩書が明記されていて、文官もいるけど、ドイツ語で局長という意味らしい。国防省勤務の高級将校は局長が中将、部長が少将または准将、課長が大佐ポストとなっている様ですが、このページを見ると制服組部長は准将の方が多い様です。

国防省でのポストは残っていても、米軍なら統合参謀本部、自衛隊なら統合幕僚監部に相当する様な組織は今のドイツ連邦軍にはない?かっては全軍指揮幕僚監部が存在して、それがその統合参謀本部に相当したと思われますが、指揮効率化等を図ったのか2012年の組織再編で陸空軍指揮司令部や海軍艦隊司令部(海軍副総監が新たに設立された海軍副司令官及び艦隊司令官を兼ねる様になっている)等共々廃止されてしまった様です。東西冷戦は過去の事、過剰な将官ポストは無駄遣いになるだけだし、要らないポストを削るのは良いですが、全軍指揮幕僚監部は残しても良かった様な気はします。

その代わり、将官の定年を延長したわけでもないのだろうし、ならばでもないのだろうけど、陸海空各総監も以前にも話した通り基本いきなり少将からなるわけではない様だし、大将ポストに格上げしても良い様な気も(救護業務軍副総監及びサイバー及び情報副総監は中将ポストに)しますが、そうはしないのは兵力の大半をNATOに出している(事実上首相にも国防相にも指揮権はないが、実際これも前に話した通り連邦軍総監以外にもそのNATOで大将ポストに充てられている人も若干名いて、大将が1人しかいなかった時期はごくほんの一時期に過ぎない)のもあるのでしょう。

来年定年を迎える面々は中将は6人、少将は2人いますが、その1人のカール・ミュルナー空軍総監は就任したのが2012年4月25日で、生年月日が1956年2月18日、62歳の誕生日を迎える日まで留任してやっと前々任者のクラウス=ペーター・スティーグリッツ氏の5年9か月17日を更新する見込みな様です。最後にミュルナー氏の後任が誰になるかですが、彼以外の現役空軍中将は6人います。少将からの就任例も皆無ではない(連邦軍創立直後はガンで亡くなった前任者の後任として、師団長から陸軍総監に抜擢された例もあった)ですが、かなり高い確率でこの6人から選ばれるでしょう。もう結論言いますが、空軍副総監のアンスガール・ライクス中将が昇格の形で就任すると予想します。何故かと言うと他の5人は定年間際または退役延長中か横滑りの例がない戦略基盤軍またはサイバー及び情報総監に就いているからです。まあサイバー及び情報総監は新設されたばかりのポストなので当然と言えば当然なのですが、ライクス中将は1959年5月生まれなので、ホントに来年2月に空軍総監に就任したとしても、2021年、あと3年強はやれます。戦略基盤軍総監であるマルチン・シェレイエス空軍中将も同じく1959年生まれで、中将に昇進したのも54歳だった2013年と比較的早かったのですが、2021年の定年までそのまま留任か、マンフレート・ネルソン海軍大将の後任でNATO変革連合軍副司令官に就任か、局長として国防省に異動かのいずれかになるでしょう。まあ大将または陸海空各総監は定年62歳でも良いだろうけど、それ以外の将官は60歳で丁度良いと思います。もっとも、ドイツも日本同様年金問題がある様で、69歳まで受給開始年齢を引き上げるべきな意見もある様ですが・・・・・・・・・・・

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2017/11/18

アリカ製伝説の(?)格闘ゲーム、ついに19年ぶりに新作出る!!のか

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171116-00000005-famitsu-game

アリカの“謎の格闘ゲーム”の正式タイトルが『Fighting EX Layer』に決定!

11/16(木) 17:47配信    

    

 これまで何度か情報をお伝えしてきたアリカの“謎の格闘ゲーム”(仮題)。現地時間2017年11月15日、アリカの西谷亮氏がPlayStation.Blog USにて、本作の正式名称が『Fighting EX Layer』となったことを発表。さらに、カイリ、ガルダ、スカロマニア、ダラン・マイスター、アレン・スナイダー、シラセを実装したプレイステーション4向けのベータテストを2017年12月11日に開始することも合わせて公開された。

◆PlayStation.Blog US






 アリカ公式Facebookには国内向けの情報が公開されていて、システムの概要のほか、ベータテスト期間は2週間を予定していることを掲載。そのほか、現地時間2017年12月9日、10日にアナハイムで開催されるPlaystation Experience2017にて、試遊台が出展されることも明らかとなっている。

日馬富士による暴行事件や国連人権理事会の日本叩き、そして既に大河や連続TV小説共々オワコンなのは分かり切っているけど、今年も不可解な選考した死に体紅白(日本人メンバーも3人混ぜたあたり、TWICEのゴリ押しも「一種の用日」であるとも言える)等嫌なニュースも相次いでいますが、格ゲー関連ならばまずストⅡ劇場版でもイライザ役だった鶴ひろみ氏の急逝ですね・・・・・・・・・・高速自動車道でハザードランプをつけたまま車を停止していた状態で発見されたらしいですが、早すぎるよ・・・・・・・・・ドキンちゃんやブルマだけじゃなくて、美神やよし子(湘南爆走族)とかの声ももう聞けないなんて実感ないけど、ご冥福を私からもこの場を借りてお祈りいたしますです。

その鶴氏出演作の一つだったストⅡ劇場版の公開数年後、同シリーズの生みの親である西谷亮氏がアリカ(設立当時は別社名)を設立して、EXシリーズ等を発表した。その傍らファイティングレイヤーも開発して、これにもブレアアレン(声優が細井治氏で、火引弾役でも有名で長く担当していたが、テンション高い兄ちゃんで波動昇竜系キャラと因縁あったのも似ている)が登場していた。私はこのゲーム、ゲーセンで見かけた事すら未だなく、家庭用への移植もされてないままですが、大会が行われた事はあったらしく、you tubeでその動画を見た事あります。

ブレアとアレンはEXシリーズをプレイした事がある人ならあまり違和感なく使っていけそうかなと言うか、ストⅡ開発経験者で、ダッシュのゲーメストムックでもその際の苦労話も掲載されていた西谷氏(アリカ)とナムコ(現・バンダイナムコゲームス、販売担当)のタッグにしてはマイナーな印象を受けました。それが、まさかの(?)続編(?)な様ですね。

アレン以外にもEXシリーズおなじみの面々が何人も参戦するらしいけど、シラセってほくとの幼名ですよね。(なお、ほくとはたまたま旅中出会ったリュウを慕っていたという設定もあったが、2以降は餓狼シリーズでの不知火舞対望月双角の因縁等共々半ば忘れ去られた設定になってしまった感があったし、Ⅲシリーズではいぶき役だった天野由梨氏はゲーメストムックでのインタビューで「リュウ、ケンはあまり好きではない。」と語っていた)ファイティングレイヤーとEXシリーズの詳しい世界観の繋がりは知らないけど、EXの前日談なのですかね?EXはSFシリーズ正史じゃないけど、一部のキャラ設定から時系列的にはZEROとⅡの間の話であると推測できるから1989、もしくは1990年頃、カイリが水神家分家当主(ほくとの父)に谷底に突き落とされたと思いきや、どうやらⅤの発売でまだシラセだったほくとに海に突き落とされたという設定に変更されてしまったっぽい(身長も若干縮んでいる)ですが、ほくとは17、8歳ぐらいだったのでこの事件はストEXシリーズより5~10年ほど前で時代設定はその直前で、1980~85年頃?リュウ、ケンはまだゴウケンの元で修行していただろうし、春麗もアニメ版Vでは真面目な毛利小五郎だった親父とも生き別れてない「普通の女の子」で、ガイルやナッシュも空軍士官学校で学んでいた(ガイルは既に30歳で少佐と最速ペースの昇進していたから士官学校は卒業していただろうし、ナッシュはガンスパイクではキャミィより7歳年上という事になっていたが、その場合だとガイルとも年の離れた友人という事になってしまう)、サガットも帝王として君臨していたのでしょう。

そうなると、アレンはまだケンの存在すら知らなかっただろうし、スカロマニアはまだせいぜい係長(EX2でリストラ推進係の部長に昇進したという設定)あたりか?しかし、you tubeでPVも見たけど、シラセは確かにEXシリーズのほくとより幼く感じられる容姿な一方、カイリはEX2以降の白髪半裸姿と食い違いも感じられたあたり実際は全くのパラレルなのでしょう。(KOFだって、本来それぞれ芸能人ならばシンゴジラにも出ていた竹野内豊氏や藤原紀香氏ら、鈴木雅之氏らラッツアンドスターのメンバーや大竹しのぶ氏らと同世代なボガード兄弟とリョウ・ロバートが同じ20代前半の若者姿で共演している事が多いし、ギースなんかNEOWAVEではついに龍虎2時の洋装青年姿で・・・・・・・)いずれにせよ、ストEXシリーズは今の所3が最終作だけど、ちょっと予想外でしたね。餓狼伝説シリーズも、旧SNKの知的財産権を継承した芋屋が中国の企業による買収も経てSNKに社名変更した直前にはKOF14開発スタッフがインタビューで続編製作への意欲を明かしていましたが、半ばオワコンになってしまっていたこうした格ゲー群続編とかへの良い流れにもなると良いですね。

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2017/11/13

おんな城主直虎第45回-「決断の時!!魔王から課せられた試練!!」

直虎もあと6回ですか。2017年も早いものであと1か月半強で終わりで、紅白総合司会はウッチャンがやるらしい。直虎はお笑い枠も結構あったけど、彼も今後大河出演実現するか?果たして。

家康を暗殺しようとした刺客は、どうやら嫡男・信康の家臣だった様で、直政が防いだ事になっていたけど、当然立場は悪くなった。そして悪い事はさらに重なる。家康に気に入られていた側室、西郷局の間に長松こと後の秀忠が生まれた、と言うか5年前に生まれていた秀康は無視ですか。信康の仲介で3歳の時に父と初対面したとか比較的有名なエピソードだと思うのですが・・・・・・・

そう言えばナレーションの梅雀氏も、絶対8代将軍吉宗を意識しただろと言うか、功名が辻で秀忠を演じた事もあった(家康役が西田敏行氏)けど、信康は信長の娘、徳姫との間には娘しかいなかった。小笠原氏等にその血脈は受け継がれ、さらに現在の皇室も子孫となっている(対する秀忠・家光も、貞明皇后等を通してやはり女系ながら皇室にも血が入ってはいる)のは救いと言った所でしょうが、勿論そんなの信康も瀬名も知る由は無い。

秀忠が生まれて、今度は守役でも狙っていたのか?本作に限った事ではないし、総じて演技力はある人だけど、顔芸はこの人の悪癖だよね~と言うか、菅田将暉氏のリアクションも白けムードで、正直「もう良いよ・・・・・・・」でしたね。事実上の主役交代もやっぱ失敗だったと言うか、もう下手に必要最小限以上に直政絡ませない方が面白いよ、残り数えるほどしか回数無いから時すでに遅しだけどね~だけど、信康サイドも勿論危機感が無かったわけじゃない。

実際空気だった話もあったから前主人公でも適度に話に絡ませないとヤバいと思ったのかどうかは知らないけど、瀬名が直虎に相談した様だ。しかし、それならそれで何故この様な手合いを選んだのかもっともっと明確な説得付けとか欲しかったね~とも言うか、嫁姑の確執もお約束すぎるのか描かれなかった様だけど、元武田の家臣の娘を信康の側室に選んだのは拙かったでしょう。しかも徳姫にも相談しなかった様だけど、堪忍袋の緒が切れたのか、とうとう父・信長にチクってしまった。

この時信長は飼っていた鳥を鉄砲で射殺して、いかにも「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」な信長らしかったですが、ここで明智光秀が初登場?しかし、まあこんな事もしでかした主君が主君だからでしょうが、総白髪だったのには緒形信長でも強調されていた気苦労(当時の長時間労働等と重ね合わせて描かれていた)とか色々あった事が伺えましたね。光秀の生年には複数の説があって、1515年(永正12)説もあるから、おかしくないと言えばおかしくない(もしホントに正しければこの時64歳で、平均寿命の短い当時なら80歳以上だっただろう)けど、もっと辛い運命が待ち構えていたのは家康重臣の一人、酒井忠次の方です。

信長から徳姫のチクリ書状を基に詰問されて、あれでは受け入れざるを得ない・・・・・・・と思いきや、海老蔵信長は必要以上に怖く見せような意識が些か強いと言うか、怖いというよりもどこか変ですね。私の知るある人に、大の信長ファンである人がいて、当然信長の野望もプレイ経験あり、高橋信長(国盗り物語や山岡版新春ワイド時代劇での)とかは評価しても藤木信長(草彅秀吉での)や反町信長(利家とまつでの)なんかは全く評価してなかった(なお、2005年新春ワイド時代劇版での伊藤信長については「若い頃はまだしも、壮年以降は苦しく感じた」とのこと)けど、おそらく海老蔵信長ももしこの直虎を見ていたとすれば評価していないだろうなあともふと思いましたね。

まあその人とはもう数年以上交流とかは無いですが、当然この詰問劇をめぐって浜松では大揉めとなった。榊原康政が徳川四天王の一角らしかぬ(?)調整役を買って出て、何とか・・・・・・・・で、康政はまた、家康にとって伯父にあたる水野信元(於大の方の兄)を粛清した事件も傍観者に徹せざるを得なかった様に見えた直政と朝之に対して引き合いに出していたけど、表向きは織田・徳川は対等でも実際は後者に前者に従属していたのは明らかだった。

何だかトランプ大統領と安倍総理の関係(日米同盟を改めてアピールしていたが、実際は武器も買わせられて、ゴルフで転倒しても気にもかけられず、娘にも巨額のバラマキを行う)ともいくらか被っていた様に見えた・・・・・というのは家康に対して失礼かもしれないし、この瀬名&信康の悲劇は異説もあるけど、現実真に対等な同盟関係なんてそうそうないのは古今東西変わりないのは確かでしょう。その時は「どうせ大丈夫だろう。」とタカをくくっていても、あとでとんでもない事になってしまうという事でもあるのだろうけど、信康が父と同じ官位を打診された時に父に相談もないまま固辞してしまったのも余計立場を悪化させてしまった様だ。

瀬名と直虎がお互い再会を噛み締めあったのもほんの束の間。結局家康は於大の方に説得されて、徳川の存続の為に信康を切り捨てる決断をした様だ。家康も勿論辛かっただろうけど、於大の方だって・・・・・・・・・・・・・

舅の清康がまさかの森山崩れにあって、今川・織田の二大勢力に挟まれる中広忠と離縁さざるを得なくなり、幼い我が子とも離れ離れになり、義元が桶狭間でこれまたまさかの討ち死にを遂げて改めて母として迎えられたと思ったら、今度はまたまた織田のせいで兄(信元のこと)を失う事になった。そう言えば、家康を恐怖のどん底にまで追い詰めた晴信(武田信玄)だって長男の義信を死に追いやって、獣もやらない子殺しも時にはやらねばならないのが戦国の定めという様な力説してしていたけど、そう割り切らなければこれまでの親子共々の苦難も乗り越えられなかっただろうし、彼女にとっても信康は可愛い孫だった筈だ。一方で家康を幼名の「竹千代どの」と呼んだのには織田のせいで兄だけでなく孫も失う事になる事への断腸の思いも伺えた(まあ悲劇の戦国女性ナンバー1は間違いなく淀君だろうけど)けど、さすが栗原小巻氏も名優であると言うか、迫真ものでしたね。その演技は。

栗原氏ってまた、若い頃は大河ドラマにも何作か出演していて、今回の直虎は実に約40年ぶりの出演だったらしいけど、信康が狼狽等する事無く、無実を勝ち取る事を信じて自ら混乱を収めたのは史実を知っているとしても救いでした。その一方で、家康は氏真に取り次ぎを依頼する旨の連絡をよこしたけど、氏真も戦国大名としては脱落しても、庇護してくれている家康への恩も忘れていなかった様ですぐ実行に移そうとした様だ。非主人公では、本作で一番成長したキャラなのではないだろうか?

直政よりも全然良い顔つきになっているよと言うか、繰り返し言う通りもう下手に直政を絡ませない方が却って話面白いし、絶対良いだろだけど、次回予告を見る限りではまた何も知らないで、なのに知った風にモノを言っていた様ですね。和田正人氏も良く出ているよね~だけど、菅田氏に実質的な主役交代させても効果は無い様で、視聴率は10.7%、同じ和田氏出演作品の陸王にも全然負けてますね。(和田氏はまた、同じ池井戸潤氏原作の花咲舞にもゲスト出演していたけど、サービス残業や、ややステレオタイプなアトランティス上司のキャラを差し引いても普通に面白く作られていると言うか、さすが池井戸氏だと思う。花咲舞だけは原作の悪い点が何倍も酷くなってしまった感じでダメでしたが)もう残り少ないけど、栗原氏の熱演は個人的に高橋一生氏退場後では一番の名シーンだと思うし、もっともっとこれ以上のドラマを魅せてほしいです。

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2017/11/12

野上忠興氏著「安倍晋三 沈黙の仮面」感想その5(最終回)

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今度こそ最終回だけど、その5です。(感想文中は敬称略)

藤原仲麻呂も、壬申の乱の敗者サイドで恵まれた政治家スタートを切ったわけではなかった(天智天皇の落胤説もあるが定かでない)祖父の不比等から必要最小限以上の反感を買わない様立ち回る処世術ももっと学ぶべきだったと思いますが、安倍晋三も祖父の岸信介が著者にも語った「押すときは押して引くときは引く」、父の晋太郎の「言いたい事を主張するだけでなく、誠実さから信頼関係を築く」バランス感覚を学んだとは言い難かった。

これまで読んできたエピソードからそれはいくつも伺え、高校時代に偏った左翼思想を生徒達に押し付けていた教師に嚙み付いた程度ならまだしも、直属の上司と後先考えないで北朝鮮による拉致問題で揉めてしまったのは拙かった。さすがに実際晋三ご本人も何とも思っていなかったわけでも無かったらしく、福田康夫が総理になってしまった場合干されるな危機感は持っていた様で、それも小泉任期満了後に伴う総裁選出馬の背景として指摘されていました。

そして実際ポスト小泉として名前の挙がった面々は晋三のほかに麻生太郎、谷垣禎一、福田康夫の4人で、彼ら麻垣康三は「軽量級で重みが無い」との皮肉を込めて呼ばれた事も初めて知った。総理の条件は当選10回、党三役1回、閣僚入り3回(その内2回は出来れば外務及び財務)それぞれ経験する事だと言われているけど、確かにこの4人を見ると・・・・・・

【この当時の麻垣康三及びその他主な重鎮自民議員の当選、党三役、閣僚各経験回数】

安倍晋三 当選5、党三役1、閣僚1
麻生太郎 当選9、党三役1、閣僚4
谷垣禎一 当選8、党三役0、閣僚4
福田康夫 当選6、党三役0、閣僚2


加藤紘一 当選12、党三役2、閣僚2
深谷隆司 当選9、党三役1、閣僚4
堀内光雄 当選10、党三役1、閣僚2
与謝野馨 当選9、党三役1、閣僚3
額賀福志郎 当選8、党三役1、閣僚4
久間章夫 当選9、党三役1、閣僚2


麻生も「女性に参政権を与えたのが失敗」失言が響いたのか、1983年に落選していなければこの時点で当選10回となっていましたが、確かに彼以外は軽量級なのは否めなかった。この4人よりももっと経験豊富な面々もいなかったわけでもなかったのですが、

加藤・・・・加藤の乱及び秘書の不祥事でもはや過去の人に
深谷・・・・2回連続で落選歴
堀内・・・・郵政民営化に反対して自民を離党中(後に復党)
与謝野・・・・2000年に落選した事がある他、派閥での亀井静香との権力闘争に敗れる
額賀・・・・2回大臣を途中辞任
久間・・・・暴力団関係者と記念撮影した事あり(後にあの失言も・・・・・)

と彼ら以上に経験ある面々が皆決定打に欠けていたのもあったのでしょう。この6人の中では、正直私は彼の祖母はあまり好きではないけど、与謝野が一番総理の可能性あったかな?また額賀も派閥内でも反対意見もあって、出馬断念を余儀なくされた様だけど、かって田中派時代から長きにわたり指示した人物を総理にしてきた平成研究会の衰退を物語っていたかのようです。4人のうち、福田は勝ち目がないと見たのか、出馬辞退して、結果は晋三が圧勝、戦後最年少の総理となり、父・晋太郎が叶わなかった夢を果たす形となりました。

ところが、現在も変わっていない様だけど、圧倒的多数な支持を得れば何をやっても良いと余計勘違いしてしまった様です。防衛庁を防衛省に昇格させたのはまだ良いし、実際は既に小泉内閣下で決定されていた政策も少なくなかったのですが、タカ派的政策を次々と実行していったのには当時の私からは強い違和感がありました。確かに拉致問題ではまだともかく部会長や幹事長としては合格点と言える実績を残せていなかった焦りもあったのでしょう。残念ながら人を見る目もあったかと言うと微妙だった様で起用した閣僚達のスキャンダルが相次いだ。松岡利勝は自殺に追い込まれたし、額賀同様茨城出身でもあるけど、絆創膏姿もネットではネタにされた赤城徳彦も14年間茨城県会議員やっていた田所嘉徳に地盤を譲らざるを得なくなり(あの世の祖父もさぞかし泣いている事だろう)、額賀の総裁選出馬に反対した一人でもあった久間も原爆発言で辞任に追い込まれた。佐田玄一郎は後に第二次安倍内閣でも起用してもらったけど、今度は女性スキャンダルで運営委員長辞任に追い込まれたのは懲りねー奴だなあと言うか・・・・・・・・結局先月の衆議院選も出馬自体余儀なくされてしまったけど、早くもグダグダになってしまっていた。

だからと言って、今でも民主党に票入れてしまったのは反省しているけど、2007年7月の参議院選挙でとうとう自民は歴史的惨敗を喫してしまった。そんな厳しい現実に直面しても、すぐ責任とって退陣しなかったのも拙かったけど、ここでついに持病の潰瘍性大腸炎が悪化してしまった。議員2選を目指した選挙活動時もなかなかトイレにいけなくて辛い思いをして、体重も12キロも激減したらしいけど、昭恵夫人には「政治家なんかやめてください」とまで言われてしまったらしい。森友学園問題にも巻き込まれてしまった最近のアッキーの言動からは正直想像つかない(苦笑)けど、いつからこんなにおかしくなってしまったのだろうか。晋三のこの持病については、小学8年生で掲載された伝記漫画の他にも民衆の敵でもパロられていた様だけど、後者については折角良い役者何人も起用したのにこんな疾病者が10万人以上いる難病を揶揄するテレビ局製作スタッフの人間性にはつくづく残念な気分にさせられます。と言うか、晋三の甥もフジテレビ社員(弟で岸家に養子入りした信夫の息子で、従兄弟に当たる寛信の息子とも歳が近いという)なのにねえ・・・・・・・・・・・・・

しかし、これまでも話してきたけど、晋三はつくづく運に恵まれた政治家です。野党議員として国政デビューしても、なかなかこれといった実績を残せなかったのが、当時の小渕恵三総理の急死による森内閣成立で閣僚経験者の就任例もあった程の重要ポストだった内閣官房副長官に抜擢され、拉致問題等をめぐる、直属の上司だった福田との確執も被害者家族の支持や世論を味方につけて一部被害者達の帰国に成功、僅か当選3回で幹事長に抜擢、衆参両議員選挙では満足な結果を残せず、イラク派兵に反対した重鎮議員の説得にも失敗して代理に降格されたと思いきや、今度は大統領制下の国では首相がやる仕事である内閣官房長官に抜擢、そして小泉の任期満了に伴う総裁選では、この時点ではあの稲田朋美は彼を推薦していなかったのも意外だったけど、福田が戦いそのものを放棄して戦後最年少の総理に・・・・・・・・・・・・・

不幸にも持病の悪化もあって一時下野しても運に見放されたわけではなかった様です。5年後の2012年9月の総裁選では現職の谷垣が出馬断念、対立候補は町村が脳梗塞、石原が親父譲りの失言癖、石破は一時自民離党歴あり、所属政党が野党転落して注目されるようになったという点でチェルシー・クリントンと似ているけど、自民の戦う貴公子、小泉次男は石破支持に回りながらも総裁返り咲きを果たした。安倍晋三、この時まだ58歳になったばかり。

3か月後には衆議院選挙で大勝し、3年ぶりの政権与党返り咲きを果たして、まずは憲法改正しやすくする為に96条の改正を目指したけど、これは間もなく頓挫しました。他の国でも例えば良く大統領の再選制限を緩和または撤廃したり、権限を強化したり等権力者に都合の良い様に改正した話を聞きますが、小林節の批判は極めて正論だと思います。天皇陛下が生前退位を望んだのも憲法改正しようとしている晋三への掣肘とも指摘されていて、サンフランシスコ平和条約が結ばれた4月28日を主権回復の日と定めるのはまだともかくとして、天皇・皇后両陛下を政治利用したのもいただけませんでした。戦後70年の総理大臣談話もその2で触れたから深い言及はしませんが、繰り返し言う通り河野談話は見直しても村山談話は見直すべきではないです。

いじってもせいぜい「植民地支配」「侵略」「痛切な反省」「お詫び」の内、「お詫び」のキーワードを削除する微修正にとどめるべきであり、結局は4つともキーワードを盛り込んだようだ。全国戦没者追悼式の天皇陛下のお言葉の意図を、例えばBBの談話室とか一部皇室ブロガーも知ったらまた皇太子ご一家共々叩くのだろうけど、戦争を知っている世代の人達が高齢化して、晋三みたいに自分に都合の良い様にしか歴史を学ばない人達が増えている等右傾化しているのだから猶更の事です。勿論慰安婦の強制性や南京大虐殺の被害者数等実際やってもいない事をやった様に、またはやったけど、実際より酷い事したかの様に言われるのは理不尽で、いい加減これからの世代の人達もツケ払わされる不幸の連鎖は断ち切らなければいけないとも思うけど、過去を美化して正当化する免罪符にはならないし、してもいけないのです。自虐史観も良くないけど、自尊史観も無能な働き者ネトウヨも発生させる等日本人を劣化させるだけで得るモノなんて無い。何度も何度もこれからも機会ある度言いますが、私は強くそうも確信しています。

日本国憲法も確かに自主憲法とは言えないでしょうし、冷戦が終わっても、今度はイスラムとか宗教が絡むテロとの戦いや北朝鮮の核開発問題等変化している世界情勢にそぐわなくなっているのも事実です。大半の憲法学者が違憲認定している自衛隊を明記するのは良いし、集団的自衛権も既存法律との整合性等も厳密に守って、明確に日本の国益に関係する範囲でのみに適用できる様にするのなら消極的な賛成はしますが、何故解釈改憲などという小難しい解決に走るのか。日本の国益よりも周辺諸国に過剰に配慮もしてきてこうした議論自体しようとせず、護憲に凝り固まった、日本特有の欠点を抱えている左翼の人達にも責任はありますが、本来こうした安全保障問題は時間をかけてでも議論し、国民にも丁寧に真摯に説明し、しっかり是非を問うべきなのです。「要領だよ、要領」のノリでなされるべきではないのです。

話は先走りながらも、昨年地元の山口で開催した、プーチン大統領との日露首脳会談もそうなのだろうと言うか、歴史に名を残したくて焦ってもいる様ですが、北朝鮮の日本人拉致問題もまた然りでしょう。しかし、拉致担当大臣も代わりすぎと言うか、いっそ北朝鮮問題に詳しい民間から起用したらどうだ?えっ?ただでさえ入閣待機組が多いからダメ?しかし、これもまだ日本に帰国できない被害者の方々には気の毒ですが、もはやさらなる進展へのチャンスを逃してしまった様な気がしてならないです。



長くなりましたが、結局全5回となってしまった「安倍晋三 沈黙の仮面」もそろそろ締めたいと思います。拉致問題については蓮池透氏著作「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」も併せて読んでみたいとも思いますが、色々知らなかった事実も知って、本書とは逆に甘く評価したらしい著者の過去作は知りませんが、安倍総理の人間性も含めたこれまでの半生を知るには最適の書だと思います。本書が世に出たのは丁度2年前の2015年11月12日の事で、安倍総理の大学の先輩なギレン総帥の誕生日であり、終盤で日本の右傾化にせめてもの抵抗も示してきた姿も描かれていた天皇陛下の即位の礼が行われた日でもあり、その後も色々な事件が起きていますが、そういうのまで触れるとまた長くなってしまうので割愛します。何だかんだ言ってもこの人以上に世界の首脳とも渡り合える人はいなそうだし、おそらく安倍氏は高い確率で2021年まで総理であり続けるのだろうけど、野上氏にはその時にでもまた本書の続編を書いていただきたいものです。憲法改正とか政治家としての実績にも拘りたがる安倍総理と日本に見えてくる未来は何か?憲法改正も押し付け憲法論ではなく、もっと客観的に特に9条が果たしてきた役割を評価する事が絶対的前提の一つで、それを無視するのは梯子を使わないで屋根に登る様なもの、あまり明るい展望とかは見出せませんが・・・・・・・・・・

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2017/11/11

野上忠興氏著「安倍晋三 沈黙の仮面」感想その4

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今度こそ最終となるけど、その4ですね。(感想文中は敬称略)

北朝鮮による拉致問題で一躍脚光を浴びた晋三、実際は近年蓮池兄弟等から拉致問題を政治利用しているとの批判も出ていて、異常な安倍晋三嫌いはゲンダイ以上なリテラ(もうねぇ、確かに批判点もいくつかあるけど、その怨念には正直失笑混じりな恐怖も感じる)でも当然ネタにされているけど、私も彼を知ったのはこの時でした。

そして2003年9月21日、49歳の誕生日に森喜朗と小泉総理から幹事長内定の電話をもらったのですが、議員になってまだ10年、当選3回の時の事でした。

(これまでの自民党歴代幹事長就任時の当選回数、太字は総理経験者)

岸  2
三木  8(再任時11)
川島  8
福田  4(再任時6)
益谷  10
前尾  6
田中  8(再任時9)
保利  11
橋本登  9
二階堂  11(再任時14)
中曽根  11
内田  9
大平  10
斎藤  7
櫻内  12
田中六  8
金丸  10
竹下  11
安倍晋太  11
橋本龍  9
小沢  7
小渕  10
綿貫  8
梶山  7
森  9(再任時10)
三塚  8
野中  5
古賀  7
山崎  10



自民党結党直後は祖父の岸や福田赳夫みたいに当選回数が少なくても就任した例(但し、福田は退任後1966年に最大のライバル、田中角栄の後任として再任されている)もあって、その他では当選5回の野中広務の叩き上げぶりが際立っていますが、晋三以前の歴代幹事長は29人中19人が当選8回以上してやっとなれたのです。父の晋太郎も含んでです。二階堂や櫻内は当選回数が多く(特に前者は再任時の14回は就任時当選回数の最多記録であろう)てもさらに総理になれなかったのは、それぞれ同じ派閥に角栄、中曽根という強力なリーダーシップを持つボスがいたからでしょうが、彼ら29人の平均当選回数は8.5回です。ちなみに安倍以降の歴代幹事長は武部6、中川9、麻生9、伊吹8、細田6、大島9、石原7、石破8、谷垣10、二階11と当選3回だった晋三も含んで平均当選回数は7.8回です。篠原孝氏のブログでは、2000年代末以降当選回数、党三役、閣僚経験が比較的不足した手合いが選ばれる等自民総理が劣化したと指摘されていましたが、平均当選回数に大きな変動はありません。愛読していた噂の真相でもその俗物ぶりが生々しく描かれていたけど、前任の山崎拓の女性スキャンダルによるもので、彼では選挙を乗り切れないと判断した小泉らが拉致問題で脚光を浴びた晋三に白羽の矢を当てた・・・・・・と言うのが幹事長起用の背景にあった様ですが、「4階級」どころか「5階級特進」だったでしょう。

祖父の岸が辞職して以降、幹事長経験者の総理は角栄まで12年登場しませんでしたが、その後は10年以上途絶える事は無く(池田勇人や大叔父の佐藤栄作は自由党時代に幹事長経験がある)、これまでの29人中10人が総理となっています。確率は単純計算で約34%でしたが、これで衆議院選と来年2004年の参議院選挙を乗り切れればさらに晋三に大きく総理の椅子が近づく・・・・・かに見えました。森にも、選挙初出馬の際に祖父の岸が応援に来てくれた恩と、小泉の次は福田康夫、康夫の次は晋三と続けて自分の派閥から総理を出したい打算があった様です。

しかし、晋三本人も次は副幹事長だろう、幹事長なんて時期早々だと思っていた様ですが、やはり現実は甘くなかった。この時初めて投票権を行使出来る様になった私は、「これで日本にも本格的な二大政党の時代が来るかも。」な、今から見れば馬鹿げた幻想を抱いていたのだから無知とはつくづく怖いものだですが、就任後間もなく行われた2003年11月の衆議院総選挙は民主党が177議席と自民の237議席に迫り、公明の34議席と合わせて過半数は維持、保守新党は自民に合流となり、政界渡り鳥だった二階も結果的に自民に復党したのです。さらにイラク派遣に反対していた加藤、古賀、亀井の大物達の説得にも失敗した。勿論私も、このイラク派遣には反対でしたが、彼らから見れば「祖父と親の十四光りな若造が何を抜かす。」(まあ加藤も世襲でしたが)だったし、小泉は小泉で「幹事長に一任してある。」と丸投げしたのは彼らしいと言えたかもしれません。そして、そう言えば当時の阪神の監督も同じ「岡田さん」だったという事で、民主党の代表と重ね合わせてクローズアップされた事もあったけど、翌2004年7月の参議院選挙も自民はまたしても単独過半数の確保に失敗(公明の24議席と合わせて過半数を維持)し、衆議院に続いて民主の躍進を許してしまいました。

残念ながらやはり力量不足だった様で、幹事長代理に降格となったのもしょうがなかったでしょう。そして間もなく2005年の郵政解散による衆議院選挙も実施されて、私は当時から郵政民営化の意義には疑問を抱いていましたが、小泉に直接疑問を呈して一喝されたり、造反組の説得に失敗したりと自民は大勝しましたが、どうもパッとしなかった様だ。それでも、選挙後の内閣改造では内閣官房長官に起用されました。1963年に認証官となって、大臣と同格になって以降、これまでの歴代の平均当選回数は約7回(衆議院での。中には宮澤喜一や森山眞弓の様な参議院議員歴のある人もいるが、彼らの場合はその間に実施された衆議院選挙の数を加えて計算した)ですが、この時点で晋三はまだ当選5回だったからやっとそろそろ入閣かと言った所だけど、正直小泉内閣時の官房長官と言えば、福田康夫の方の印象がずっと強いです。

それでも、いよいよポスト小泉の一番手となったかと思いきや、まだそうは問屋が卸さなかった様です。同じ派閥で、国会議員としては1期先輩のその康夫がライバルとして立ちはだかったのです。良く父の赳夫と田中角栄のライバル関係も角福戦争だなんて言われていて、親同士は「喧嘩するほど仲が良」くても、康夫と真紀子(本書でも描かれていたけど、官僚を使いこなせなかったのは父とは対照的と言うか、やっぱ真紀子は無能だ)は全くそりが合わなかった様ですが、安福関係も、赳夫が総理退任後も派閥のボスはなかなか譲らず、晋太郎が60過ぎて漸く代わったけど、結局ポスト中曽根になり損ねて赳夫より先に亡くなった等親同士だけでなく、子同士も微妙だった模様。でも、康夫ってハト派か?まあ晋三と比べれば確かにそう見えるかもしれないけど、官房長官時にイラク派遣にも関わったし、ハト派とまで言えるかはちょっと微妙かも?

実は李登輝の病気治療を目的とした入国問題だけでなく、北朝鮮の拉致問題をめぐっても康夫と対立していたのも初めて知ったけど、スピードワゴン風に言えば「後先考えずに無茶する奴よ!!」でしたね。結果的に小泉が晋三の強硬案を呑んで、年金未納問題もあって康夫が取りあえず身を引いたから良かったものの、一歩間違えれば総理や幹事長どころか入閣の芽も絶たれていたかもでしょう。まだ終わらないね。次こそ最終回になると思うけど、続きはその5で。

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野上忠興氏著「安倍晋三 沈黙の仮面」感想その3

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長々とここまで書いてきているけど、その3です。(感想文中は敬称略)

村山富市も自分が総理の器じゃない事を自覚はしていた様で、前々から総理を辞めたがっていた様だけど、かっての鈴木善幸の様に総裁選出馬断念を余儀なくされた河野洋平の後任で自民総裁となっていた橋本龍太郎が総理にも選ばれ、自民総理も2年5か月ぶりに誕生しました。1996年1月の事で、同年の10月には第41回衆議院総選挙が開催されましたが、晋三は圧勝し、議員第2期を迎えました。

ここで興味を持ったのは当選回数ごとに積み重ねていくキャリアで、議員3期でやっと中堅議員となり、4期で副幹事長あたりになる様だ。そういう意味では小泉次男(筆頭副幹事長)も就任直後に4選したから超スピード出世というほどでも無かったのかなあで、茨城出身では葉梨康弘も副幹事長らしい(※11/14追記だけど、葉梨氏は現在副大臣に転じたらしい)ですが、5期、おそくとも6期でやっと大臣か国会の常任委員長になれるらしい。これは衆議院の話で、参議院なら大臣入閣は3期が目安らしいけど、入閣待機組が60人って多すぎだよね。議員定数削減やっぱ必要だろな気もしないでもないけど・・・・・・・・・

しかし、橋本政権下では青年局局長も務めていた晋三がこういう定型通りキャリアを積み重ねていったのかと言うとどうやらそうではなかった様だ。消費増税で98年の参議院選挙では自民は過半数割れ、橋本は責任を取って総理を辞職し、同じ経世会の小渕恵三にバトンタッチされたけど、当時は金融問題が最重要視されていた。そう言えばこの頃にはまた金正日が親父が死んで三年経つか経たないかで漸く総書記に就任したけど、拉致疑惑を取り上げていた晋三は大して見向きはされず、社会保障に目を向けて、同志たちの名前のアルファベットから命名したNAISの会も厚生利権の壁に阻まれて不完全燃焼だった様です。

ところが、平成以降の総理では一番有能だった小渕が不幸にも脳梗塞に倒れてしまったのが現代日本政治史の大きなターニングポイントとなった。55年体制以降ここまでの45年間、吉田茂をボスとする旧自由党の流れをくむ、軽武装と経済重視を掲げた保守本流が大半は政治の主導権を握ってきて、岸・福田・中曽根のタカ派総理は例外的な存在に過ぎなかった。

しかし、この3人にしたって岸は本書でも著者に語ったエピソードも触れられていた通り「青磁は押すだけではなく、時には引くバランス感覚が大事」と公言していて、娘婿の晋太郎も忘れていなかったし、福田・中曽根もアジア諸国(やアメリカ)との外交を重視していた。それが、あの当時は5人組による談合であると世間から非難されていたけど、晋太郎同様党三役全て経験した森喜朗が総理となり、清和政策研究会出身者としては22年ぶりに誕生した総理でもあった。

日本歯科医師連盟事件も結局有耶無耶になって、今の森友・加計学園問題もそうなるのだろう(と言うか、他にもっと大事な課題がいくつもあるし、決して納得しているわけじゃないけど、もう良いよである)けど、森にとって晋三は衆議院総選挙初出馬時に応援演説に来てくれた恩人(岸の事)の孫でもある。晋三の初出馬時に応援に来たのも、その恩返しの一環で、当時は失言癖やえひめ丸事件の対応の拙さ(しかし、言われているほどは酷くなかったと擁護する意見もある)も相まって、総理退任後も無能なくせにキングメーカーぶっていた印象が強かった森だったけど、総理の時も実は(?)政策自体は概ねマトモだったし、そうとは言えない面も多々あるという事だったのでしょう。恩返しはこれだけでは終わらず、7月の改造内閣成立時に内閣副官房長官に抜擢したのです。

韓国やアルゼンチン等大統領制下の首相も日本の内閣官房長官に相当する仕事をするらしく、その重要性が改めて伺えますが、官房副長官も晋三以前にも小沢や近藤元次等閣僚経験者の就任例もあった等他の政務次官(2001年以降は副大臣)より格上だった事が伺えます。結果的にはこの内閣官房副長官の就任が安倍晋三の総理への大きな一歩となったわけであり、支持率が低迷していた森は小泉純一郎に総理・総裁を譲る(厳密には森内閣下でも入閣していた橋本との総裁選となり、1995年の時は敗北したが、この時は雪辱を果たした)事となりましたが、小泉内閣下でも引き続き務めました。河野談話や反日傾向を強めていた江沢民政権下の中国、一時期よりはマシにはなっていったが、停滞気味で「失われた10年」となっていた経済、中選挙区制から小選挙区比例代表制への政治改革等色々要因はあって、私が自民にあまり票を入れない大きな原因ですが、この頃から自民もハト派が絶滅危惧種になっていった日本は右傾化していって、それは2017年現在もますます悪化してきている。

本書でも「超タカ派の鎧」と評されていたけど、晋三が早稲田大学の講演で悲惨な戦争の本質の理解に欠けた核保有合憲論(実際学生時代図書館で被爆者の人達の写真を見た人間の一人としては到底同意できるものではない)の逸脱発言したのも間違いなくそうした右旋回し始めた日本を象徴する舌禍事件で、大学時代の彼を知る友人達が抱いた「違和感」は私よりももっと大きかった事も想像に難くなかったです。

ここまで読んできた通り、保守主義だけじゃなくて、色々な他の違う考えも自分なりに吸収した上での主張だったとは思えないのですが、時流は晋三に味方し続けます。小泉総理が訪朝する事になって、晋三も同行したのです。2002年9月17日の事で、この時の小泉に対する世間の評価は必ずしも芳しいものではなかった様ですが、強硬的な態度を一貫した安倍は一躍脚光を浴び、被害者家族への率直な態度もこの時は好印象を持たれた様です。そして2004年5月22日の2度目の訪朝で5人の一時帰国を事実上永久帰国として、5人でも拉致被害者を日本に戻したのは小泉政権の確かな評価点の一つです。今までの歴代内閣が出来なかった事をやれたのです。しかし、独立した人格を持つ人間と大砲はまた違うし、現在もますます暴走している北朝鮮と欧州の雄の一角であるフランスもまた違う。小泉訪朝より少し前の、森内閣時の河野外務大臣主導のコメ支援を行った時点で、拉致被害者の方々を数名でも日本に帰国させる事は出来なかったのかでもありますが、親父の晋太郎の秘書官だった時にフランスとの長州砲返還交渉した経験を忘れてしまったのでしょうか。特に外交ではただ自分の主張を押し通すだけでなく、相手の立場もある程度吟味して、なるべく信頼関係を築いて見返りも得させる事も大事だと学んだ筈です。確かに拉致被害者に身代金をさらに払う様な行為は一見筋が通らないかもしれませんが、金正日が生きていた内に北朝鮮との拉致問題もこの経験を活かして、もっと多くの被害者の方々に祖国に帰っていただく事は出来なかったのかなあな疑問も本書を読んで改めて頭をよぎりました。また長くなったので、続きはその4でという事で。

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野上忠興氏著「安倍晋三 沈黙の仮面」感想その2

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感想その2です。安倍総理が親父の晋太郎氏の秘書になるまでのくだりはその1を参照されたい。(感想文中は敬称略)

1982年の自民総裁選では3位に終わりながらも、中曽根政権下の外務大臣となった父の秘書官として何をやれば良いか分からなかった晋三でしたが、フランスとの長州砲返還交渉で毛利家伝来の鎧との交換という形ながらも実現にこぎつけるGJぶりを見せた。そしてこの頃にはまた、後の妻となる松崎昭恵とも出会ったけど、初めての出会いの時に彼女が30分遅刻してしまったのもまあ「らしい」エピソードですね。

1987年には兄貴の寛信共々結婚にこぎつけたけど、直後には長生きだった祖父の岸信介が大往生を遂げた。亡くなる直前の祖父からは急死した江島淳の補選を機に参議院選の出馬を打診されるも息子の潔がいたためお流れに。しかし、潔もどうやらその後下関市長がやりたくなった様で、衆議院からの国政進出への転換の失敗(成功していれば後に今秋の衆議院選挙でも戦った小池百合子とも同僚になっていた)を経て、下関市長を14年やって、結局国政に進出したのは2012年の自民政権与党復帰直後とまだまだ先の事でした。筆者は晋太郎から「晋三には政治家に必要な情が無い」とこぼされた事もあったらしいですが、晋太郎は1986年の衆参同時選挙での圧勝後の第三次中曽根政権下では長く務めた外務大臣を倉成正に譲るも、党総務会長に転じ、中曽根の任期も延長となったとはいえ、あと1年、そして派閥(清和政策研究会)のボスも福田赳夫から譲られ、いよいよ次は総理になるかに見えた。

後任の総裁選には晋太郎の他にも田中角栄から派閥を乗っ取った竹下登、宮澤喜一が出馬を表明したけど、投票ではなく話し合いとなった。長期政権だったと言え、派閥の勢力は経世会(竹下派)、宏池会(宮沢派)に次ぐ3番手に甘んじていたから、禅譲した形にして自分の影響力も保持したかった中曽根の思惑があったかららしいけど、茨城出身でもある梶山静六が竹下の参謀役として助言していた等民意を反映していたか微妙な白熱したやり取りの断片も感じられたものがありました。実際総裁選挙やったとしても勝てたかどうかは微妙でしたが、晋太郎を党のナンバー2である幹事長(副総裁はこの当時空位で、実質的な党務の最高責任者)、宮澤を政府のナンバー2である副総理兼外務大臣に起用する等配慮も忘れてはいなかった。

しかし、後に2012年9月の総裁選挙で晋三とその座を争った石破茂も「あの時が彼が最も総理の椅子に近付いた時だった。」と言われるだろうけど、晋太郎にはもう次のチャンスは結果的にはこなかった。リクルート事件とガン発病があったからです。ガン告知したのも晋三で、晋太郎も渡辺美智雄もせめてあと5年は長生きしていれば総理になれたかもしれない、そうなれば河野談話や天皇陛下の訪中も無かったかもしれないし、55年体制ももっと長く続いていたのかなあでもありますが、36歳で晋三はいよいよ次の衆議院総選挙に向けての準備をする事となった。父の死に泣き続けた昭恵夫人が叱咤したのも何だか初対面時に遅刻したエピソード等とは違って彼女らしくないと言うか、殊勝な所もあったのだなあでもありましたが・・・・・・・・・・・

竹下の後の宇野宗祐は女性問題でダメ、海部俊樹もルパン三世でもパロられたほどだったけど、小沢一郎の操り人形で、その次にかって竹下や晋太郎と総裁の座を争った宮澤も政治改革を巡ってグダグダとなる等自民の55年体制もガタがきて来ていた。その上経世会が分裂して、小沢が先日亡くなった羽田孜や現在の自民幹事長である二階俊博らと共に出ていった。こうした状況の中で、1993年衆議院総選挙が開催される事になり、同じ派閥で、その後も深く関わる森喜朗や小泉純一郎、同じタカ派の石原慎太郎が応援に駆け付けたのは分かるけど、亡父のもう一人の総裁選でのライバルだった竹下もやってきたのも、晋太郎が息子に欠けていると指摘していた情の大切さを改めて痛感させられた様なでしたね。

当選はしながらも、自民は大きく過半数割れして結党以来初の野党転落、晋三も野党議員として国政デビューする事になってしまいましたが、その55年体制崩壊、政権交代の立役者だった小沢と安倍家の接点(晋太郎が小沢を幹事長にするよう働きかけた件)も「また然り」と言えたでしょう。消費税導入の根回しだけでなく、牛肉・オレンジ自由化問題や航空自衛隊の次世代戦闘支援機共同開発問題に尽力した功績も書かれていた小沢も確かに政治家として剛腕で、一時代を築いたのは否定はしないけど、自民を出て、55年体制を崩壊させたあたりがピークだったよね。その後はあくまで理想実現のための手段に過ぎない権力闘争ばかりに終始して、ついには本来思想が明らかに違う筈な山本太郎とか左翼の連中にも取り込まれて過去の人みたいになっちゃっている(辻本貴一氏のブログ「中韓を知りすぎた男」でもこの指摘がなされている)けど、あと2年で名誉議員にもなる様だね。小池はここらでも小沢と似たような失敗を犯したというか、排除した事自体は間違いではなかったけど、それを口にした様ではかっての派閥のボスや厚化粧と罵倒された私怨から散々標的にした元都知事等政敵達の失言も笑えないじゃない。分裂したダメダメ政党、民進の片割れに過ぎない希望の共同代表も、決して加計学園問題も晋三らを一方的に糾弾できる立場じゃない玉木雄一郎の様な小物(獣医師会から献金を受けている)が就任しちゃったけど、希望はあと3年持てばいい方じゃないの?と言うか、もう一度自分と思想を同じにする人達だけで出直した方が良い。まあその前に都政で豊洲とか自分で自分の「分不相応な野望」の為に勝手に大きくした問題を何とかしないといけないのだがね!!

まあこの2人についてはこれ以上深入りはしませんが、国会議員ってホントに多忙な様だ。ある議員の1日の例を見たら、私の職場への出勤時間よりも若干早い朝には勉強会やその他特定の分野の委員会に出席、昼は国会での本会議に出席して、夕方は地元や業界団体の連中と意見交換と帰宅したらもう寝るだけな日も珍しくなく、まあ国会は毎日開会されているわけでもないけど、晋三も当然例外ではなかった。父の秘書官になって外交に深く携わった経験から外交を専門分野にしようとした一方、保守主義も勉強した様だけど、議員になっても晋三には革新主義の思想・主張も好悪とは関係なしに聞いて、それも自分の見識を深める一助にしようとした視野の広さや柔軟性とかは感じられませんでした。

議員1年目は野党議員として終えた晋三、その年の暮れには田中角栄も亡くなったけど、自民の与党復帰は間もなく実現しました。宮澤の次の自民総裁だった河野洋平も同じく親中ハト派だったけど、自分が総理になるのを断念する代わりに、55年体制時最大のライバルだった筈の社会党のボス、村山富市を総理に祭り上げて、自社さ連立政権を誕生させたのです。晋三も当然首班指名選挙では本来思想が全く違う村山に投票した様ですが、当然村山談話にも不満だった模様。しかし、このブログでももう何度も言ってるけど、太平洋戦争はアメリカにそういう選択しなければいけない様追い込まれた面も間違いなくあった。朝鮮や台湾も含め日本の外地統治は搾取を基本とした欧米の植民地統治とは性質を異にして、例えばミャンマーのロヒンギャ問題とかのほどは禍根も残したわけではなかった。戦後の東京裁判もその正当性には問題あった。しかし、そもそも台湾や南洋諸島はまだしも、朝鮮統治は大赤字で結局身の丈に合ったわけではなかったし、やはり石橋湛山が主張した小日本主義こそが明治維新を成功させた後の日本が進むべきな道だった。これで中国も屈服させられないで(そもそも落としどころが何処だったのかも誰も理解していなかった様だし)どうしてアメリカと戦争して都合よく日露戦争の時の様な判定勝ちに持ち込めたと言うのだろうか?後からなら何とでも言えるけど、近衛文麿とか東条英機とか山本五十六とかの見通しは甘すぎたというか、やはり太平洋戦争は日本にも情状酌量の余地はありながらも侵略戦争だった事には違いない。

勿論、東南アジア諸国の独立に尽力したサムライも何人もいた事等も無視はしないけど、慰安婦に強制性があるかどうか不確かなのに・・・・・・な河野談話はともかくとして、村山談話は見直すべきではないです。そう思っているのは私だけでは決してない様で、晋三が村山談話に不満を感じていたのも、国会議員の絶対的多数の賛成を受けていたわけではなかった事を根拠にもしていたけど、本書でも指摘されていた通りそれから20年後の戦後70年談話でも結局明確な見直しが出来なかったのは皮肉だったでしょう。また長くなってしまったので次の橋本政権成立後はその3にて。

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